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ARS OBSCURA / IMAGO MORTIS
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2009年発表の2nd。

所属レーベルやアートワーク、バンド名からは、邪悪さ重視型ブラックの匂いが感じられますが…
意外にもトレモロリフの叙情的なメロディの強調された、メロディックなブラックで、
陶酔感の感じられる疾走パートなんかはメロウなプリブラ好きにはどツボじゃないかと思う。
ただ、ドカドカと突っ走るドラム、トレモロリフの乗りも良いノイジーな平坦リフが、
抜けの良い音で録音されているお蔭で、「迫力」はあっても「うるささ」はそれ程感じない
クリアな音に仕上がっていたり、テンポを落としてヘヴィな刻みリフや叙情的なメロで
聴かせるドラマ性のある展開があったり、プリブラそのものではなく、その要素を上手く
取り入れたメロディック・ブラックと言えそう。

また、全編通してかなり前に出されている、メロディそのものも特徴的ですね。
WATAINやNED勢に通じるような邪悪さ、毒々しさが感じられつつも、時々日本の土着的な
メロディに通じるような、妖しく湿った怖さを感じさせるメロディが出てきて耳を惹きます。
イタリアのバンドなのに、桜の下に死体的な感じのメロディが聴けるという(笑)。
ヴォーカルも典型的なブラックのがなりながら、イタリア語の響きがどこか呪術的な雰囲気を
醸し出していて悪くないです。ただ、最初の語りは別トラックだとより良かったかも。
ぶっちゃけ最初「早く始まれよ」とか思ってしまったし(笑)。

メロディックさ、ドラマ性、邪悪さ、プリブラ的感性を上手く両立させたブラック。
メロウさ・陶酔感重視型の、プリブラ的感性を持ったメロブラが好きな方にお勧め。
多少のノイジーさはありますが、WATAINやPROFUNDIが聴ければ十分行けるレベルです。
Usher-to-the-ETHER 2010年7月19日(月)12時27分

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