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RE-TRACED / CYNIC
2010年発売のミニ。
前作TRACED IN AIRの4曲の別バージョンに、新曲を1曲加えた5曲収録。
別バージョンの方は、当たり前だが、前作の音とは違い、「打ち込み」と「ギター生音」と、
「Key/シンセ」が多用され、Voは加工なしの生声が主体である。
Voの美しいメロディラインが存分に楽しめる内容となっている。
新曲(1曲)は、サウンド的にはTRACED IN AIRの延長上にあるが、
よりメロディ志向が強く、デスVoがなくなっている。
クオリティは高いことは間違いは無い。
5曲入りミニアルバム。
前作から4曲をリアレンジしたものと新曲1曲で構成されている。
前作からの曲は、タイトルが縮小されており、単語1語になっている。
「THE SPACE FOR THIS」が「SPACE」という具合に。
音のほうは、幻想的で静寂感溢れる曲調になっており、メロディを浮き立たせるアレンジになっている。デスヴォイスは排されている。
新曲は、他の4曲と並んでいて違和感のない曲調になっており、やはりデスヴォイスは入っていない。叙情的で美しいメロディは健在で、名曲といえる。
全体に共通していることは、ヴォーカルのエフェクト処理がシンプルになっており、
マスヴィダル氏の生々しい歌声を堪能できることである。アコースティックギターも美しい。
CYNICは独自の音世界を確立し個性的だが、このミニを最初に聴いた時、KING CRIMSONの1stが思い浮かんできた。似てはいないが、メロディが美しいという点で共通するからだろう。
ひとつ気になっていることは、このミニが単なる企画ものなのか、次のフルアルバムの方向性を示しているのかということである。個人的には、この方向性で行ってくれると嬉しい。