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WOLF-FATHER / NIDINGR
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2010年発表の2nd。

中心人物がORCUSTUSやOV HELLに在籍し、1349やGORGOROTHのライブメンバーも勤めるTeloch氏で、
Hellhammerが正式メンバー、Garmがゲスト参加、しかもJester Recordsからの販売…
この時点でもう鉄板過ぎるくらい鉄板なんですが(笑)。音楽性は、トレモロリフを多用していた頃
(1st〜2nd)のDISSECTIONをよりシンプルにしたような、氷礫が打ち付けるようなリフを
主軸とするコールドブラック。

ただ、このバンドはノルウェー出身のせいもあるのか、スウェディッシュ勢のコールド系の
バンドと比べると、メロディにより土着性が強い気がするんですよね。曲によっては、
初期EMPERORに通じる邪悪さを感じたりも。90年代前半のメロブラを、OV HELL等に通じる
今風の音作りで演っているという感じ。そうした世界観の演出を、「リフ」中心でしている所が、
ブラックらしくて凄く好感が持てる。

不満を挙げるとすれば…音楽性そのものはかなりブラック好きのツボを突いてると思うし、
質も高いですが、いかんせん6曲入り22分はフルとしては短すぎる…昔のGORGOROTH並ですね。
また、Garmを呼んでおいて、彼の出番が少ないのも勿体無い。
その辺りに目を瞑れば、かなりの良作かと。
Usher-to-the-ETHER 2010年9月7日(火)11時42分

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