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SLEEP OF THE ANGELS / ROTTING CHRIST
1999年作の5thアルバム。
ゴシックブラックとよばれていた時代の作品ですが、どちらかと言えば、シンフォニック/ゴシック的なアレンジは控えめです。
また、ブラックメタルとしても、その主体となるのは硬質なギターリフであり、その雰囲気を除けば極めて正統派的です。
メロディに関しても、それほどメロメロしている感じではないので、やはりその点についても正統派に近いと言えるでしょう。
ただ、Rotting Christとしては、最もメロディが主体的な作品のひとつであり、そのメロディは一種の瑞々しさを帯びています。
しかし、アグレッションやスピードは全体的には控えめで、ミドルテンポ主体の良くも悪くも聴きやすい曲が中心です。
各曲では、終始メロディアスなリフがフィーチュアされた②や、比較的アグレッシヴな勢いを持った③、
本作では最もスピーディな展開を持っている⑥あたりがお勧めです。
Rotting Christとしてはそれほど強烈な印象を与えるものではありませんが、光る部分はある作品です。