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MACABRE SUNSETS / NIGHTFALL
1994年作の2ndアルバム。
Nightfallの印象、さらにはHoly Recordsの印象を決定付けた作品です。
彼らは、その1stアルバムで、初期Paradise Lost型のゴシック/デス/ドゥームに、
ギリシャの土着音楽の影響を感じさせるメロディを導入した独特の音を提示しました。
本作では、さらにブラック由来の冷酷無比なアグレッションと劇的な展開美を加え、
また、その独特なメロディがより強力なものとなり大きなインパクトを与えています。
どんよりしたムードと、おどろおどろしいメロディが奏でるミドル/スローパートから、
ブラストビートを伴うファストなパートへの展開は、本作のテーマを如実に表すものです。
それは、古代ギリシャへのロマンでもあり、得体の知れない"神秘"の世界でもあります。
最初から最後まで、オリジナリティをこれでもかとばら撒くような作品なので、
どの曲も捨てがたく、またお勧めの曲を挙げるのは難しいところがあります。
ただ、強いて言わせていただけば、ギリシアンなメロディを伴い爆走する①や、
重厚でありつつも、おぞましいまでの暗黒美を展開する⑦あたりがお気に入りです。
タイトルどおり、気味の悪い暗黒の世界の幕開けを告げるようなカルトメタル作品。
初期Nightfallの作品の中では、3rdと並んで代表作・名盤といえる作品です。
寝坊メタル 2010年9月21日(火)20時23分