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THROWING SHAPES / STRATUS
プレイングマンティスを再結成させようと努力していたトロイ兄弟と元グランプリのVOバーニーショーと元アイアンメイデンのDクライブバーが結成したのがこのSTRATUS。作品は結局この一作に終わったが、中身はすこぶるいい。音楽的にはもちろんプレイングマンティスの延長線上だが、若干ヨーロピアンムードが濃いメロディアスハードに仕上がっている。パリの町並みを想いださせる「Back Street Lovers」、典型的なUFOタイプのバラード「Give Me One More Chance」、イントロが印象的は「Enough Is Enough」は名曲と言っていいだろう。メイデンを石を投げられるように追われたクライブもここではいいDを聴かせてくれてます。
このCDを買えって言ってもどうやって買うんだ。レコードプレーヤーを持っていないので聞けない。CD欲しい。メロディアスながらもROCK'N'ROLLしていたPRAYING MANTISよりもメロディアスで、特にバーニー・ショウのボーカルがうまい。後にURIAH HEEPに入ってしまうくらいうまい。BACKSTREET LOVERSは文句なしにかっこいいし、GIVE ME ONE MORE CHANCEなんかは感動もの。それにしても、LIONHEARTのデニス・ストラットンといいクライヴ・バーといい、初期IRON MAIDENのメンバーはヘヴィ・メタルが嫌いだったんだろうか。DI'ANNOも聞いたこと無いけどポップらしいし。
B!誌において、クライブなんかは、デニス、ディアノと並んで『メイデンOB御三家』なんて謳われてたのを良く覚えている。その御三家が、なぜかことごとく、トロイワールドに何らかの形で関与しているというのは、とても興味深いものを感じる。このアルバム、シンプルで心地良いハードポップチューンが目立つのが印象的。バラード「Give Me One More Chance」は誰もが認めるであろう名曲だ。CD欲しいが、未だCD化されず、だな。これだけPraying Mantisが世に認められてるのに・・・勿体無い!利権争いで埋もれさせて欲しくない作品のひとつだ。ちなみにディアノのファーストソロ『DI'ANNO』も未CD化みたいだが、こちらもこじんまりとはしてるが、なかなかいいハードポップアルバムだ。『Flaming Heart』『Tales of the Unexpected』の2曲がオススメ。
どちらとも、CD化へ嘆願・懇願・悲願!!!
遂に待望のCD化。UNIONで見た時はまさかと思って自分の
目を疑ってしまいました。
当時元メイデンのメンバーがこぞって立ち上げた新バンドの中では
一番好きでした。
AOR度満載の爽やかなハードポップで、特に「Gimme
Something」と「Run For Your Life」は名曲中の名曲。
メロハーマニアの方は是非聴いてみてください。
PRAYING MANTISが、度重なるレコード会社やマネージメントとのトラブルによって事実上の解散状態へと
追い込まれた後、ティノ(G)とクリス(B)のトロイ兄弟が、元IRON MAIDENのクライヴ・バー(Ds)、元GRANDPRIXの
バーニー・ショウ(Vo)らと結成したESCAPEを母体に、そこに、元LIONHEARTのアラン・ネルソン(Key)が
合流する形で誕生したSTRATUS(ストレイタス)。その彼らが、'85年に発表した唯一のフル・アルバムがこれ。
音楽性は、Keyをたっぷりとフィーチュアした瑞々しいハード・ポップで、PRAYING MANTISに比べると
かなりソフトなサウンドなれど、ことメロディの叙情性に関しては、MANTIS時代をも軽く凌駕。
また、楽曲から軽快なロックンロール・テイストが排除されている点も、そうした印象を強めている一因かな、と。
歌心に溢れたVo、美旋律を紡ぎ出すG、キャッチーな味わいを増幅するKey、溌剌と弾けるリズム隊、そして分厚い
ボーカル・ハーモニーによって構築された収録楽曲は、最初から最後まで一切の捨て曲なし。哀メロを纏って
軽快に跳ねる⑤⑥のような、PRAYING MANTISのアルバムに収録されていてもおかしくないタイプの楽曲の素晴しさも
然る事ながら、聴いてるだけで身も心も浮き立つポップ・チューン②と、Voを含む全楽器が“LOVER TO THE GRAVE"ばりに
メロメロに泣きまくるバラード④は、このバンドならではの魅力が凝縮された、メロディ派必聴の名曲じゃないかと。
マスター・テープの劣化具合が、ハッキリと聴き取れてしまう音質の方はチトあれだが(一応、リマスター盤のようだけど)、
そうした傷があって尚輝きを失わない、まさに「幻の名盤」との評価に相応しいクオリティを備えた1枚。