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GRIN / CORONER
CORONERは1stのR.I.Pで、スローでメロディアスな所から突然、疾走ヘビーテクニカルという様な複雑な展開のスラッシュで、その後のメロディックデスへの影響も大きい物と思います。
で、4thのGRINですが、作品ごとに進化して行った彼らの音楽ですが、それまでとはかなり違います。
1曲目から2曲目への『完璧』なつながり。どの曲もですが、曲間の音の無いはずの所からも不可思議かつ不気味な空気が漂ってきます。
意識的にマシ-ナリ-に叩くドラム(疾走パートはモチロン、軽快なはずのリズムも不気味です)。
時にうねり、時に疾走するようなベース(重い!)。
メロディアスな部分も有るけど、効果音のようにコードを弾いて空間を表現するようなギター(ある部分RUSHに近いような)。
スラッシュメタルに、DOORSのような妖しい空気、インダストリアルの冷徹感、そして彼ら独自の美術的センスが加わった奇跡的名盤だと、私は思っています。(本人たちは、失敗作だったと言っていると聞いたこともあるのですが.....)
音楽性は違いますが、TOOL,MESHGAHH等の『彼らだけが成しえる音像』をそれら以前に、CORONERは創りあげたと言えると思います。
完璧です。
音素材のへのコダワリが見える。ギターの音が最高に渋い。他のパートも合わせて、全体的にタイトでクール!!
これまでの疾走感を求めると肩透しに合うだろうが、非常に落ち着いた知的で大人なメタルを感じさせる会心の作やと思う今日この頃である!
もはや、演奏や作風に余裕の貫禄さえ垣間見える。しかしながら、最後まで日の目を見ないバンドだったのではなかろうか。ココまで素晴らしいセンスと実力がありながら評価されないバンドが他にあるやろか?!遺憾であるッス。
1993年作。
ここへ来て、その音楽性がさらに広がった感じがする奥の深い作品だ。
確かに、Kamikoさんも言っているように、アダルトな落ち着きをみせた余裕の曲作りになっていると思う。
CORONERとしてのテクニックと経験に裏付けられたインテリジェンスはしっかりと保たれていて、非常に心地よい。
前作よりもさらにヘヴィな作りになっている。
もはや、スラッシュメタル独特の"疾走感"という言葉とは縁遠い作品。
恐らく初期の頃のような鋭い曲展開のある疾走チューンを期待していたファンは裏切ったかもしれないが、充分クオリティの高い作品。
ひんやりとした緊張感が全編渡って漂っており、格好良い。
93年,5th
CORONERもモダン化でスピード抑えたのかなぁ
でも彼等がやるとスピード落ちても神レベルのデキになるとこが凄い
結局これがラストアルバムとなってしまったわけだが
むしろ完璧なまま美しく散ったという意味ではこれでよかったのかもしれない
ほんとはもっともっと新しいの聴きたかった・・
ラストに相応しい出来の傑作で、これが廃盤状態なのはおかしい。
以前の作品で聴いたようなメロディやフレーズも多少出てくるのでバンドの限界も感じるが、全ての曲が同じくらい好きで、曲の良さという点では一番の作品だと思う。