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ANGEL RAT / VOIVOD
ジャケットに惹かれて買いましたが(笑)、いいですね、これ。他のヴォイヴォッドのアルバムにくらべてSF色が多少薄くなり、かわりにメランコリックな感触がアルバム全体を包み込んでいます。
悲しいとか暗いとかそういう曲って実は結構多いのだが、
最近の彼らのアルバムはなんというか…寂しい感じです。
その傾向が一番強い(と私は思う)このアルバムを推してみます。
こういうのを表現力と言うんだろうなぁ、と思います。
casa 2002年11月12日(火)10時51分
前作Nothing Faceがあまりに強烈なインパクトを放っていたため、やや尻すぼみ気味。
フワフワしたサイケデリックな感触はそのまんまに、スラッシュから正統派メタルにシフトした感じ。
奇想天外な楽曲を作ろうという創意は見えるものの、やや詰めが甘かったかな、という印象。
更に、メジャー路線を狙ったかのような変貌に、売りに走ったかな?という印象も同時に持ってしまった。
とはいえ、同時期のHMでは個性の点で独自のイロを持っていた。
それだけに、もっと時間をかけて緻密に作って欲しかったなあと感じる。
一般のHR/HMファン(笑)には好評だったようですがVOIVODファンの視点から見るとどうにも「らしさ」が希薄な点が気になります。このアルバムの頃は彼らも次の方向性を巡って試行錯誤していたんだと思います。
良いアルバムではありますがVOIVODを聴くなら本作は後回しでもいいかな?と。
夢想家・I 2003年11月2日(日)16時54分
オリジナルメンバー4人による最後の作品。
大好きなアルバムなんだけど、中古屋のVの棚に大量にあったりして悲しかったりします。
メロディアスで聴きやすく、さらりとしている感じ。
曲もキャッチーでありながら、それでいてさりげなくテクニカル。
メランコリックな曲調で支配するアルバム。
1曲1曲が他のアルバムに比べてシンプルな構成になっているのも特徴。
ちょっとスラッシュ苦手かなぁっていう初心者には聞きやすいかも。
私(一般層w)的には彼等の中でNO1アルバム。
Blackyの最後の参加作品となった。
とてもじゃないが初期の頃のアグレッシヴな彼らの音からは想像できない音である。
悪くはないし、じっくりと聴きたくなるだけの魅力はあるが、なぜかそんなに好きなアルバムではない。
個性は抜群なんだが。
あれ???自分は結構好きですよ。
確かに先輩方のおっしゃる通り「らしさ」は希薄だと思うし、アグレッシヴさはないとは思います。
しか〜し、彼等ならではの個性豊かな楽曲群は決して他のヤツラに真似できるものではありません。本作にもそれは十分に備わってると思います。
スルメイカ風の味があるアルバムなのです、ハイ。
★★
前作のプログレッシヴな作風から一転、かなりストレートな曲が多い。
ストレートだが、内省的で不気味なムードもあり、曲によってはキャッチーな側面も窺え、
このバンドの懐の深さをアピールする事に。
しかし、ピギーは不思議なギタリストだったなぁ。センスが違うよ。