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PROMISED LAND / QUEENSRYCHE
このアルバムが出た当時、あらゆるメディアでダメ出しされました。
僕は彼らのアルバムは全部持ってますが、ハッキリ言ってこのアルバムがいちばん好きです。聴きこめば聴きこむ程に味が出る、そんなアルバムです。その為には、最低でも10回は聴いてほしいっす。4〜5回聴いただけでは良さが分からないでしょう。
敢えて名盤とさせてもらいます。
僕もこのアルバム好きです。「Bridge」は隠れた名曲です。淡々としていて盛り上がりそうで盛り上がらない曲ですが、非常に味わいがあります。このアルバム持っているけど、CDラックの中で眠っているという方、「Bridge」だけでも是非もう一度聴いてみてください。
かなり好きです、落ち着いていて物凄く深みがあります。音がいい。シンガーの声が渋くて高いんです。
皆さんがあまり好きではない気持ちは分からんでもないけど、個人的にはかなり好きな作品。このアルバムの完成度が低いんじゃなくてOPERATION:MINDCRIMEがあまりにも傑作となりすぎただけだと思う。相手が悪かったって感じ。
かなりの名アルバムだと思います!
ただ一般メタルリスナーにはあまり評判はよくないみたいですが、何回も聴けば聴けば聴くほどよくなります!
ただ1回目に聞いた時から私は好きでしたけど。まず音が非常にいいですね。典型的なメタルとは違い、徹底して1音1音細部までこだわっているのがこのアルバムでもうかがえる。
こういう音は高級スピーカーで聞きたくなります。とても音に奥行があります。
ジェフテイトのハイトーンは割と控えめだが、とても渋い!渋すぎる!!男としてとても魅力的に感じる!
全体的に爆発しそうでしない感じに引きの美学をかんじます。OPERATIONであれだけ爆発させたんだからそれでいいと思います!大人のメタルといった所です。
コンセプトアルバムとしてもまとまりがあります。暗い感じの曲が多いのも個人的に好き。
このアルバムを聴いてRAGE FOR〜に通じるものを感じたがなぜかまだ分からない。
このツアーのライブはみてみたかったなー!ブートのビデオでは素晴らしかった!ジェフの歌は彼にしてはきつそうだったけど・・・・。ミュージカルに近い感じだった。
名曲あります!
CDの中古屋で980円で売っているけれど
音楽としての価値はその何十倍もの金と引き換えにしてでも聴く価値のあるものだと思う。
なぜこのアルバム、酷評されるのか不思議でしょうがない。
とりあえず聴けよ。
全米アルバムチャート初登場3位!というのは聞いて驚かされましたが、内容は素晴らしいに尽きます!
こんな一般受けしそうでないアルバムが3位!!いや〜〜ビックリ!!
びっくりしたけどうれしくもある!
このアルバムもはまる人にははまる!
プロミストランドこそQUEENSRYCHEだ!!!
聞けば聞くほど良くなるアルバムです。
このアルバムを聞ける感性を持ちましょう!
嫌いな人もきっと好きになれるはずです。メディアの言うことに惑わされるな!!
ここ3年ほどHMから離れているんですけど、HMから離れてみることでこのアルバムの素晴らしさを再認識しました。
発売当初は、聞きまくっていたけれど、タイトル曲以降はほとんど聞いてませんでした。
ところが、実はJAZZYでBLUESYな名曲じゃないですか。
これをHM/HRと限定され発表されてしまったことが一番の悲劇。
ロックアルバムとしては文句無く名盤なのに。
いままで聞いてきたHR/HMのCDの中でおそらく一番音質のいいアルバム。
そして中毒性のある曲ばかりなので、はまったら抜けられないぜ!
これまたクオリティの高いコンセプトアルバムです。
もしかしたら、QUEENSRYCHEの中で、俺の中では一番好きなアルバムなのかもしれない。
このアルバムを聞き終わった後はなんか映画を見終えた後の感覚になる。
まるで最後の「SOMEONE ELSE?」がエンディング曲のようにも感じられる。
こういうタイプのアルバムはなかなかないから結構貴重じゃないかな。
影の伝説 2002年12月30日(月)22時46分
タイトルチューンの絶唱に全身鳥肌。個人的にはそれと
Damaged,Someone Else?,Bridge…うーん、全部だ。。。
ブートでライブビデオ持ってますが門外不出の宝物です。
OPERATION:MINDCRIMEを聴いた後これに挑んだので、最初はどうもQUEENSRYCHEのアルバムらしくない印象を受けたのだが、質の高さに気づくまでにさほど時間はかからなかった。
今では「B級アルバム」などと少しでも思ってしまった自分が恥ずかしいくらいです。
CDショップで良く見かけるスタジオアルバムかも。これも「買い」ですよ!!
94年発表の5th。
Queensrycheの
「動」の個性が一番出たAlbumは「Rage For Order」。
「静」の個性が一番出たAlbumは「Promised Land」。
内容的にはそんな感じ。言葉ではこの音世界は上手く伝えられない。
個人的な感覚で言えば「隔世感」なんだけど。
実は「裏Operation-MindCrime」でもある。(歌詞の内容などから) QueensrycheのAlbumの中でも、音質は極上級。(良い音は語ります)
「HM/HRのQueensrycheの音」だけじゃなくて
「彼らが紡ぐ、シリアスで雰囲気抜群な独特の音」も好きな人は、一度でいいから聴いてみるべきだと思う。
「OPERATION:MIND CRIME」 よりも「EMPIRE」、そして「EMPIRE」よりもこの「PROMISED LAND」の方が良いと思います。このアルバムを聞いていると、QUEENSRYCHEというバンドは、凡百のメタルバンドとは完全に格が違うんだろうと思わずにはいられません。DEREAM THEATERなんかと比べてみても、まるで大人と子供のような差を感じます。もちろんQUEENSRYCHEが大人ですよ。でも、どちらが好きかといえば、DREAM THEATERなんですけどね。90年代以降にリリースされたメタル系のアルバムを3枚挙げろと言われれば、
迷わずこの作品は入ります。
刹那的なものを求める人にはキビシイだろうけど、じっくりと対峙するには最高のアルバム。
これ絶対イイヨ。飽きが来ないから。かめばかむほど・・・ってするめじゃないけどそんな感じ。MINDCRIMEよりいっ歩先をいってるって感じヨ。
Voice 2003年9月29日(月)11時51分
「エンパイア」までは評価できても今作からは…という人も多いみたいですけど、「約束の地」は彼らの90年代の名盤と評価しても良い内容だと思います。
イントロの後に始まる「アイ・アム・アイ」と「ダメージド」はアルバムのオープニングを飾るにふさわしい、ヘヴィな躍動感のある名曲。
「レイディー・ジェーン」「サムワン・エルス」はメロディが綺麗でドラマチックな展開が素晴らしい。
…日本盤にはよりダイナミックになった「サムワン・エルス」のバンド・ヴァージョンと、
映画「ラスト・アクション・ヒーロー」のサントラに提供した「リアル・ワールド」が収録されているので、
中古で廉価にこのアルバムを購入できるような状況の今となっては日本盤を手に入れた方がお得だと思います。
…でも、蛇足になりますが、この日本盤のライナーを書いている「彼」のライナーはひどいと思います、これは。自分が知る限りでは最低のライナー。
伊藤氏のライナーはいつもの氏らしいライナーですが、「彼」のライナーでは「ボーア以降の量子力学」や「ハイゼンベルグの不確定性原理」
とやらまで引き合いに出して、みずからの「博学」っぷりをさかんに誇示してます。
こんな難解な学術用語まで引用する必要はどこにもありません。要するにジェフ・テイトの視点がこのアルバムで「客観」から「主観」に変化した、
というただそれだけのことなのに。自分の雑誌に書くならまだしも、商品であるCDのライナーという場で妄想だらけの自己顕示欲の塊みたいな
文章を書くな、と声を大にして言いたいと思います。
…まあ、「妄想だらけの自己顕示欲の塊みたいな文章」を書くことにかけては自分も負けてはいませんが…
なにげで好きなアルバムだし、このアルバムを引っさげて来日した公演(川崎)は今でも彼等のライヴのなかではベストだと思っている。
幾分こぢんまりした分、密度が濃いような気がする。
歌詞などの内容はよーわからん・・・。
とにかく評判の悪いアルバムだが、そんなにひどいかなこれ?
確かにメタルアルバムかどうかは意見の別れるところだが、完成度はとても高いと思う。
ボクはこの作品、大好きッス。
いいアルバムですよ。
展開も見事だし、なんといっても曲がいい!!
個人的には佳曲ぞろいの名アルバムだと思うけどなぁ〜。
酷評される事が理解できないんですけど。
特にLady JaneからOne more timeの流れなんて最高じゃないですか。
私もこの作品、好きですよ。
素晴らしいと思います!
このアルバムがあったからこそQUEENSRYCHEは他の凡百バンドからの脱却を図れたのだと思いますし、これこそが音楽的に沢山の引き出しを持つジェフ・テイトのやりたかった音楽ではないでしょうか。QUEENSRYCHEが格が違うと皆が思い出したのはこのアルバムが強烈だったからに他ならないと考えます。
楽曲に関してもまとまりがあり、聴いていて違和感なく音の渦が通り過ぎて行くのがわかります。大木も浚ってしまうような音の圧力と流れが心地よい。「EMPIRE」のように一曲一曲が独立しているわけではなく、アルバムの流れを考え練り上げられていると思います。
やっぱりこのバンドは絶対同じことはやらないから好きなんだよなぁ。
かなりダークなアルバム。
でも個々の曲は奥深くていいです。
むしろ後半にいくにつれて明るくなっていく印象をうけたのでHELLOWEENの「THE DARK RIDE」ほどヘコみはしなかったです。
「ONE MORE TIME」、「REAL WORLD」が好きです。
商業的にはちょっと失敗しましたが,でも内容はすばらしいです.最初聞くと,daekでblackに感じますが,しかし,聞き込むと.hot&cool,cool&hot!,と言うか.warmですね,これは.ホッとします.疲れている時など,ほんとに心地よく感じます.
音楽的な方向性はほとんど変わらないが、その質感は作品によって微妙に異なるというのが、僕が考える一流の定義である。つまり、より良い作品を創ろうとすれば前作と全く同じになるはずが無いのである。しかし、だからといって前作を100%否定するような作品にも、なるはずが無いのである。だから結果として、前に述べたような作品に仕上がるのである。この作品は確かに地味ではあるが、楽曲には実に彼ららしいきめ細やかさが多数存在している。当時は大人しくなった彼らのサウンドに物足りなさを訴えるファンも多かったが、僕は結構いい出来だと当時も思っていた。自分の歴史を否定しないのも一流の条件であるが、最近の彼らはなんとなくらしくないと僕には感じてしまう。
最初はあまり良くないと感じたが、思ったほど悪くはないなとも思った
スローテンポな曲ばっかりで多少飽きてくるが…
個人的には、RADY JANE 、REAL WORLD が好き
このアルバムを初めて聴いた時には「なんじゃ、こりゃ!?」とも思ったりしたものですが…
しかし聴きこんでくると、気付かなかった良さに気がついてくる。
「お、こいつぅ、こんな隠し球を持っていたなんて」て気分。
OPERATION:MINDCRIMEやEMPIRE以上に複雑に絡み合って深みを増した楽曲は、明らかにそれらとは別格の存在。OPERATION;MINDCRIMEやEMPIREでの一回聴いただけで「これは凄いよ!」と言えるような曲(EYES OF STRANGERやBEST I CAN)とは違うけれども、「こんなに味のある曲があったなんて!」みたいな喜びを味わえること間違いなし。
自分としては、DAMAGED、BRIDGE、SOMEONE ELSE?、OUT OF MIND、LADY JANEの順でベスト5かな。
Operation:Mindcrimeとは違って正当な評価を受けられなかったアルバム。発売当時、誰もが「難解」と一蹴し、バッシングばかりだったが、そのような点は全く見当たらない。
上に「裏Operation;Mindcrime」と評していらっしゃる方がいるが、言い得て妙である。
結構、頑張って聴いたんだよな、当時。
でもあんまり馴染めなかった。
すっげー久々に聴いてみた…
あれ?こんなにキャッチーだったっけ?
全然、普通じゃん。ライチ節よ、これ。
確かに陰鬱だし、閉鎖的だし、地味だし、
…何よりメタルしてないし(笑)
でも芯にあるのはまぎれもなく彼らの音楽。
前作は音像が派手だし、やたらとキャッチーだし、
前々作は音像がメタルだし、やたらとアレだし…
これ、普通にロックだな。
シリアスでシアトリカルで、アダルトなロック。
んで、全然売れなさそうな(爆)
メタラーにゃ駄目だし、普通のロックファンは
バンド自体知らねぇし。
っつうか凄ぇ。理想的な進化してたんだな、ここまでは(笑)
何かハマりそう。
はぁ…これが29pointですか。
OPERATION:MINDCRIMEが91pointで?(2004.12.19現在)
本当にOPERATION:MINDCRIMEがスゴイと思っているのなら、このアルバムの良さはわかってるはず。
ヘヴィメタルな感覚は失われたかもしれないが
メロディの質や楽曲自体の質が低下したなんて思ってる人がいるなら残念なことだ。
まあ、もし楽曲に馴染めなかったとしても
音質の良さやジェフ・テイトの歌唱だけで十分に買う価値はある。
QUEENSRYCHEはOPERATION:MINDCRIMEだけのバンドではないですよ。
THRAX 2004年12月19日(日)12時30分
この時点で彼らは完全にHMではなくなった。プログレッシブ・ロックの名盤。
まず、サウンドが最高である。MINDCRIME、EMPIREともに音がよかったが、このアルバムも素晴らしいサウンドである。
いろいろな音色が幾重にも重なりあい、複雑に絡み合いながら展開していく・・・。
曲調も、ただダークだとはいいきれない深遠な世界観である。なんだか寂しくなる、落ち込むような枯れた雰囲気である。
聴くたびに新たな発見があり、ハマりこんでしまう。惹きこまれてしまう。
何十回も聴き込みながらドップリと浸かろう。この素晴らしいアルバムに。
買ったとき,かなりがっかりしたアルバム。
当時はオペレーションを期待していたからね。
聞き込んでいくと,非常に味わいのあるのがわかってきます。
自分としては曲自体ぜんぜん違うが,ブルーマーダーの1stを聞きこんでいった感じに近い。聞いていくほど耳に残るものが多くなり,お気に入りになっていきます。
『OPERATION:MINDCRIME』と同じ音を期待していた事もあり、買った当初は驚いた。
ただ、これは聴き込む内に評価は変わる。正にスルメ版!
HMだけがQUEENSRYCHEではないのです。
以前の2作より明らかに進歩している。
余分なものを削ぎ落とした美しさがここにはある。
非難されるかもしれないが、このアルバムを聴くと
「オペレーション〜」は子供が作ったように感じる。
その音に対する深みが、「ザリガニを釣る池」と「日本海溝」くらい違う。
「オペレーション〜」も大好きで、めちゃめちゃよく聴くのですが
クイーンズライチはあのアルバムの後の2作での深化が凄まじいのでこんな表現をしたくなります。
あといつまでも飽きずに聴けるのは、録音にお金をかけているからだろうな。
ミュージシャン魂を持ったミュージシャンが本気で作ったアルバムです。
彼らの代表作といえば「OPERATION:MINDCRIME」だが、私はこの「PROMISED LAND」を推す。
中古CD屋で驚愕の105円で購入したのだが、これが素晴らしい掘り出し物だった(苦笑)。
まず、どこまでも響きわたる重厚なサウンドが良い。
円熟味を増したジェフ・テイトの説得力あるボーカルも◎。
1曲1曲聴いていくうちに彼らの深層世界に足を踏み入れていく感覚。
⑥のPromised Landまで聴くと「随分深い所まで下りてきたなあ」と気づく。
しかし周りを見渡すとそこは無と静寂の世界だった。
QUEENSRYCHEを聴く時、私は常にこの「無」を意識させられる。
冒頭の①9:28 A.M.も死→生という再生を見せているのだと思うが、「→」の部分は紛れもなく「無」である。
「無」と対比させる事で、喜怒哀楽を含む「有」の意義を見出しているのではないだろうか。
それは人間の生業(なりわい)であり、生命(いのち)である…。
ゆうにゃん 2005年7月11日(月)17時43分
多くの方が認める通り、これは聴き応えのあるアルバムです。何度も聴いてしまう。しかし飽きない。本当に飽きない。頭に染み入るような曲、歌がひたすら並ぶ。QUEENSRYCHEファンには一番面白いアルバムでしょう。
ただ他のバンドもひっくるめてQUEENSRYCHEを眺めてみた時に、これがベストだとするとQUEENSRYCHEは寂しい。やっぱり「OPERATION:MINDCRIME」を先に聴いて欲しい。
その後に「Promised Land」へどうぞ。どの曲も好きですが、I Am I、Damaged、Dis Con Nec Ted、Someone Else?などがお気に入り。ボーナスのReal Worldもいいですね〜。
このアルバムが好きな人が多くて感激です。リマスター盤の音が大変良くて、何度も何度も聴いてしまいます。
曲毎に幅を持たせた多彩なリズムと、絶妙なアレンジでもって最後まで一気に聴けてしまう。とにかく音が素晴らしく、凄みとか、迫力満点です。アレンジで聴かせる作品と言ってしまいたくなる程いいです。最後が泣けるって言うのはやっぱり大事ですね。
個人的な好みではもう少しウェットな方がいいけど。以前は無国籍風なところに惹かれたが、この作で改めてアメリカのバンドと意識しました。
とても「queen of the reich」を熱唱していた人たちとは思えないほど渋くてかっこいいアルバム。アダルティーな雰囲気が強いので歳を取っても後々まで聞けそうなアルバムで、個人的には今まで聞いてきたアルバムの中でもかなり好きな1枚です。
評価が割れる作品でしたが、個人的には好きです。
ライブもほとんど最前列で見ましたが、曲に世界観がある。
まるで映画を見ているかのような貫禄がありました。
メンバーの成長の上に出来た作品だと確信しています。
Queensrycheの絶頂期の終幕を飾る深遠な作品。まるで「不帰の境界線」の間近へ行ってしまったかのごとき闇(くら)い世界を垣間見せてくれます。まるで思索に沈む哲学者のようなたたずまいの音楽。
しかし、これは渋い。もう激渋。たまに飲むおばあちゃんの玄米茶より渋いこと間違いなし。あまりに渋くて、飲んで味わうのがすごく大変。ですので、
Dragonforce最強ーーっ、とか
チルボドは神っっっ、とか
と熱く叫ぶ、前途有望なメタルスクール新入生の方は間違ってもこれに手を出してはいけません。
撃墜率ほぼ100%だと思いますので。
かくいう私も、先に「Rage for Order」「Operation〰」に聴きなじみ、Rycheの音楽にはもう慣れたぞと密かに自負していたにもかかわらず、あえなく撃沈。これを理解するのに数年余りの「感性の熟成期間」を経なければなりませんでした。途中で一度売ってしまい、思い直してまた買いなおした(やけにたくさん中古屋にあり、しかも安かったのが幸い)アルバムでもあります。とりあえず買ってから聴いて楽しめるようになるまで、最も長くかかったCDだと思います。
今作はそれほど、「ダークで」、「地味で」、「(曲も歌詞も)ヘヴィで」、「強烈に渋く」、不敵なまでに「難しい」作品といってよいでしょう。まるで「オマエら、俺たちのやってることについてこれるか!!」とばかりに、リスナーの知性と感性に真っ向から挑んでくるような野心的な作品。本当にファンに甘い顔をしないバンドだ。しかしこれがアメリカでかなり売れたのが、またすごい。
Operation〰のようなストレートな感動やエキサイトメントとは無縁であり、お世辞にも万人向けとは言えませんが、中身がたいへん濃く、非常に聴き応えのある作品です。前作から4年の歳月をかけただけあって、楽曲・コンセプト・音作り(おそらくロック史上最高ランク)等の細部に至るまで練り上げられています。アルバムトータルでは全作中でも屈指、方向性こそ全然違うものの、完成度の高さはあのOperationにも匹敵すると思います。しかも、あまりに完璧すぎてこれが完璧であるということすら容易には感じさせないという点ではOperation以上かもしれません(Operation〰は聴いてすぐにそのパーフェクト度がわかるが、これはある程度聞き込まないと凄さが見えてこない)。
続きです
しかしこのアルバムを覆う空気は本当に独特です。たんに「暗い」では済まされないほど、影が濃いというか、「……そして陽は落ち、辺りに闇が降り立った」ような黄昏色のイメージというか……。とにかく全編にわたって深い喪失感と虚無感に包まれています。
非常に内省的な雰囲気ですが、同時に得体の知れない不安感が漂っています。まるで音で表現された「実存的不安」です。あたかも目の前に果てしなく広がる、「無の荒野」をまえにして、独りたたずんでいるような感覚。「約束の地」というタイトルは何から何まで実に逆説的です。
スタイル的にはデジタルな感覚が優勢だった以前と違い、アコースティックな要素が表に出てきていてます。しかし、これは叙情を歌い上げるというよりは、フォーク・シンガー的(ボブ・ディランとかスザンヌ・ヴェガ)な現実の批判的描写や個人感情の訴えというアプローチで用いられているようです。
実際、今作での彼らは、個人の内面から対人関係、社会関係における、どうにもならない「人間の悲哀」とか「人生の無常」(特にBridgeとOut Of Mindの歌詞は悲惨)をひたすら歌っているように聴こえます。そして個人の抱える様々な問題が、結果的に現代社会の歪みと病いの縮図としてリンクしてくる、というドキュメンタリー的な手法の冴えが光っています。
よってリスナーはこれをパーソナルで哲学的・実存的なテーマの作品として聴けるし、また極めて社会的な問題意識をもった作品ととらえることも可能です。もちろん何も考えずにただなんだか深そうな音楽だなあ、と聴くのもアリ。テーマの解釈&掘り下げ具合をもっぱら聴き手側の意識に委ねているという意味で、なかなか奥ゆかしい作品といえるでしょう。
作品の表層的な部分はこれくらいにして、より内奥の、この音楽が聴き手の精神にもたらす作用と印象について少し述べてみましょう。これもまた非常に独特です。
無類の音質のよさとあいまって、音の微細な響きが途方もなく深遠で、感情とか知性の領域よりもさらに深い層まで入り込んでくるような感覚です。聴いている時の意識状態に注意を向けてみると、通常のHMを聴いている時とは明らかに違う部分が刺戟されていることに気づきます。ある意味「サイケデリック」ともいえますが、酩酊したトリップ感がまったくない「覚めた(醒めた)サイケ」なのがポイント、ゆえにサイケというより「瞑想的」といった方がいいかもしれません。これはピンクフロイドを超えて、すでにジャーマン・サイケの領域かも。
もともと彼らは様式HMのフォーマットを通してプログレッシヴ・ロックの精神を実践しているようなバンドだったので当然かもしれませんが、彼らはかっての先鋭的なプログレの(外的な楽曲スタイルではなく)内的奥義を完全に自分たちのものにしているようです。ここらへんが同じ「プログレ・メタル」でくくられるDream Theaterとは、音楽のもつ深みが決定的に異なる理由でしょう。
頻繁に聞く作品ではありませんが、本当にどこまで行ってもまだ先があるというか、魅力が尽きることなく、ともに「旅をしていく」ことができるような作品。人生の様々な時節に聞き返し、そのたび新たなメッセージを受け取ることができ、聴き手の成長ともに次第に表情を変えていくような部分が感じとれます。
これはリスナーと「語らう」ことのできる数少ない音楽であり、聴く人によっては生涯の友になってくれるかもしれません。HMらしさうんぬんは抜きにして、紛れもないロックの傑作。緩やかだけど深く濃く浸透していく感触があるので、十年後には今よりはるかに評価が上がってそうな気がします。
ヘヴィ・メタルを聴き始めた頃に触れた、前々作である4th「OPERATION: MINDCRIME」は良さが分かるまで時間が掛かったのだが、これは一発だった。音質、音像、雰囲気を通して、アーティストを私の人格が共鳴しているのではないかとすら思える数少ないアルバム。音楽的な関連性は全くありませんけど、THE 3RD AND THE MORTALの「IN THIS ROOM」と同じ括りに入ってます。細かい部分はどうでもよくて、この異形の世界観が存在してくれているだけで嬉しい、とかそういう感じ。
楽曲だけ見ても素晴らしいですが、やっぱり不気味とも言える音像というか、歌い上げるだけでないシアトリカルなボーカルの表現力や、全編に張り巡らされた不穏かつ混沌としたSE・効果音・デジタル処理の作りこみ、それら全て含めた雰囲気が限りなく曇っていて最高に格好良い。そしてまたその表現・発想の幅がとっても多様です。聴いていて本当に楽しい。⑤「BRIDGE」⑧「LADY JANE」⑪「SOMEONE ELSE?」のようなバラードぽい、穏やかな絶望感も落ち着いて浸れます。
一応このレビューの信憑性の為に言っておくと、私は、前作「EMPIRE」の曲のタイトルどころかワンフレーズすら思い出すことが出来ません。
★ オレ的世界遺産(ロック部門)認定No.014 ★
個人的にはこれが最高傑作だと思う。
今聴いてわかんなくても取りあえず売るな。
必ず、このアルバムの価値が分かる日が来る。
このアルバムは凄いです。世間的には『OPERATION:MINDCRIME』が最高傑作と言われてますが、私的には完全にこっちのが上です。 何と言っても深い・・・重く,深く,そしてクール。ジェフ・テイトのヴォーカルも、あまりハイトーンを連発するのは好きではないので、今作の中低音域を駆使した抑えた感情表現が大好きです。
昨今では、あまりメタルメタルした作品は「ダサい」と酷評されてしまいますが、この作品は非常にクールな音像なので逆に評価が上がると思います。
取り合えず、自分が聴いたHM/HRのアルバムの中ではダントツに格好良い作品です→この作品を格好良いと感じられる人は、良い音楽を聞き分ける感性を持った人だと言えます。
20代でこのアルバに出会ったときには「こんなのメタルじゃねぇ!」って感じで、
一回聴いてCDラックの隅に追いやってしまいました。
最近、このサイトでこのアルバムを皆さんが誉めているのを目にし、
「売る前にもう一度聞いてみるか」と聴いてみました。
目から鱗が落ちるというのは、この事かと思いました。
なんて素晴らしいアルバムなんでしょう!
クールでヘビィなのに温かみがあり、なおかつ驚くほどの音質の良さ。
この良さが判るまで私は10年以上かかってしまいましたが、
いやはや本当に売らなくて良かった。
皆さん本当にありがとうございます。
一生聴きます。
何年前かに、このアルバムにはまって聴いてましたが、久しぶりに聴きたくなり、再度評価します。オペレーション〜よりは絶対に上です。メロディーの質は、こちらの方が勝っています。あと現在安値で中古市場にあるので、聴いてない人は是非お勧めします。ついでにエンパイアもお勧めしておきます。
俺はこのアルバムでのライブを見に行ったよ。
CDを聴いているみたいに全てが完璧だったなぁ。
難しい曲を楽勝で演奏していたからそれが凄かった。
彼らもプロ中のプロだよ!
本当に凄いバンドだと思った。
ドリーム・シアターのAWAKEツアーも同時期くらいで行ったけど、
Queensrycheのほうが良かったなぁ。
俺はこのアルバムのライブを見に行ったよ。
CDを聴いているみたいに全てが完璧だったなぁ。
難しい曲を楽勝で演奏していたからそれが凄かった。
彼らもプロ中のプロだよ!
本当に凄いバンドだと思った。
ドリーム・シアターのAWAKEツアーも同時期くらいで行ったけど、
Queensrycheのほうが良かったなぁ。
俺はこのアルバムのライブを見に行ったよ。
ドリーム・シアターのAWAKEツアーも同時期に行ったけど、
Queensrycheのほうに大きくショックを受けた。
Promised Landは前作や前々作と比べると曲がシンプルに聴こえるけど演奏力を要する曲ばかりだった。
CDを聴いているみたいに全てが完璧だったなぁ。
難しい曲を楽勝に演奏していたからそれが凄かった。
緻密で非常にプロ意識が高いバンドだと思い知らされた。
とにかく凄かったなぁ…!
俺はこのアルバムのライブを見に行ったよ。
ドリーム・シアターのAWAKEツアーも同時期に行ったけど、
Queensrycheのほうに大きくショックを受けた。
Promised Landは前作や前々作と比べるとシンプルに聴こえるけど演奏力を要する曲ばかりだった。
CDを聴いているみたいに全てが完璧だったなぁ。
難しい曲を笑うくらい楽勝に演奏していたからそれが凄かった。
緻密で非常にプロ意識が高いバンドだと思い知らされた。
とにかく凄かったなぁ…!
発売されてから15年ぐらいになりますか、いまだ色褪せることのない逸品ですね。おそろしいほど質の高いサウンドです。
当時賛否両論でしたがここでは高評価ですね。ぼくはグランジに毒されたバンドというとまっさきに彼らを思い出す。本作は数曲をのぞいてメロディーに魅力が無い。バンド名をきかずに本作を聴いたら評価する人はいないだろう。いや全く話題にすらならないだろう。ファンとは有り難いものですね。
Rage For Orderにはまり、オペレーションマインドクライムに今いちのれず、このサイトで評価がよいので、アマゾンで中古(非常に良い)1円で購入(送料込341円)。2回聴いてビビットして、聴かずにはいられない中毒症状か・・。Vo.ジェフテイトに強烈なパワーを感じます。
島々セブン 2009年9月17日(木)23時41分
結局、このバンドの(少なくとも日本における)最大のネックが
“ヘヴィメタル・バンド"として語られてしまうこと。
その枠で語られる以上、このアルバムが批判されるのは目に見えている。
でも、何もかも取り払って聴いてみて欲しい。
そこには、このバンドでしかなし得ない極上の音楽が詰まっている。
この作品、「人間の一生」と評されるけど、
よく聴いてみると、微妙に違うんだよ。
始まりのSEは「死」を暗示してるでしょ?
描かれてるのは「人生」ではなくて「走馬灯」だよ。きっと。
死の瞬間をアルバムとして切り出したものなんだよ。
そう考えれば、さまざまなSEとか
篭ったようなSoloのサウンドメイクなど、
すべてにつじつまが合う。
これは「人生」ではなく「死」の瞬間を描いた作品だと思う。
非の打ち所のない完璧な描写です。