CDタイトル↓をクリックするとチェックリストに入ります。
発言者の名前をクリックすると、その人の他のCDレビューが読めます。
(旧形式-更新停止)
ALTERS OF MADNESS / MORBID ANGEL
IMMOTAL RITES、LORD OF ALL FEVERS AND PLAGUE、CHAPEL OF GHOULS など、ライブで演奏される曲が多い彼らが言うところのファーストアルバム。(記憶が確かであれば、国内ではセカンドからデビューしたと思うが)発売当初、SLAYERがメタル界でもっとも早く、最もアグレッシヴなバンドだと思っていた私にとって、あまりにも強烈すぎたアルバムだった。
呪詛のようなヴォーカル、当時明らかに他のバンドとは違う異質なリフ、圧倒的な音数とスピード、どれをとってもセンセーショナルだった。
コレがこのバンド初体験作でデスメタルにハマり始めた頃に聴いただけあって思い出深い。
帝王の生誕を高らかに告げる記念碑的作品。
これ以降のアルバムで耳にしうる荘厳な趣はそれほど感じないが、若気の至りというか何というかで、とりあえず猪突猛進に疾走する曲が多いのがポイント。
かといって駄曲は見当たらず、返って今においてもライブの定番を成している名曲が多い事に気付く。
という事は彼らは端から完成されていたわけである。
テクニックも凄まじいの一言である。
個人的にはデスラッシュが好きな方にも十分アピールすると思います。
未発に終わった幻の1stを含めるとこれが2ndということになるが、実質的なデビュー作と言っていい。
収録されている曲のほとんどが1986年頃に書かれているが、この時点で既にMORBID ANGELのデスメタルが完成していることに驚かされる。
"visions from the dark side""lord of all fevers & plague""damnation"等は比類無い完成度です。
H.P.ラヴクラフトに触発された歌詞も完璧。
イヌスケ 2003年11月28日(金)23時15分
雰囲気重視型デスメタルが苦手な俺が何となく聴くのを避けてきたバンド、MORBID ANGEL。
ALTARS〜が最も荘厳性が薄く攻撃的だと聞き買ってみたら、素直に結構かっこいい。
曲も気持ちよく疾走してる。
ここぞという時で炸裂する荘厳なソロも今のモビエン程嫌味が無くていい。
現在のMORBID ANGEL、いわゆる雰囲気重視のデスの彼らから入って虜にされた俺にとって、この作品を気に入るのに少し時間がかかってしまいました。
ストレートな曲調にややスラッシュ色が強く、デイヴィッドも後の咆哮系でなく吐き捨て系ヴォーカルだったので初めは?でしたね。今では大好きです。
最初はあまり好きでなかったけども、IMMOTAL RITESの威圧感は見事でしたね。ブラストは無いが凄いパワーで初聴時でヤラレました。
カズチン 2004年12月20日(月)23時37分
1989年発表の1st Album。邦題『狂える聖檀』
常に高いレヴェルをキープするこのバンドだが、そのデビューにおいてすでにその姿勢が完成している。
激速の2ビートにのって弾きまくるギタリスト。
この頃から魔闘気全開のオーラが曲にもしっかり備わっているのにはビックリだ。
80年代にこんな曲やってるのが素晴らしい。
因みにPete Sandovalは当時ドラム歴4年です(爆)普通4年でここまで叩けるかぁ??
これはPeteの努力の結晶ですよ!
オススメは断然①、④、⑤です!この3曲はライブでの定番になっているだけあって最高にクールです。②、⑥、⑨も良い、ブラストビートもノリが良い!
日本版は既に廃盤で、2003年にEaracheから24-bit remastered版が出され、「Immortal Rites」のライブ映像がついていてカッコいい。
まだ買ってない人はぜひこちらを。
90点
名曲揃いの1stアルバム。
デビューアルバムにして彼ら独特の世界は完全に出来上がっている。
DEICIDEと並ぶ正統派デスメタルバンドの顔役です。必見。
デスメタルの帝王と呼ばれているのは、伊達じゃない。
1stから、自分達の世界を確立している。
やはり、盆百のデスメタルバンドとは違いますね。
やられました。
ノリがとっても気持ちいいです。
荘厳さもあるけれど、軽快な疾走感の方が強くて、爽快。威厳に満ちたデスメタルも良いけど、こういう勢いあるのも好きです。
ドラムのメリハリの効いたプレイも、掻き毟るようなギターソロも、かなりツボです。
デビュー作でこの完成度というのは、確かにすごい。'80年代には、衝撃的だったんでしょうね。
これって凄い名盤だと思う。楽曲、録音、演奏といった実体的な部分の完成度はいうまでもなく、音の背後に漂う微妙なオーラが「これは紛れもない名盤」「後続のバンドに絶大な影響を与えますよ」という感じなのです。
冗談じゃなく本当に、音の背後に何か「魔的なもの」が宿っている感じがヒシヒシと伝わってくるのです。こういう雰囲気の「人間以上の何かが」侵入している作品って、私が聞いたかぎりでは、あのIron Maidenの「Number of Beast」以来かもしれない(あれはあれで以外にポップな曲調のわりに、ものすごいオカルティックな気配のする作品だった。)。とりあえずリアルタイムでこれを聴いた人の衝撃は相当のものだったはず。なぜデスメタル界において、Morbid Angelが「神」とまで言われているのか、あのNileのメンバーをして「Morbid Angel の前では、俺たちは存在すらしていない。」とまでいわしめた理由がこれを聴くとわかるような気がします。デスメタルが苦手な私にすら、音に秘められた深さと凄みが伝わってくるくらいなので、デス系への感度が高い人が聴いたら、本気でこれは悶絶&昇天モノなのではないでしょうか?
こういう怪しげな話題は別として、純粋に音楽的な完成度の方も極上。楽曲・演奏ともに文句のつけようのない出来で、これがデビュー作とは到底信じられないような完璧さ。音楽に対する彼らの求道的な姿勢がうかがえます。おそらく、すべてが本当に納得のいくレベルに達するまでレコードを出すのを控えていたんじゃないでしょうか(これ以前にすでに完成していた「幻の1st」を「こんなん気にいらん」とそのままお蔵入りにしたというし)。
例えばシンセの音一つを取っても、普通の新人には絶対ありえないような巧みな使い方をしています。普通メタリックな曲にシンセを入れると、たいてい他の楽器の音から浮き上がってしまい、違和感が生じてしまうことが多いのですが、彼らの場合はシンセが他の楽器と同位相で鳴っており、曲の一部としてごく自然に溶け込んでいます。
演奏レベルの高さはいうまでもなし。録音がクリアなせいか、各人のプレイヤーとしての並外れた力量が際立ってます。ピート大元帥の精密機械のようなドラミング(この当時まだ未完成といわれているが、楽器音痴の私にはどこが不完全なのかまったく判別不能。「人間ミシン針」を地で行く速さと精確さ)はもちろんのこと、アザトース大司教の「飛翔する刃の舞い」の如き、流麗かつ鋭利なギターワークは強烈、おもわず「おおっっっ!!」「これは!!」と膝を叩いてしまうような、驚くべきソロを随所で披露しています。とにかく鮮烈で、「霊感の冴え」とか「天与の閃き」を感じさせます。実は私はギターソロというものがあまり好きではないのですが(猫も杓子もやたらにソロを弾きすぎると思う)、これはまったく別物。大司教のギターは技術を越えてほとんど芸術の域、センスと表現力において凡百のギタリストとは完全に違う高みに立っているようです。
たんに「デスメタル」の名盤というにとどまらず、HM全体の名盤として広く聴かれてよいアルバムだと思います。スタイルに対する個人の好悪を超えて、聴き手の心に深く浸透してゆくものを秘めてます。
MORBID ANGELに速さを求めるならこの作品がお勧めです。
スラッシュ・メタルからの流れを感じさせるリフに多少荒削りではあるものの、弾きまくりなソロに、ピート・サンドバルの激走ブラスト、デイヴィッド・ヴィセントの味のあるデス声と聴き所満載なアルバムです。
因みに、再発盤に付いているDVDには、このアルバムの曲の全曲演奏が収録されているので、是非見てみて下さい。スゴイです。
そう、買うのなら2006年発売のDVD付きの買ったほうがいいです。
闘神です。ありえません。激テクニカルでありながら、
ありえないほど魔的なオーラを放出してます。
とにかくまだこの頃のアルバムにはスラッシュメタル的な分りやすさがあった。
99点
追記:DVDはっきり言ってヤバイです!音質・画質とも89年のものにしては異常に良い。このDVD単品で6800円ぐらいで売られていてもおかしくないです。そんぐらい凄まじいライブ映像です。余計な画像加工もなく、派手目なライティングだけで一種の魔界が出来上がっています。MORBID ANGELの絶頂期です。ピートがどういう風にブラスト叩いてるかもよくわかります。トレイの弾きまくりのギターソロコーナー(約2分)では客が茫然と眺めています(笑)
伝説のライブ映像になってしかるべき内容です。
デビュー作だけに全曲爆走
2nd以降は独特な世界観を醸し出すためもあってか
スローな曲やインストが増えていくが
これは最後まで突っ走ります
個人的にはMORBID ANGELで最も安心して聴ける1枚
全曲名曲です
MORBID ANGELのアルバムでは、
この邦題「狂える聖壇」を一番良く聴く。
時代背景からか、当然THRASHの要素も強く、
DEATH MEATALのご来光を感じさせるには
充分な内容である。
1989年にリリースされたHM/HRの作品群の中でも、
純粋なるTHRASH/POWER/METAL系でもなく、
かなり異色のアルバムであった印象が強い。
個人的には、POSSESSED/SLAYER/BATHORYに
強く影響を受けたバンドだなぁ〜と思っていた。
特にPOSSESSED!!!!には相当影響大であろう。
彼らの格好良さは、崇高さ、勇壮さ、ドラマ性、攻撃性、
ステージでの立ち姿、使用楽器、着てる服?!等等、
HMの持っている「格好良い」部分を抽出し、
より「格好良く」提示してくれる数少ないバンドの一つであろう。
鋼鉄ジーグ 2008年1月21日(月)14時45分
主食はスラッシュとドゥーム、ハードコアがメインで
デスメタルという言葉に抵抗がありこれまで一切聴いたことが
なかったんだけど…1週間ほど前に意を決し購入
モービッドエンジェル スゲェ!!!
仕事から夜10時半帰宅し家族が寝るのを待ちビール飲みながらまずはCDを聴くより
先にDVDを見る。爆音地獄最高。
その日の晩にIPODにCD音源をおとし寝る前通勤時、帰社時と飽きることなく珍しく毎日聴いている状態で久々に満足。
アルファベット順に作品をリリースしているらしいので
とりあえず順番に一枚ずつ購入していく予定。
SLAYER以来久々に爆音にハマってるから嬉しい。
とっても美しく華麗的なデスメタルですね。
このファーストと次のセカンドは、
今のデス系にはない素晴らしさがあります。
デスメタルがまだ「より過激なスラッシュメタル」という位置づけだったころにリリースされたアルバムなためか、スラッシュメタル的なサウンドで、セカンド以降の荘厳な雰囲気はない。
でも後のモビエンにはない攻撃性と若さ溢れる荒々しい疾走感がいいね。初期のKREATORに似てるかな?
ちなみに俺もDVD付きの再発版を買いました。
新人バンドの分際であんなスゲェライブしやがって・・・最前列にいるのにボーっと眺めてる客多かったけど、後になって暴れとけばよかったと後悔しただろうね。