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THE ALMIGHTY / HEIMDALL
ヴォーカル変わってマジよくなりましたよ!みんな買ってみ!
ほんと別のバンドみたいになったね。Vo.上手いわ。
CD屋で試聴しながら半泣きになってた(ぉ
かっこいいよー。
Hard as ironも買うべし!
イタリアン・エピック・メタル・バンドの3rd。
なかなかの酷評を得てしまった前任ヴォーカリストに代わるは、まるでFALCONERの初代ヴォーカリスト、マティアス・ブラッドを想起させる低音〜中音域に魅力のあるマイルド&ダンディでちょっとオペラティックな毛深い男。歌唱力は充分!いやね、この声だけで僕は満足ですよ、ホント。個人的にはこの声が聴けるだけで買って良かったと思っちゃいますね!バラード歌わすと絶品!
「いやいや、楽曲も大事だよ!」と。ま、その点に関しては"まずまず"。「ドッ、ドドドッ、ドドドッ、ドドドッ」という(KAMELOTによくある感じの)バスドラをバックに低音域で歌い始め、Bメロ〜サビにかけて徐々に盛り上がっていく展開、なかなかツボを突いている…、でも、そんな曲ばっかじゃダ〜メだぁ。いやまぁ、実際にはそんなんばっかじゃないのかも知んないけど、アルバムを聴き終えると「あんなん多かったなぁ」っていう印象。肝心のメロディもあと一歩感は拭えず。良いメロディもそこここにあるんだけど。全体的に曲の雰囲気もメロディの雰囲気も似た感じの曲が多いせいかしら?お陰でアルバム中盤でちょっとお腹いっぱいの満腹感を味わえちゃうところが大きなマイナス。ちょっとフック不足。せめて、もうちょっと曲調さえバラけていれば印象は大きく変わったでしょうね。疾走曲が多過ぎる気がします。ミドル〜アップ・テンポの曲なんかで目立つような曲があればね。バラードも最後に1曲じゃ少ないよ〜。アレンジももうちょっとヒネッた部分が欲しい。
ちなみに、疾走曲が多いと言っても、例えばSONATA ARCTICAばりの疾走ではなく、RACER Xの『SUPERHEROES』よりちょっと速い程度。実際、最近のメロスピ系に期待されるようなクサメロもなく、若干いわゆる"正統派"な雰囲気も含んでいます。この部分が次作でもっと前面に出てくるんですね。
さらにちなみに、クワイアもたっぷり入ってますが、良くある"分厚いハーモニー"ではなく、低音域で荘厳な響きを持ったものでちょっと新鮮。
このバンドは大きな強みを持っていて、それはギタリスト。クリーンな音色で弾くその構築美溢れるテクニカルなソロは殆どの楽曲でハイライトとなってます!スウィープ、タッピングを巧みに交えたソロはギター・ファン必聴よ!あのヴォーカリストとこのギタリスト、これだけで個人的には大満足なワケです!想起するのはやはり初期のニルス・ノーベリ(NOCTURNAL RITES)か。
なかなか良いアルバムです。ま、手放しでA級とは褒めないけども(笑)、やはりヴォーカルの声は最っ高に好み、そして"ヴォーカルの声さえ良ければ楽曲がイマイチでも楽しんでしまえる"俺には満足感充分のアルバムなワケです。後半、飽きが来ても本編最後のバラードで「やっぱこいつ(ヴォーカリスト)最高!!」ってなっちゃうもん。(笑)
あとは曲の練りと楽曲の幅を広げてくれさえすれば、このヴォーカリストに超絶と呼べるギタリスト、彼等を有するこのバンドは化けるはず!
…ちなみに、次作ではあまり化けませんでした!(笑)
ジャケットが個人的にクサメタルしまくりで好きですね。ボーカルが超絶ハイトーン系ではないので、俺はハイトーンのボーカリストは嫌いじゃ!って方にオススメです。
リズムに起伏がある疾走曲中心なので、疾走しているのはいいんだけど、突っ走ってばかりじゃつまらんて方にいいかも。疾走パートではツーバスドコドコもしてますので、ドコドコ好きにもオススメです。
しかし、改めて聴くと、リードギターの人ホントにかなりテクニカルです。メロディアスなプレイも結構いけるタイプのようです。ベースもところどころでデロデロデロデロと自己主張してきますので、楽器的には結構聴き応えのある良質なバンドだと思います。ただ、ボーカルの声のレンジがそんなに広くはないのも事実かも知れず、メロディは多少地味めなのが多いです。③はかなりドラマチックですが。