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CARES OF STEEL / RUSH
2112が好きならばぜひ聞いてみてください。
2112では一貫したコンセプトによりまとめ上げられた感じで、完成度は上だと思います。
しかし、この作品では、彼らの内から湧き上がるいろいろな要素が、複雑に(半ばむりやり)絡み合っていて、2112よりプログレッシブかつへヴィーだと個人的には感じます。
組曲を2曲収録し、前作以上に大作指向が強まった作品。しかしその後の作品のステップとしての見方が一般的なためか、軽視されがちなアルバムです。確かにRUSH
は成長の過渡期にありますが、楽曲自体はこの時期だからこそ出来たもので、魅力の点ではこの後の作品と並び高いものとなっています。とくに“The Necromancer"
なんかは初期アイアンメイデンやプリーストが好きな人もハマれるんじゃないかな。“The Fountain Of Lamneth"はドラムソロの楽章もあったりして、かなりプログレ
色の強い作りです。ストレートな印象の2112よりもプログレ指向の強い人には好まれるかもしれませんね。全体的にはCD化のせいで後半に大作が集まってしまってま
す。2曲の間に“I Think I'm Going Bald"か“Lakeside Park"があるとよかったかも。
前作よりも更に大作志向へ進み、後半はより展開が複雑になっていきます。
前半の小曲も力任せのロックンロールではなく洗練された感じを受けます。
歌詞も古典西洋文学に傾倒しちゃってますね。
2つの組曲を収録、しかも内1曲はアナログ盤でいうとB面全体を占めるというスタイルで前作「FLY BY NIGHT」のエッセンスを、
更に拡大させた1枚。
商業的な成功は収められなかったらしいが、続く「2112」への布石として、重要な位置を持つ初期RUSHの好盤であることは確か。
段々とプログレ色が強まっていくRUSH。
The Necromancerは名曲。
アルバム全体としては
前作以上の出来だがまだ少し未熟だ。