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DUSK AND HER EMBRACE / CRADLE OF FILTH
イギリスのブラック・メタルバンドの2nd。
全編、妖しい雰囲気をもっており、ジャケットそのままの独特の世界を構築。
voは絶叫カナキリ声と低音デス声を使い分け、なかなか味があります。
音楽面ではピアノ、シンセ等を使いドラマ性を盛り上げ、またプログレデス
ともいうくらい曲構成が複雑。また本質的には曲はメロディアスなので、
voさえクリアーすればこのホラーな悲しい音世界を堪能できます。
(ここへ来る人はあまりデス系は聴かないのかな?こんな濃いのオススメしていいのでしょうか。ちなみに、妹とロングドライブ中、このCDを掛けまくっていたら気持ち悪くなったと言って吐いてました・・・・・・)
外盤で棺桶型限定デジパックが出てて思わず買ってしまった。
ダニは声色のことをいわれることが多いけど、
リズム感も凄いのよ?
HELL AWAITSのカヴァー聴いてみて下さい。
鋼の狂牛 2001年11月14日(水)11時46分
初めて聴いたブラックメタルです。
第一印象は「なんじゃこのダダをこねたガキの断末魔のような金切声は〜!?」ってとこですかね。とにかくダニの声のインパクトは凄かった!かと思うと低く呟くようなデス声もあり、そのあたりの声のジェットコースター具合はキング・ダイアモンド御大といい勝負か。
楽曲はとにかくホラーがかった雰囲気をシンセで盛り上げつつ撒き散らしながら、地を這うようなブラストビートで突っ走ったりメロディアスに聴かせたりと、中々緩急自在に展開してくれます。
上で定ちゃんさんの言うとおり、Voさえ大丈夫であれば十分に楽しめると思います。ち
なみにこの1枚でシンフォブラックにはまりました。
耳が痛ぇ!!
このビミョ〜なリズムのズレ感が痛ぇ!
モコモコしたバスドラの音が痛ぇ!
女の子のへボいナレーションが痛ぇ!
胡散クサーいジャケットが痛ぇ!
…あぁ疲れた。
発売当時ラジオで聴いて一発で気に入って買いに走りました。シンフォニックでドラマティックな楽曲に高速ドラムとクレイジーなわめき声、ちょこっと入る女性Voとの対比…。同時期にDOMINIONも聴いて衝撃を受けていたので、濁声プラス女声ってパターンを求めていたのもありました。
しかし買って冷静に聴くと、メロディや雰囲気は良いんですが、低音が迫力不足で、ダニのわめきは線が細く聴こえたし、あんまり好きになれませんでした。ウオークマンで人に聴かせたら、かっこいいけど歌はいつ始まるの?と言われたが歌は既に始まっていたということも…(^^;
しかし慣れるとしっかり曲の魅力が伝わってきて、今では気に入ってます。
ブラックメタルっちゅうて言われてる割に、明るいなあ。
むしろ、ホラーエンターテイナーのような感じ。
ボクはブラックメタルっちゅうよりもキングダイアモンドを聴く感覚ッス。
たまにガンマレイかと思う。(怒らんといてください)
彼らのアルバム、2枚しか聴いてないッスけど、最も個性的で光ってるのはコレ。
今やブラックメタルの人気バンドの仲間入りを果たしているクレイドルオブフィルス。
とにかく彼らの音はもうアルバム全体が一つの物語になってるかのような
緻密な構成になっています。ま、普通に楽曲的にもクオリティは高いです。
キーボを使っているおかげで非常にシンフォニックな仕上がりとなってます。
音としてはダークヒューネラルやディムボガーに近い感じもありますが、
しっかりとブラックメタルならではのツボを押さえてるところは
さすがといったとこでしょう。
けっこうブラックメタルってのは好き嫌い分かれやすいですね。
実は俺もなかなか馴染めなかった一人ですが、だんだんとのめり込んで
いきました。でも、今でも圧倒的に聴く割合は少ないです。
何はともあれ、このアルバム自体は良質なブラックメタルなので
ブラックメタルファンには欠かせないでしょう。
ちなみに最近お薦めのブラックメタルバンドは、ディセクションのメンバー
がやってるソウルリーパーですね。かなり良いのでぜひ聴いてみてください。
ブラックメタルファンのマストアイテムとなるでしょう。
ダニ伯爵の発狂寸前ともいえる絶叫ヴォーカルが聞ける作品。
いや、他の作品も凄まじい絶叫ヴォーカルですが、このアルバムの伯爵は危ないです(笑)
4曲目とタイトル・トラックである6曲目、あとSLAYERのカヴァーである10曲目が特にオススメ。
カズチン 2003年11月17日(月)23時54分
よくクレイドルはEMPERORやMARDUKなどに比べヌルイとか言われることがありますが、曲がシンフォニックなだけでボーカルは一番イッてる度が高いのではないでしょうか。
そして、その中でも一番オカシクなっちゃってるのがこのアルバムです。
「MIDIAN」「CRUELTY AND THE BEAST」を先に聴いていたのですが、前者は高音と低音の使い分けが頻繁すぎ、後者はストーリーに合ったボーカルになっているため、Daniの高音喚きを聴きたい人はまずこのアルバムから入ると良いでしょう。
メロディが全体的にロマンティックで、「A GOTHIC ROMANCE(RED ROSES FOR THE DEVIL'S WHORE)」「BEAUTY SLEPT IN SODOM」なんかはイントロから惹き付けられてしまいます。特に後者はチェンバロ風キーボードがもう堪らないです。タイトルトラックの切れっぷりもなかなかで、名盤といっていいと思います。
日本盤はSLAYERのカバーと「NOCTURNAL SUPREMACY」のセルフカバー、ホラーチックなインスト曲が入っていますが3曲とも素晴らしいです。是非日本盤を買いましょう。
このアルバムはいいですよ。特にお気に入りはアルバムタイトル曲のdusk and her embraceです。ドラム速過ぎ!
ブラックとゴシックの融合的な位置にいるイギリスの魔界公爵の地獄鎮魂歌第二章。
金切り声と呼ぶには壮絶なヴォイス。デスの域に留まらないシンフォニックな世界が俺を
KOした。初めて聞いたブラック系だったけど、単純に凄かった。
陳腐なイメージが優先されるこのジャンルだが、速いだけでないうるさいわけでもないこ
の世界は、断末魔の声が響き渡る残酷で無慈悲な大地に冷酷な薄ら笑いを官能の旋律に乗
せて洗脳する禁断の麻薬である
ヴォーカルが個性をはなっていて、存在感十分。ルックスやコテコテなオカルトな世界観で偏見や誤解を招き、前から気になっていても手を付けられないでいると言う人が結構いるはず。このバンドはただのイロモノではなく、実力があります。未聴の方は聴いて下さい。
「CRUELTY AND THE BEAST」「MIDIAN」から後追いで聴いたけど、コレもやばいですね、かなり。確かにジャンル的にはブラックメタルでなかなか入っていきにくいかもしれないけど、たくさんのメタルリスナーに聴いて欲しい凄くハイレベルなシンフォニック・ミュージックです。
美と狂気が激走しているクレイドルの初期の名盤
僕はこのアルバムが一番好きです
これを最高傑作に選ぶ人も多いのでは?
最新のアルバム聴いた後買って、大丈夫かなー、とか思ってたんですが、
そんな心配は杞憂でした。
今も昔もダニはこんなテンションだったんだなー、と。
純粋ブラックとかもある程度聴いて思ったのはこのバンドは俺にとってアニソンのノリなんだなと。要は楽しくてしょうがないっつーのかな。ここから純ブラックとかに嵌る人とは感性が違うってことなんでしょう。
前ミニ・アルバムと較べて基本路線は同じ「シアトリカル・デカダンス・ドラマ」だが、そこにさらに、哀愁の旋律が全編を覆い尽くし、シンセも女声もブラストも何もかも哀しみに向かって収斂されていく。特に④「A GOTHIC ROMANCE(RED ROSES FOR THE DEVIL'S WHORE)」、⑥「MALICE THROUGH THE LOOKING GLASS」、⑨「BEAUTY SLEPT IN SODOM」のようなバラードパートの出現が顕著な例で、個人的には、これ以上壮大に悲劇に酔える音楽を知らない。猛烈に泣ける。
悲壮のドラマが猛然と疾走するメロディック・ブラックの超大傑作。捨て曲一切なし。完璧。神の作品。何百回聴いたか分からない・・・という行き過ぎの絶賛は、日本盤と輸入デジパック盤と棺桶ケース盤を所持している私には許されると信じる。
個人的には⑤「NOCTURNAL SUPREMACY '96」を外して聴いて欲しい、96年発表の2ndアルバム。
ちなみに、「Daniの奇声が受け付けない」という意見をよく見るが、私にはその意味が分からない。理解不能。初聴時から「素晴らしい」以外の感想を持った事がない。
彼らをブラックメタルと呼ぶに相応しいかどうかなんて、ハッキリ言ってどうでもいい。
ここまでドラマティックな泣きを演出できるバンドが他にあるだろうか?
ダニの狂おしいまでの絶叫とともに堰を切ったように爆走するそのカタルシスといったら…!!
超名盤!!
2ndアルバム。まだ音作りに少々荒さを感じられるが、良曲の並ぶ作品。個人的に彼らのアルバムの中で一番ゴシカルな作品に感じられる。
ダニのボーカル聞いてて「……大丈夫か!??」「落ち着け!!」なんて下らないこと言いたくなっちゃったのはこれが初めてですね。既に多くの方が書かれてますが、ホント発狂レベルです。金切り声の凄まじさが群を抜いていて、一番ヒアリング不能。ブックレット読みながら聴いてても歌詞見失うぐらい。この後に『鬼女と野獣』で優れたストーリーテラーと化してるんだから凄い。
音質は荒削りですが、曲構成の素晴らしさ、退廃的で美しい世界観の描き方は現在にもひけをとりません。その中で、抑揚ってものを知らないかの如くブチ切れまくってるダニの声こそ、彼らの初期衝動を最も体現しているものかもしれません。