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MENIKETTI / DAVE MENIKETTI
'02年発表。Y&TのVo兼Gのデイヴ=メニケッティによる作品。
この作品についてはH・Wさんも語っておられるので、どうかそちらも参照して欲しい(新譜感想No.429及び、この曲を聴け!「I REMEMBER」の項、特に「I REMEMBER」の項は爆笑もの)。
私はY&Tを聴いたことがなく、従ってデイヴ=メニケッティの音楽にも今回初めて接したわけだが、この作品は大いに気に入った。ブルーズベースの侠気溢れるHRである。
アメリカンテイストな明るくからりとした雰囲気の曲もあるが、あくまで基軸となるのはFREE、BAD COMPANY起源のブルーズHRである。ラップやヒップホップやハードコア等とのハイブリッドがもてはやされ、純然たるHM・HRが不遇な扱いを受けている(最近はいくらかましになったか?)このご時世に、このような作品を堂々と発表し、しかもそれが実に溌剌とした良質の作品なのだから、確かにこの人は「人間国宝」なのだ。
「自分に正直でありたい」、「自分が最も得意とするものを最良の形にしたい」とは誰しも思うものだが、それを実現するのは至難の業である。それを成し遂げた「人間国宝」に喝采の拍手を送りたい。
僕も新譜感想No.421でお薦めしてます。まあ僕の意見はそこに書いてある通りなんですが、あれから聴きこんだ感想を少し。まず僕は久しぶりにY&Tのベスト盤を引っ張り出してきて「そういえば昔Y&Tはかなり好きだった。懐かしいなあ」と、このアルバムとベスト盤を聴き比べて、再確認したのは、やっぱり昔のY&Tの音とは若干違うなと。この作品を最初聴いた感想は、「Y&Tそのもの!」だったんですが、今の感想は、ファン(特に日本の)がイメージする「泣きと哀愁のY&T」のイメージに自ら最大限近づいた作品だということ。つまり昔のY&Tは確かに泣きメロが売りの曲もあるんですが、全体としてはやっぱりカラッとしたノリのアメリカン・ロックだったりアグレッシヴなHMだったりして、作品全体でここまでブルージーで、歌メロ、ギター両方で泣いてたりはしなかった。これは昔と今がどっちが良いという問題ではなく、どっちも好きなんですが。でもこの開き直りに近い泣きの連発は凄い。是非、泣きや哀愁に弱い人には聴いてほしいし、余裕があるならY&Tにも触れてほしい、聴き比べると面白いからって思います。あと数年前のソロ一枚目も、僕は借りて聴いただけなんですが、かなり良いですよ。もっとブルーズよりで地味ではありますが。
前作はブルーズすぎで個人的にはとっつきにくかったけど、本作はロック的で良いですねー。日本向けに?泣きの曲を多く配した好盤。ただ、CCCDなのがイタダケない。89点。
前作の後で聴くと、あの泣き叫び、すがりついてくるような濃いエモーションの爆発はほとんど感じられず、意外に落ち着いた印象を受けます。
しかし良質のメロディアス・ハードロック(もちろんブルーズがベースの)ではありますし、前作より洗練された感じで、こっちの方がとっつきやすいかもしれません。
そしてじっくり聴いてみると…うん、やっぱりこれも濃いです。そして相変わらず情熱的。
歌詞の違いに顕著ですが、『ON THE BLUE SIDE』がそれこそブルーな気持ちを絞り出すように吐き出していたのに対し、今作には暖かいポジティヴな気持ちがこもった曲が多いので、あの哭泣するような表現方法をとらなかっただけなのでしょう。
まあ、普通にこれだけ聴けば、このアルバムは泣きまくりの楽曲ばかりなんですけどね。(そして一般的には前作の方が地味?…私の感性がずれてるのかな?)
とにかくデイヴ・メニケッティ、素晴らしい歌い手であり、ギタリストです。いつかライヴでも聴いてみたい。(風邪ひいてない時に!)
ギターだけでなくヴォーカルも泣きまくり。"泣き"好きにはたまらん!!
この作品をきっかけにY&T時代に遡ろうと思います。
普遍のブルーズ・ロック。
派手な曲やキャッチーな曲があるわけではないので、地味な印象を受けるかもしれないが、味のあるヴォーカル、泣きのギターは聴くだけの価値アリ。
さすがに人間国宝と呼ばれるだけのことはある。
本作のハイライトはなんといっても「I REMEMBER」!
これはY&Tファンにとっては「待ってました!」と手放しで喜びたくなるような名曲。
「IT'S OVER」のギターの泣きもかなりきてます。
でも、個人的にはY&Tの復活を望んじゃうなあ。
地獄葬戦士 2003年10月7日(火)21時57分
イーストウッドのような老獪なキャラに老け込むのはまだ早い、そんなY&Tファンの声が届いてか、
バンド単位で勝負をかけてくれました。
まあ・・・
"I REMENBER"は"FOREVER"の第二弾(?)の"SURRENDER"をさらに焼き直したみたいだとか、
"IT'S OVER"は決め技の無い井上雅男みたいな玄人好みだとか、
そんなことは関係ないのであります。
と、言い切れる人だけが満足に浸るだけじゃもったいないと思いますなあ。
「MUSICALLY〜」で負った業の清算まで、あと少し。
次こそは捨て曲無しで、ぜひ!!
けんしょー 2004年2月17日(火)19時21分
初めて聴いたとき、なんだこれ?とか思ってしまいましたが、何回か聴いていくうちに、ギターの泣きが素晴しい事に気づきました。でもかなり落ち着いた感じでブルーズ色が強い為Y&Tの全盛期を期待すると肩透かしを食らいます。あくまでもギターアルバムということで(笑)
うーん、どうなんだろう?
よさがわからないかも。
ブルーズはHRHMなの?
白薔薇譲二 2005年12月27日(火)23時54分
メニケッティとポールショーティノとグレンヒューズはソウルフルの最高峰です。
中でもメニケッティはギターも弾けるので、バリバリのブルーズ。メニケッティは
正統派ハードロックよりブルーズが好きだったのかな。ゲイリームーアにように。