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ON FIRE / SPIRITUAL BEGGARS
すべてが完璧!!
ブルージーでソウルフルなヴォーカル。ピンポイントで心の琴線をついてくるギター。
サイケな雰囲気を増幅するキーボード。心地いいグルーブ感を伝えるベース。
躍動感あふれる音数の多いドラム。
前作『AD ASTRA』を聴いたときも完璧と思った。
しかし彼らならさらに凄い作品を作ってくれるとも思っていた。
そして期待通り、いやそれ以上のものを作り上げてくれた。
99点、マイナス1点の理由はこれが限界だとは思わないからね。
彼らにはずっと99点でいて欲しいね。。
何十年後かに自慢してやろうリアルタイムで彼らの音を聴いていたことを。
上の人が言う通り、これは後世に残るといってもいい名盤だ。新譜感想にも書き込んだが、これほど素晴らしい、震えるような作品と出会ったのもひさしぶりだ。
1日に3、4回のペースで聴きいている。全く飽きない。他のCDを全く聴く気がしない。
たぶんこれからもCDに穴があくくらい聴きまくるだろう。CDが溶けるくらい聴きまくるだろう。何度聴いても味があり、すべての曲、すべてのパートに耳を引くポイントがある。
新譜感想では僕は95点って書いたけど、今は上の人と一緒で99点。
最高です!!!
「あの」マイケル・アモットのバンドということで、このバンドのアルバムには今までどうも手が出なかったんですが、このアルバムはいいですね! フツー(?)のハードロックファンが抵抗無く聴けるアルバムと思います。
イアン・ギラン時代のパープルにオジー時代のサバス、というかALICE IN CHAINS的(?)重たいノリを合わせたようなサウンドはヘヴィながらグルーヴィ。そしてなんといってもJBのヴォーカルワークがとにかくソウルフルで素晴らしい。アツい。
マイケルのギタープレイもブルージィというより70年代ロック的で、特にオルガンとの絡みは鳥肌モノの気持ち良さです。
あとは、フックのある歌メロと、全編通してミドルテンポ一辺倒な曲調にバラエティが出てくれば、より広いファン層にアピールするのでは?? と思います。
これはヤバい。ほんまにヤバい。
もう、つべこべ言わんから買え。(あえて命令口調で)
こんなアルバム、何ヶ月ぶりやろ。
何を差し置いても、まずこれを買え。
確かに凄いアルバムですコレ。とにかくヴォーカルのJBの声がスキモノのツボにハマリまくってくる。何はともあれとにかくこのヴォーカル聞かずして2002年終われるか!っつー位の
極上な一枚。でも今までのアルバムとは雰囲気的(特に怪しさ)ガラッと変わった感じ。
こっちの方がいいけどね。
皆さんが褒めているところを水を注すつもりは毛頭ないが、あえて苦言を呈しておきたい。
いや、私もこの作品のクオリティの高さを認めていないわけではない。メンバー個々人の持つ技量の高さ。'70〜'80年代のROCKをそのままパクルのではなく、十二分に消化した上で構築された楽曲群。熱く激しく艶のあるVo。だが、今一つ物足りなく、残念な部分があるのだ。少しぐらい私個人の好みから外れるものが有ったとしても、目をつむって褒め倒しても良いのだが、それではあまりにも勿体無いのだ。彼らはもっと上を狙える。政則さんや広瀬氏が言うような、オリジナルの'70年代ROCKを啓蒙する役目だけを担わされた存在ではないはずである。私はそう信じている。
本題に戻そう。今一つ物足りないところは、Scary-Kさんが書いておられるように、歌メロのフックの無さと、バラエティに富まない楽曲群である。
歌メロに関して言えばワザとポップさやキャッチーなところを排除しているように見受けられるのだが、'70年代のHRバンドの名曲にはポップでもキャッチーでもなく格好良いとしか言えない楽曲が存在していたことを考えると、まだまだ"格好良さ"が足りない。そういう所は改善する余地が十分にあると思う。
ミドルテンポ一辺倒な部分は、このバンドの出自を考えると当然と言えなくもないのだが、それでも少しアップテンポに突っ走る曲や、軽快な曲が有って良い気がする。重くてグルーヴィーな曲も良いが過ぎたるは及ばざるが如しである。
残念な部分は、サウンドプロダクションである。個人的に音を詰め込みすぎな感がある。この手のROCKはある意味個々の楽器の音の「間」の取り方というか距離感が大事だと思う。スカスカにしろとは言わないが、ちょっと音が隙間無く詰まり過ぎていて、せっかくの楽器のからみもダイナミズムが失われている場面が往々にしてある。非常に勿体無く思う。
色々書いたが、現在こういう音を出すバンドはほとんど居ない。ある意味空洞化のど真ん中に位置しているのだから、売りようによっては天下が取れるかもしれないのだ。ぜひ頑張ってもらいたい。
この作品は僕にとって明確なリトマス試験紙となった。それは「あなたは70年代HR派ですか?それとも80年代HM派?」という単純明快な問いを僕に投げかけた。
この作品で聴かれるのは70年型HRの現代解釈であった。単純にかっこいい“Street fighting saviours"、コンパクトな佳曲“Killing Time"、“Fools Gold"終盤の哀愁ある魅力的なナンバー“Look Back"等内容は充実している・・・
が僕には物足りない。そう僕は80年代HM派なので、リフを中心に攻撃的に突っ走る曲が一曲も入ってないこの作品では満足できないのだ。加えてこのサウンドはNWOBHMが凌駕しようとしたHRの典型なので、どうしても前時代的に聴こえてしまう。
いい内容は認める、でも好きになれない、というのが率直な感想なのです。
それともうひとつ気になるのが雑誌の喧騒。この雰囲気過去に経験があります。
それはDIAMONDHEADのデビューした時の事。あの時もML(ミュージックライフ)誌で思いっきり持ち上げていました。結果かなり多くのファンがレコードを買いましたが、内容に伴う評価どころかむしろ畑違いのファンが数多く購入したため、逆につまらない退屈なサウンドとして疎まれる事態を招いてしまいました。
なにせ雑誌の評価を盲目に信じてたDURANDURANのファンまで手を出してしまっていたのですから目も当てられなかったですよ。
ML誌よりはB誌の方がより専門誌色が強いので今回はそこまでのハレーションは起きないでしょうが、このバンドのためにはこのサウンドが好きになれるファンが手を出して欲しいという思いが深くなります。
で、結論、70年代の重厚なHRが好きな人が買って欲しい作品です。
以前から抱いていた「捨て曲はないが名曲もない」という印象は変わらなかった。
すべてが佳曲レベルで、素晴らしいのだが物足りない。そろそろ代表曲がほしい。
くるぶしさんの言うとおり「捨て曲は無いが名曲はない」は当ってますね。アルバム全体で聴くと高評価できるのですが、一曲ずつ評価すると飛びぬけた楽曲は無いなという所です。なんかこう「必殺技の無いウルトラマン」みたいな感じがします…
LINDO 2003年3月11日(火)15時50分
↑LOOK BACK なんか、あの泣きのメロディーなんて飛び抜けてるじゃん!
全てが名曲、現代のバンドのアルバムでこう言うアルバムに出会えるとは思って無かったよ。感動を有難う!
最強でしょう!このアルバム!!
霊夢さんのおっしゃるとおり、すべてが名曲ってくらい強力な作品だと思います。
前作と似た感じだけども何かが決定的に違う気がする…
グルーヴよりもメロディのウェイトが高くなり、毒気のかわりにメジャー感がでてきた。
こういうのも嫌いじゃないんだけども何かが違う。
それは何かと考えてみたら、楽器がうるさいんですね。
ソロのとき以外はもっと歌を前面にだしてほしいし、全体的に音に隙間がほしい。
この路線でいくなら前作みたいな音づくりのままではダメ!
いい曲とJBのソウルフルな歌がもったいないよ。
現在も古き70年代ハードロックの元気っぷりを感じさせてくれるバンド、スピリチュアルベガース。
アークエネミーのギタリスト、マイケル・アモットのサイドプロジェクト的なイメージ
を持たれてますが、このバンドはそんな謳い文句なんか全く必要ないくらいに凄く
かっこいいバンドなんですよ。
特に新しいヴォーカルの声がたまらなく心に響きます。
魂を感じさせてくれる歌声ですね。
あと、楽曲の方もメロディや展開に凝ってて理屈抜きに楽しめます。
聴いてて心地いいですよ、ほんと。
今はこういう貴重なバンド少ないですからね。みんな聴いた方がいいですね。
いよいよとんでもないバンドになってきたような気がする。
新ヴォーカリストのJBはデビッド・カヴァデールを想起させる非常にソウルフルなシンガー。
「STREET FIGHTING SAVIOUR」ではTHIN LIZZY、「YOUNG MAN,OLD SOUL」や「FOOLS GOLD」ではBLACK SABBATH、「BLACK FEATHERS」や「DANCE OF THE DRAGON KING」ではRAINBOWといたように往年の名バンドの影響が意識的に感じられる。
パクリではないところがミソ。
ギター・リフがかっこいい、ミディアム・テンポの「BENEATH THE SKIN」とかきてますね。
「LOOK BACK」でのギターが泣いています・・・。
On Fireはスゲーアルバムだよ。懐かしさを感じる曲が多い
代表曲はTall Talesだと思うなぁ
無人島に一枚だけ持っていくCDをあげろと言われたら、迷わず本作を選びます。
それくらい思い入れのある、素晴らしい内容の作品です。
発表当時、本作に対する専門誌の絶賛ぶりは凄い物があり、実際聴いてみて、言う通り、至極の作品に間違いないことを確信した。
その一方で、「前作の方が良かった」と、ことある毎に不平・不満を並べるファンもいる。もうすぐライブが始まるっていう会場で「前のVo.が好きだったのに」と未練がましく文句を言ってるヤツがいて、本気で腹が立った覚えがある。そりゃスパイスも最高だったけど、今言うことかそれ?じゃあライブに来るなよ、と。
と言っても、確かに本作は前作までとは違うところがあるし、いくら内容が良くても、最初のうちは、こうした不満の声が挙がるのは、多少やむを得ない事なのかもしれない。
ただし、「音にもっと隙間があった方が良い」という意見にはわたしも賛成。
次作の出来映えがどうかで、本作の評価もまた変わってくると思う。
どうなんだろ?楽しみだけど怖いな〜。
他のアルバムは聴いていないので何ともいえませんが、僕はこのアルバム大好きです。
元々はマイケル目当てでしたが、JBのソウルフルなボーカルは中々ツボにヒットしました。リフを中心としたロックに上手いボーカルが乗るというまさに70年代です。
しかし、へヴィさは現代的というカッコよさ。絶品です。
こんだけ凄いアルバムだと次がちょっと怖いです。でも聴きたい!
70年代の古き良きロックへのオマージュ・・・
確かにそういうのを意識した (狙った) 音なんだけど、それを措いてもまったくもって素晴らしいバンド (プロジェクト ? )。
最近の若い世代の人が聴いたってカッコいいと思うでしょう。
・・・マイケル、やっぱりあんた凄いよ。
現代的オーバー・プロデュースな音作りは感じられません。
「渋い」というより「生々しい」フィーリング。「男クサい」というより、どこか「艶めかしい」サウンド。
本作からヴォーカルが交代したけど、イ〜イ声だと思います(これからもっと旨くなると思う)。
楽曲が一辺倒とか緩急に乏しいとか(一枚通すとダラダラに聴こえるってコトなのかな ? )、僕にはそんな印象は感じられませんでした。
匂うように魅力的で高品質なHRアルバム。
前作までのアルバムと比べて初期のBLACK SABBATHのようなドゥームな感じが薄れて、RAINBOWやWHITESNAKEのような正統派HRに近くなった印象。
新voのJBは、荒っぽい歌い方だった前任者に比べてデビットカヴァーデ-ルやポールロジャースのようなソウルフルな感じにも歌えてかなりうまくて、彼の加入によってバンドのサウンドが格段にグレイドアップした感じ(スパイスのラフなヴォーカルも大好きだったんだけどね)。
マイケルアモットの叙情的メロディーもARCH ENEMY以上に炸裂しているし、ラドウィッグウィットのドラミングも実に魅力的。
全体的にミディアムテンポな曲が多くて最初に聴いた時の印象は「AD ASTRA」みたいにアップテンポでシャッフルするようなハデな曲があまり無くてなんか地味になったな〜と感じたけど奥が深い内容で聴けば聴くほどに新たな発見があり、かなりはまってしまいました。
とにかく70年代のHM/HRが好きな人ならこれは必聴盤でしょう。
個人的には中盤の 3、4、5、6、あたりが特にお気に入りです。
HRの魅力が凝縮された超名盤。
VOがJBに変わっての一作目。
ソウルフルな声がいい感じで、曲に良く有ってますね。
曲の方は渋さが前作より前に出てますね。
ただ前作程にこのバンドの持ち味であるグル-ブ、毒気が感じられ無くなりました。
前作が傑作だったので地味に感じる。
湘南メタル 2006年4月27日(木)17時59分
このアルバムには、甘さはない。甘さと言っても、ツメの甘さではなく、
メロディの甘さだ。
比較論で申し訳ないが、例えば後期サバスの名盤といわれているTYRは
そのアルバム評も辛口だったが、個人的にかなり甘い作品と思っている。
TYRは、甘口の北欧メタルの典型に近い。
このアルバムには凄みがある。
過去の大物ヘヴィメタルバンドが、目指していた方向性の、ある意味
完成形ともいうべき姿がある。
本来この姿は、ロニーディオが完成してくれるものと、ずっと思っていたが、
結局ディオも、その1STのみが、レインボー、サバスと続く、様式美の
最終形となり、その後の進歩はなかった。
一方のサバスもTHE ETERNAL IDOLでその完成を夢見たものの、中途半端
だった。
レインボーにいたっては、言うのも空しいという有様だった。
ヘヴィメタルの様式美を完成させるのに、何が足りなかったのか、という
問いに対し、このアルバムには一つの答えがある。
それは、ブルーステイストだ。
どこかで聴いたことがあるフレーズが多用されてるのは意図的なんだろうが、そのせいで彼らの最高傑作と呼ぶのはためらわれる。アモット兄はその気になればいくらでもオリジナルのメロディー・リフをつくれる人なのに・・・ まあたまにはこういうのもアリかな、とは思うし質はもの凄く高い。