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THE MIND'S I / DARK TRANQUILLITY
冬に最高です。
寒々とした、北のサウンドです。
1曲1曲全てに聴き所があり、かなり細かく作りこまれています。
小品っぽいのもあって、バランスが非常に良いのです。
ミカエルの、本当に泣いているんじゃないかという絶唱、ソロは勿論アコギやアルペジオでも泣かせるギター、
メロディアスでテクニカルに走りまくるベース、タイトなドラム、全てが素晴らしいです。
前作『THE GALLERY』に勝るとも劣らない素晴らしい作品…なのに何故か地味な扱いを受けている3rdアルバムです。この差は「PUNISH MY HEAVEN」の有無なんでしょうね。でもクオリティは全然負けていないです。
相変わらず慟哭のメロディが乱舞するメロデスで、基本路線は前作の延長線上。うーん、素晴らしい。
でもこの2枚でもうこの路線は充分。この次も同じだったら飽きちゃうので、次作『PROJECTOR』がメランコリックなメロディを活かしたゴシック・メタル路線になったのも、個人的には正解だったと思います。あれも高品質だったし。
ところで日本盤ボーナス・トラックに1曲、無茶苦茶浮いてる曲があります。ラストの(15)「ARCHETYPE」なんですが、何とハードなテクノ曲。これがホントのデステクノ!!(笑/いや、あるんですよ、デステクノっていうのが…)
最高にかっこいいです、これ。私はこれ1曲のためにアルバム買っても後悔しないかも。
誰のアイディアなのかな〜。サイド・プロジェクトでメンバーにアルバム1枚丸ごとこの路線でつくってほしい。密かに出してたりしないんでしょうか?
>うにぶさん
ボーナストラックでの突然の、ハードテクノ曲「ARCHETYPE」カッコイイですよね。ミカエルのヴォーカルも曲に良くマッチした唱法で、またこれがイイのだ。
そのアルバムらしからぬ曲に会えるのも、アルバムの面白味ですね。この路線でアルバム創ってぇー。
キーボード満載(←これDamageDone)や、高尚なつもりのプログレ寄り(←これ他のバンドのこと)より、この方向性が購買意欲掻き立てられます。
ホォ〜デステクノってあるんですか。うわぁー興味シンシンです。
をを、同志が♪
>そのアルバムらしからぬ曲に会えるのも、アルバムの面白味ですね。
まさしく。特にボーナス・トラックでは、色々ハチャメチャやってくれたり、バンドの意外なバック・グラウンドが透けて見えたりするのが良いんですよね〜。本当に得した気分に。
ちなみにデステクノっていうのは90年代前半に流行ったテクノの1ジャンルで、正直レイヴやハードコアテクノとどう区別するのか判らないんですが、私が聴いた曲は、速くて重くて激しい、なかなかメタル耳に心地良い感じでした。今はもう存在しないかもしれません(^^;
僕はTHE GALLERYよりこっちの方がすきなんですけどね・・・。
いろいろと賛否両論なアルバムの様ですがどうなんでしょうか。
と言うのもPUNISH MY HEAVENの魅力がいまいち判らないのもあるんですが。
僕はHEDON、TONGUES、MIND'S EYEの三曲だけでイケますね。
アルバムは全体を通して聴き易く小回り効く構成になっているかの様に思えます。
上の方で『ARCHETYPE』について語られている様ですが実は僕も好きだったりします(笑)
何て言うか結構笑えるというか楽しめるというか。洒落てるんじゃないですかね^^;
余談ですがこの曲を聴け!の方で
意外にタイトル曲のMIND'S EYEの魅力についてdemmyさんを初め何人かのお方が
同じくその魅力について語って頂いておられた様でこれ幸いな所です(笑)
贅肉を削ぎ落とし、ソリッドになったメロデスの超名盤。泣けるぜ。
なんかこの後のアルバムで迷走している感があるが、またこんなアルバム作って欲しいな。
疾走感と悲愴感がハイレベルに融合。
慟哭に次ぐ慟哭。
メロデス史上に残る名盤だと思います。
ボドムっ子 2003年12月3日(水)23時34分
素晴らしいです。
コンパクトにまとめた楽曲が素晴らしい。メロデスっていいなぁ。
インストが心に染みる。名盤。
97年発表の3rd。
「静」と「動」の対比が素晴らしく
前作と比べると長尺の曲が少ないので、良い意味で
全体的にスッキリした印象を感じました。
個人的には前作よりも好きです。
このアルバムは冬になると聴きたくなります。
正直言って古い感じはしますが…好きです♪
妙に軽い音質がちょっとあれですが(そこがいい?)、楽曲の完成度は最高峰のレベルです。
全体的にまとまってる感じも良い。
2ndよりこれ、という方結構いらっしゃるのですね。私もです。AT THE GATES「SLAUGHTER OF THE SOUL」みたいなスタイルに近付いたような印象もある97年発3rd。
八方破れの暴れっぷりがなくなってストイックになり、とても落ち着いたメランコリーが漂うデス・メタルだと思います。メロディも見せつけるのでなく落とし込んである感じで、泣きというより陰りの音楽、ゴシック・メタルみたいなデスラッシュと言えるのではないでしょうか。
比較すれば地味なんでしょうけど、部屋で一人浸りたくなるデスラッシュというのもあまりないような気がします。
名盤"The Gallery"に続く3rdアルバム。
前作はとにかくメロディアスなリフが前面に押し出されていましたが、今作は若干控えめ。
一曲一曲がシンプルになり、スラッシーでシャープな楽曲が目立ちます。
しかし、メロディが忘れられているわけではありませんし、哀愁漂う良い曲ばかり。
哀愁を絡めつつ疾走する②、彼ららしい展開のミドルテンポの③、女性ヴォーカルを交えた⑦、
デスヴォイスながら表現力豊かに歌い上げる⑪など、小粒ながら曲ごとによくまとめられています。
また、日本盤のボーナストラックはスピーディなメロデスナンバーの⑫がオススメですが、⑮も面白いです(笑)
無駄を無くし、高い完成度を誇る初期Dark Tranquillityを総括する作品です。
個人的には前作よりも気にいっています。
何故か無性に聴きたくなり3年振りぐらいに聴き返しました。
当時はこの軽い音質(音量も2ndと比べれば小さめだし)が不満だったのと、自分がもっと攻撃的な音を求めていたのであまり聴き込んでなかったように思います。しかし、そもそもこのバンドの魅力はメタリック的なカッコ良さではなく、哀愁の漂うメロディとMikaelの深みのあるヴォーカルがつくり出すメランコリックな音世界であったのだなと今更ながら実感しました。
この後彼らは試行錯誤しながらも現在のスタイルに落ち着くわけですが、メタル的なアグレッションが増したとはいえ、この頃に顕著だった、メランコリーを宿している楽曲という根底部分においては何ら変わっていないように思います。そんなスタイル故に確かに大きな爆発力のようなものは無いかもしれませんが、メロディにしろ楽曲の完成度にしろ非常に高いセンスを持っていると思いますよ(ジャケットのアートワークなども素晴らしい)。ある意味、大人のメロデス・・・と言えるかもしれません。
個人的にはこのアルバムが最も彼らの持ち味であるメロディが生かされているように思います。哀愁のある楽曲は聴いていて落ち着くし、どっぷり浸れます。そういえば、③HEDONのイントロでの「Enter suicidal angels...」というMikaelの囁きが凄く好きで、この部分だけ何回も戻して聴いていたのを思い出しました。
僕がダートラで一番好きなアルバムです。このアルバムより哀愁感が漂うのはダートラではないでしょう。
前作と同じ路線ながらも、よりストレートになって聴きやすくなったのがいいですね。
2や7といった曲がお気に入りですね。特に後者は哀愁度満点の名曲だと思います。
ただ曲数が15曲(ボートラ含む)と多いのと、やや大人しめな音作りなのが難点かな。
ハルディン 2009年7月29日(水)20時49分
1997年発表の3rd Album。
初めて聴いたダートラのアルバムだったと思います。
何の前ぶりもなく唐突に開始し、唐突に曲が終わる、そんな素っ気ないバンド(笑)
しかし、フレーズは輝るものばかりです。
前作に比べて派手さは減りましたが、無駄な贅肉も落ち、曲もコンパクトに。
その結果、寒く、モノ淋しく、取っつきやすいアルバムが完成しました。
ゴシック要素も強めなのも個人的に大歓迎、ダートラはこうじゃなくちゃね。
メランコリーメロディックデスメタルの名盤です、前作より聴きやすいしまとまってる。
オススメは②、③、⑦、⑪、⑫です。①や④も聞き逃せない秀曲。
85点。