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ENTROPIA / PAIN OF SALVATION
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記念すべきPoSの1stアルバム。メジャーデビュー作といっても彼らは14歳の時に前身バンド「Reality」から活動を続けているので、5〜6年のベテランバンドである。因みに初期メンバーにはMESHUGGAHにも参加したグスタフ・ヘルムも在籍した。
Track.1「!」はヘヴィなギターのカッティングから幕を開ける。これで私は一発でノックアウトされた。
2.「welcome to entropia」は海のさざなみからインダストリアルのようなドラムパターンが聴こえてくる。
3.「winning a war」では綺麗なギターアルペジオ、コーラスが絡み合いPoSの美的感覚が早くも顔を出す。ドラムマーチング、壮麗なクワイヤコーラス・・・。
4.「people passing by」ヒップホップのようなハネの要素を含みつつサビではメロディアスに歌い上げる。間奏の7/8拍子パートではスタッカート気味、テヌート気味、ドラムのパターンチェンジと目まぐるしく展開を変えてゆく。
5.「oblivion ocean」北欧独特の哀愁、憂いを帯びた曲。
6.「stress」どこかコミカルさを漂わせる曲。2拍5連が印象深い。ブレイク時のVo.Daniel Guildenlowの合いの手の入れ方はいつも絶妙である。
7.「revival」リフがすさまじくカッコイイ。Voの声の表情が変わってゆくところが圧巻。彼の持ち味、「声もまた楽器の一つ」を表している。泣きのギターも満載。
8.「void of her」泣きのギターソロ・インスト。次曲へのつなぎのような感じ。
9.「to the end」疾走曲。後ろのリズム隊が倍テンのところをノーマルテンポで泳ぐようなギターメロを流すのもこのバンドの特色。このエンディングでも荘厳なコーラスが聴ける。間奏のJAZZパートはご愛嬌でしょう(笑)。
10.「circles」幻想的な曲。これも次へのつなぎ。
11.「nightmist」前半はエモーショナルかつミスティックな雰囲気から、一転ベースソロからファンキーに。
12.「plains of dawn」これも北欧の哀愁漂わす名曲。途中アカペラになるところには凄みで寒気さえ覚える。
13.「leaving entropia」静かな幕引き。
14.「never learn to fly」日本盤ボーナストラック。優しさ、暖かみを持った曲。

Vo/Gt,Gt,Ba,Dr,Keyの五人組とかなり大所帯だが、鬼才Daniel Guildenlowの世界観を表すにはこの人数が必要なのだろう。他のアルバム3枚に比べて散漫な印象を受けるが(といっても他の3枚ともコンセプトアルバムというのもあるが)、これはやりたいことを全てブチこんだ結果だろう。位置づけとしては「プログレッシヴメタル」ということだが、音使いはメタルの中ではさほど重くない。ただただ、ダニエルのアイディアが無尽蔵である。センスも良い。DREAM THEATERの前座をやったことで、比較されたりもするが基本的に違う。そのあたりではPoSもDTもQueensrycheもFates Warningも根本的に違う。「プログレッシヴな思想」を持ってはいるものの、十把一絡げには出来ない個性を持っている。残念ながらプロジェクト、「OSI」にはダニエルは参加しなかったが、近々発売される予定のTransAtlanticのライヴDVDが楽しみである。何せツアーに同行したダニエルはCho,Gt,Key,Percussionと単なるサポートメンバーには終わらない八面六臂の活躍をしたそうである。この映像が見られる日が楽しみである。

ケイン 2002年10月22日(火)23時39分

何故に書き込みが一つしか…。練りこむタイプのバンドの1stは時に中途半端なものだと思いますが、PoSに関してそんな予想が成り立つはずも無いわけで。

『12:5』で「Oblivion Ocean」が気に入ったら是非購入しましょう。こちらのオリジナルバージョンを聴くためだけでも(失礼?)買う価値はあります。
k.s.m.2 2004年12月10日(金)12時17分

あちこちに美しいメロディや独特の雰囲気が漂う作品です。
演奏は激ウマだし、Danielの唄は感情をよく表していて心を揺さぶられます。
最近のアルバムはまだ聴いていませんが、これも充分名盤にあたる作品だと思います。
noiseism 2005年4月1日(金)13時2分

私にとって彼らは孤高の存在だ。そんな彼らの作品は全てが名盤。

今作はいろんな要素がごった煮状態だが、だからといって散漫な印象はない。
一曲目でもうノックアウト。
お宝発見隊長 2005年4月9日(土)18時0分

ものすごく繊細なサウンド。
ヘヴィに決めるところと静かに引くところのコントラストが絶妙です。
メロディーもクセになるし、もはやデビュー盤とは思えないほどに洗練されてますね。

これは、ハマります。
ボドムっ子 2005年10月11日(火)16時56分

勿論DTの存在がなければ世に出ることはなかったという前提があったとしても。。。
今現在、結構多数の人が賞賛を惜しまない欝的感性を前面に出した良質の音は多いのも事実。
Riverside,Dark Suns,Opeth,Dead Soul Tribe,Wolverine,Green Carnation
Dinamic Lights,Everwood,Eternity X,Degital Ruin,Evergrey等々♪♪
けど、こいつらの一貫した欝的感性は何回聴いても頭2以上飛びぬけてるとマジで思う。。
身の毛もよだつほど恐ろしい才能っていうのは滅多に出遭わないと思うがPOSは正にそれ♪
本作〜Beまでは全作品聴き込む価値は十二分にあると思うよ。。ホント。。。
T2 2005年10月30日(日)22時56分

発売当時、B!誌ではけっこう地味な評価だったんですが、兄弟誌の炎誌の方では高い評価だったので興味を持ちました。
買って聴いてみたら最高のプログレ・メタルで、あやうく買い逃すところだったと、ゾッとしました。炎、いい雑誌だったなぁ。
究極のミクスチャー・ロックなんて言われるくらい、多様な音楽要素が入り混じり、絶望的に暗かったりもしますが、メロディはとても美しく、特にヴォーカルの表現力は飛び抜けています。
彼らのアルバムはみんなコンセプト・アルバムになっていますが、このアルバムも西と東に分裂した架空の国「エントロピア」を舞台にしたストーリーもの。
戦争、国家の分裂、家族の別離・・・かなり重い歌詞です。東西ドイツや南北朝鮮あたりを嫌でも連想しちゃいます。
確か歌ごとに視点が変わって、父親の立場と息子の立場から歌う曲に分かれてたと思うんですが、インタビューが載ったB!誌は捨てちゃったので、どの曲がどっちだか忘れちゃいました。時間も行ったり来たりで、かなり複雑で分かりにくかったはず。
絶望的な状況で、家族を救い出させてくださいと祈る、哀切なバラード(5)「OBLIVION OCEAN」は、聴くたびに涙が出そうになります。POSの曲で一番好き。

ところで私の持ってるCDだと、ボーナス・トラックの「NEVER LEARN TO FLY」は10曲目なんですが、ケインさんの書き込みを見ると、14曲目になってますね。再発盤は曲順が変わってたりするんでしょうか?
当時、コンセプト・アルバムなのに途中に余計な曲が入っちゃうのが残念だったので、改善されてるなら買い直そうかな。
うにぶ 2005年11月1日(火)21時4分

1stだが十分満足のいく傑作。
Dr.Strangelove 2006年11月13日(月)21時28分

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