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NURSERY CRYME / GENESIS
'71年作。このアルバムからPhill CollinsとSteve Hackettが参加する。
一曲目のMusic Boxから、何やら怪しい奮因気が漂ってくる。
この時期のGenesisは、変拍子を駆使して、かぼそく繊細な部分と重厚な部分が、
交互に到来するへんてこな感じの音楽をやっていた。
そのショーケース的な作品が本作ではないだろうか。
本作は、ピーガブ時代のGenesisの到来を告げる名作と言える。
邦題『怪奇骨董音楽箱』、なんじゃそりゃ(笑)。
なんとも奇怪なタイトル、そしてジャケットは更に訳が分からない。
そのジャケット、女の子が人の首をボール代わりに笑顔でクリケットをしているのである。
肝心の音のほうも邦題そのもの。おどろおどろしい曲あり、陶酔してしまいそうな曲あり、テクニカルな曲あり。
怪しいプログレ・ポップの名盤。
クリケットで友達の頭をぶっ飛ばした女の子のジャケが怖い。
繊細な音使いが印象的で、妙にメロディー・曲調が明るいから余計に怖ひ。
Voの声は少し特徴的で(線が細く、綺麗なハイトーンではない)、多少好き嫌いは出るかも。
捨て曲も少なく、特に一曲目におけるRPG的な終わり方は素晴らしい。大袈裟ではなく『ほどほど』な所が特に。
プログレとしてはかなり聴きやすいのでぜひ!!
変な言い方で申し訳ないが、YESやELPを「コマーシャル・プログレ」とするなら、
初期ジェネシスはまったく正反対。とにかく「変」。フロイドの様な「変」とは
また違う「変さ」。特にこのアルバム。特に1曲目。「変」を通り越して、「不気味」。
歌詞を見ながら聴いて欲しい。ハマルか拒絶反応が起きるかのどっちか。どっちにしてもスゴイ曲、アルバムであることは変わりない。私にとっては名盤というより迷盤。でもたまに無性に聴きたくなる。ちょっと妙なモノをお探しの方、どうぞ・・・
チョッパー 2005年1月22日(土)17時25分
これって71年発表でしょ??多分凄すぎると思います。
「The Musicai Box」「Seven Stones」「The Fountain Of Salmacis」。
約35年近く経ってるけど、俗に『ジェネシスタイプ』といわれるこの系統のシンフォニックロックで
これらの曲を凌駕する作品(模倣作は世界中に腐る程)には、今もって出逢えていませ〜ん。
考えるに、次作「Foxtrot」。次々作「Selling England By The Pound」。を含めて
初期ジェネシスが提示した実験的シンフォニックな音像はこの3作品時点〜2005年の現在に至るまで
他の模倣は許したが、追随は全く許さなかった究極のマスターピースレヴェルではないかと....。
初期ジェネシスを代表する名曲
イントロからいきなり幻想的かつ美しいメロディーにひきずりこまれ ラストまでの10分間まったく飽きることなく その構成力の圧倒されることでしょう
特に初期クリムゾン好きでジェネシス未体験のひとはかなりおすすめです
何かに書いてあったんだけど ジェネシスのメンバーが楽屋かどこかでキングクリムゾンと一緒になったそうな
そこで交わされたピーター ガブリエルとロバート フィリップの貴族の会話に誰も入れなかったとか
ちょっと面白いエピソードですよね
上のチョッパーさんの捉え方、分かります。
5大バンドとされる他のバンド達はすぐ気に入れたものの、GENESISだけは好きになるまで随分時間がかかりました。
それほどインパクトがあるわけでもないし、ヴォーカルは気持ち悪いし/笑、奇妙だし。
いや、プログレって基本的に奇妙なんですが、何かGENESISの奇妙さって他の連中と違う感じがするのです。気色悪いというか。
「文学的」とまで言われる怪奇的な歌詞の魅力に対する理解がやはり重要なのでしょうか。最近になって、やっとその世界に一歩踏み入ることが出来るようになりました。毎日寝る前かけてた甲斐があった。
何だかGENESIS総評みたいな文になってしまいましたが、全盛期とされる作品は殆ど本作同様、近寄り難い変さで満ち溢れています。
ホント、プログレって視覚的に訴える音楽だなぁって、改めて思いました。生首を槌でぶっ飛ばす1曲目は、是非映像作品を作ってもらいたいものです。
71年、3rd。
GENESISは英国プログレの中でも最も好きなアーティストだ。
実は昔英国に住んでいた事があり(8年)
その経験をふまえて言わせてもらうと
GENESISが最も“英国らしい"プログレバンドである。
んでこの怪奇骨董音楽箱、演奏はまだ未熟ではあるものの、
とんでもない名作。捨て曲なし。これが本国ではチャートインすらせずに
イタリアで一位になったのが面白い。
まあGENTLE GIANTが一位になるような国だから不思議ではないが。
昔、プログレが大好きで、ピーターガブリエル時代のGENESISが、プログレっぽいよということを友人から聞き、初めて聴いたのがこのアルバム。
初めて聴いた時は、衝撃を受けたなー。(特に、ピーターガブリエルのボーカルが)
以降、GENESISは、必聴のバンドとなりました。
はまったら、抜けられません。
日本で販売されている外国産CDのなかで最も邦題の復活が望まれているアルバム。
肝心の音のほうも、強烈なインパクトゆえの認知されやすさを割り引いても名盤といえます。
女の子が男の子の首をかっ飛ばした2週間後、オルゴールの中にその首が発見され、その首がみるみる年をとっていくという物語の1曲目、恐怖の巨大ブタクサによる人類への復讐を描く3曲目、その水を飲むと両性具有者になれるという泉を扱った7曲目、一般的にはこの3曲あたりがアルバムの聴き所とされています。音だけでもすばらしいですが、歌詞もおもしろいです。
2曲目の「For Absent Friends(今いない友のために)」と6曲目の「Harlequin(道化師)」は隠れた名曲です。特に後者。初期ジェネシスの曲にはドラスティックな変化もありますが、その音世界はあくまでギターのアルペジオの穏やかな印象をベースに成り立っています。