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THRAK / KING CRIMSON
衝撃的なEP(VROOOM)に続く、'90のKCの初フル・アルバム。
予告編であった前作からの4曲は、新録、洗練されている。
A.Belewのvo.も叙情性を帯びたものに変化していて、歌曲も聴きやすくなっている。
ダブル・トリオと目論んだ編成で、それを具現化したようなインスト曲は圧巻。
特にVrooom、Thrak、Vrooom Vrooomは素晴らしい。Redを凌駕する衝撃性を備えている。
歌曲では、いかにもFripp門下らしいBelewの歌詞からなるDinosorや
聴きやすいPeople、One Timeがいいと思う。
本作には、KCの必殺技であるインプロ的発想の曲もあり、豊富な内容といえるだろう。
一聴をお薦めするが、特に'72〜'74期のKCファンには、必聴をお薦めする。
90年代クリムゾンはメタルクリムゾンとして復活する、とのフリップの言葉通りRED、
LARKS TONGUES IN ASPICを彷彿させる仕上がりになっている。ダブルトリオの必然性、効果
については正直、まだ完成されているとは言えないと思うが、これはいつものクリムゾンと
同じでその後のライヴにおいて徐々に変化、実験を繰り返して熟成されていくことになる。
今ではこのダブルトリオによるライヴ盤も何種類か出ているので、そちらも一聴されたし。
銘菓ひよこ 2003年3月15日(土)14時48分
こんだけへヴィなクリムゾンはない。
プログレ嫌いメタルファンもこれは必聴。
95年発表。
BaにTrey Gunn、DrにPat Mastelottoが加入し、各パート2人ずつのダブル・トリオ編成となる。
ダブル・トリオ編成のアルバムはフル・アルバムのスタジオ音源ではこの1枚だけなので、そういう意味でもぜひ一度この重量感を体感していただきたい。
ヘヴィさ、ぶ厚いサウンドを前面に押し出す一方で、彼らの持つ繊細な音をも併せ持った作品。
ブリューのヴォーカルも艶っぽさを増しており、歌ものの出来がよかった。なかなかの好盤です。
やまねこさんの挙げられた曲は全て好きですね。
他にもcoda : marine 475とかはいいと思う。
80年代も終わって90年代半ば、やっと帰ってきたクリムゾンのアルバム。
「RED」期のヘヴィさを強調しながらも、ディシプリン期で見せたコンパクトで機械的なナンバーが並びます。よって70年代のあの雰囲気、音、叙情を期待すると肩透かしを喰らうかもしれません。
しかし、これはやっぱりクリムゾンそのもの。彼等にしか出来ない音楽なのです。
また、メタル・クリムゾンとも言いますが、我々がメタルといって想像するあのメタル音とは、これまた異質。感覚的なメタルサウンドと言ってもいいかもしれません。
「Vrooom」、「Dinasaur」、「Vrooom Vrooom」〜「Vrooom Vrooom:Coda」などの秀逸な曲があります。
秀作。
アルバム前半は絶頂期に匹敵する素晴らしい出来(特にDinasaur)。
しかし後半が弱いのでそれが帳消しになっている。勿体無い。
傑作とはいかないが、秀作。
ダブルトリオを活かしきれてはいませんが曲が素晴らしいのです。曲がよければ全てよしです。傑作です。