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A SMALL DEADYL SPACE / FIGHT
95年のリリースなのに、なんで2ndのエントリーすらないの? なんか腰抜けだね!
音質がこもってて聴きずらいのは確かだけど、ベテランだから出来た「新たな提示」
「実験」「挑戦」ナドナド。噛めば噛むほど「味」が出るアルバムなのに。
速い曲も、ハイトーンのシャウト、も無いけど、どこまでが「メタル」なのか分からなくなるほど「ミュータント・ロック」が氾濫し、ロブ自身もその渦に巻き込まれてしまった中で出した95年時点での「答え」、が2ndには山ホド詰め込まれているのに。
このアルバムが理解出来ない人は「Rocka Rolla」からジックリ聴き直す事を薦めます。ホントにロブの事好きなの?
0フレット 2002年12月21日(土)12時22分
良質のリフがいっぱいある。
意外と幅広くいろんなタイプの曲がある。
名盤だよ。
グランジ/オルタナっぽくドヨ〜ンとした曲が増えてかったるくなった、みたいな言われ方をして、どうも不評な2ndアルバムです。結局ラスト・アルバムになっちゃいました。
個人的には1stより好きです。1stではどうも型にはまった感じで、面白味に欠けた楽器陣の演奏が、このアルバムでは有機的に絡んで、よりバンドらしく説得力を持ってきている気がします。
楽曲も幅の広さと深みを増し、演奏、歌、ともに感情がこめられて、胸に響いてきます。
疾走感やハイトーン・ヴォーカルを求めると物足りないかもしれませんが、重さ、破壊力は1stにも劣っていないと思います。ロブの魅力はヒステリックなシャウトだけでなく、中低音域の深みのある声にもあるのです。このアルバムでの歌唱の表現力の豊かさは、PRIESTで歌っていた時以上ではないでしょうか。
かなりダークな質感で、内省的な雰囲気の強い作品であり、とっつきやすくはないかもしれませんが、実に味わい深い逸品です。
バンドとしての連帯感が強まったと見るか、所詮ロブのソロなのに遠慮がちと見るか、
重きに重点を絞って焦点が定まったと見るか、疾走感・爽快感が欠如したと見るか。
その人の感性でどのようにも取れるのは幅が広い反面、絶対的な説得力不足とも言えたり。
せめて"INTO THE PIT"や"NAILED TO THE GUN"、もしくは"VICIOUS"のようなキラーチューンがあればもっと評価が上がるだろうに。
速い曲とハイトーンはどっかに置いてきちゃいました。
TWOを「だるい」と思う人にはお勧めできませんが、我慢して聴いてみると結構面白いかも???
まあ、実験作かな。
けんしょー 2004年5月27日(木)22時15分
アルバム・タイトルどおり閉塞感を強く感じる作品です。
この作品もまた当時台頭していたグランジ・オルタナブームに感化されて制作されたアルバムとして発表時はいたく不評だったようですが、グランジ門外漢の私は実に堅実な作品に思えました。一言でいえばルーツ回帰、昔のハードロック、主として初期BLACK SABBATHの現代的な解釈とでも言いますか・・・ヴォーカルラインはサイケデリック・ロック的な浮遊感を表現している場面も多く見られ、楽器陣も全体的に隙間を生かした演奏をしています。
恐らくロブとしては70年代から活動しているオリジネイターとして若いバンドには出せない懐の深さで差をつけようとしたと思います(そしてそれは本作を聴く限り成功している)
しかし80年代以降のHMシンガーのイメージで捉えていたファンからは裏切りと見なされ、結果として期待した評価は受けられなかったということが言えるのではないでしょうか?
良質の作品でありながら「時代」に呑み込まれてしまった不幸なアルバム、だと思います。
夢想家・I 2004年10月20日(水)15時22分
ジューダスの新譜発売目前して、「Fight」そしてこのアルバムは過去の遺物と化して
しまうのか。
「シナー」「ジェノサイド」のドラマティックさに酔った、「エキサイター」「ホイールバーニ
ング」を大音量で聴きながら何度がスピード違反で捕まりそうにもなった。
エキサイティングで巧妙かつ絶妙な演奏、聴く者全てを高揚させてしまう「ハイトーンヴォイス」
私にとって、サバスが「暗黒の鬼神」とすればジューダスは「鋼の熱神」であった。
しかし、このアルバムを前に「スピード」がどうした。「ハイトーン」がそんなに欲しいのか。
と、言いたくなってしまう。
目隠しをされ、手を縛られ、「さあお前に何が出来る・・・?」
ロブはこうして「答え」を出した。 1995年の「速、テク、高」全盛の時代に、「雄叫び」も無く、速弾きソロも無く。
タダ、重く、引きずり、唸る。 今一度、裸の本物の「重さ」を体で感じでほしい。
Am Alive 後半のリフと重く引きずるロブの心の叫びの絡みを忘れてはならない。
ヘヴィでアクが強い、アクが強ければ強いほど、麻薬的要素は強い。
中毒になる「価値」は十分あるアルバムである。
これを聴いていて思ったのはHALFORDの2ndに近いってことです。
重い、暗い、遅い(笑)
ロブって1stで王道を出して評価され、2ndでやりたいことをやって非難されて・・・
そんなことの繰り返しをしてるのか(笑)
でも、これやHALFORDの2ndの方が彼の望むスタイルなのかもしれないですね。
ただ、アルバムとして聴くと、その2nd型の作品も悪くないんです。
好き嫌いはあると思いますが、ぜひ聴いて欲しい作品。
個人的には1stより好きかな。
Fight関連の商品を再リリースされはじめたのは、昨年末からでしょうか。
このアルバムもロブの公式ページから「リミックスバージョン」をダウンロードできます。
ことさら強調したいのは、このリミックスバージョンは、95年リリースのオリジナルとほとんど別のアルバムになっているということです。
皆さんが↑でレビューしておられるようにオリジナルの音質はこもっていてやや聴きづらいものでした。
リミックスバージョンはそれが解消され、一つ一つの音が聴きやすいものになっています。
改めて聞いて見ると、ドラムやギターリフが渾然一体になって刻まれるリズムがたまらなくかっこよい。
ロブの声もガラガラ声のシャウト、超絶スクリーム、囁くような歌声と実に多彩。
はっきり言って頭振りまくりの大傑作です。
「メタルゴッドなんて時代遅れ」と思っている方に是非聴いてもらいたいです。
Slipknotの新譜と一緒に聞いたりしても、全く古臭さを感じさせませんよ。