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THE FRAGILE / NINE INCH NAILS
NINの3rdアルバム。
今のところオリジナルアルバムとしては最新作。
発表当時、賛否両論出ていたようだけど(そのときはまだNIN聴いてなかった)これも傑作だと思う。2枚組でボリュームたっぷり。ここまでくると「インダストリアルだ」とか「HM/HRじゃない」とか関係ない。音楽を芸術だとしたら間違いなく最高峰のアルバムだと思う。トレントの苦悩や絶望やいろんな感情が「音」として聴き手に伝わってくる。
トレント・レズナー
「人が夜寝りゃ朝起きるというのと同じくらい普通のこととして、僕は人が嫌いなんだ。僕は人と上手く付き合えないし、人が嫌いだし、人も僕が嫌いだ」
僕はトレントが大好きだ。人間味のあるトレントが僕は好きだ。トレントはスターだけど「美しく着飾られた虚像」じゃない。僕の友達がマンソンもNINも毒だといった。もしも百歩譲って毒だとしても「毒をもって毒を制す」という言葉もある。
自分は毒をもっていると思う奴はこれを聴け!!
これを初めて聴いたとき、「相変わらず暗いことやってんなあ、トレントさん」とつぶやいてしまいました。コンセプトとしては「癒し」が挙げられるのだそうですが、元気はでません。ただ、落ち込んでいる時に一人で聴くと、救われはしないけれど、少なくとも一緒に落ちてってくれる人を見つけたような気がします。そういう意味では、癒しかもしれません。
音の感じとしては、なまあったかい液体の中で延々一人で漂っている感じ。居心地はいいですが、外にでたくなくなります。
大好きな人と手をつないでお互いに幸せな笑みを浮かべながら飛び降り自殺を決行するような、そんな幸福を得られる一枚です。
えぇと、このCDを推薦する文章を書くのは難しいので、自分なりの解釈で許してください(笑)
このCDは「LEFT」「RIGHT」に分かれていますよね。最初は当然のように「LEFT」→「RIGHT」という流れで聴くものだと思っていたのですが(ライナーでも最後の曲として「RIPE(with decay)」が挙げられていますね。)、何回か聴くうちに「THE WAY OUT IS THROUGH」のオープニングに相応しいドラマティックな曲展開、「THE GREAT BELOW」のエンディングに相応しい美しさに気付いて思いました。
「このCDは、そもそも2枚の独立した作品ではないのか」と。
歌詞の方も、「LEFT」では「WE'RE IN THIS TOGETHER」では自分の理解者を見つけたような詞になっているし、「THE FRAGILE」では守る側の人間の視点での詞と、全体的に「人間関係」がテーマのように思えました。
一方「RIGHT」では裏切り者を告発するような「STARFXXKER.INC」や他界した祖母を歌ったと思しき「I'M LOOKING FORWARD TO JOINING YOU,FINALLY」など、「喪失」がテーマに思えます。
私はこの音には癒されます。なんというか、通常ならギターの歪みが耳に痛いようなかなり大きい音で聴いていても、逆に耳に心地よい音なんですよね。何故だろう…。でも以前の「THE DOWNWARD SPIRAL」「BROKEN」等とは全く違う音ですね。どちらも好きですが、ここまで変わるとファン層も結構変わる気が…
三枚目のアルバム。個人的にはずいぶん気に入っている。
確かに、推薦するのはむずかしいので、ぜひレンタル屋でかりて聴いてみてください。
メタル・・・とはいえないかもしれませんが、かっこよさという点ではメタルに負けてません。
音的には一番軽いが精神的には一番重い。
レズナーさん、完全にぶっ壊れちゃいました。
作風が前2作とは全く違うので要注意。
「THE DOWNWARD SPIRAL」でのスピリチュアルな側面を取り出して凝縮させたような感じ。
懐かしくて優しくて心地よいがある意味恐ろしい。
NINにインダストリアルを求める人には決して勧めないが、そうじゃない人は是非聴いて欲しいなあ。
美しい、の一言。僕は結構マンソン系の人間で、今までされてきた事とか全部を社会への怒りに変換するタイプだけどこういう内向きに癒されるのもいいなと思った。トレントの今まで誰にも触れさせてなかったようなところに触れ、堕ちていく感触がいい。
『THE DOWNWARD SPIRAL』の名曲HURTの延長線上にあるような作品。
攻撃性はあまり無いが、深くて美しい。
これを見放すのは勿体無くないか!?
トレント・レズナーが幼少期に影響を受けたバンドはPINK FLOYDとQUEENらしい。
特に、この作品にはQUEENから受け継いだ音の繊細さ、PINK FLOYDの音の深遠さを随所に感じる。
ノイズの使い方も丁寧に感じさせるし、音の「内側」に流れるメロディも凄く綺麗。
どことなく、あの「KING CRIMSON」を感じたような気が・・・・・・。(気のせいかなあ。)
もっと聞き込まんと分からないねえ。この作品は特に。
ちなみにNINは個人的にGUNS N' ROSES以降のロックバンドで認める数少ない存在です。
NINの最高傑作!!
とにかく音数が多く、聴くたびに新たな発見がある。
これほど聴き込み甲斐のある作品にはなかなか出会えません。
暗く、深く、そして、美しい・・・
まさに芸術と呼ぶべき作品。
真っ暗な部屋で目を閉じて聴いていると、あっちの世界(?)へトリップしてしまいそうになります。
音楽を聴いていて倦怠感がある時は、心に訴えかける曲が
全く自分と関係ない気がしてしんどかったり、遠くから眺めていたい
場合がある。
脳に直接作用するNINの音楽は、心とは関係なく癒してくれる。
詩は読んでないし、知る気もない。音だけで満足だから。
トレント・レズナーは人間嫌いかもしれないけど、そういう自分に
満足してそうな優れた作品だから、聴いててスッキリしますね。
今までよりも懐が広くなったように感じる。
往年のプログレにも通じるような作り込み具合、というか。
ここまでくるとある意味Aphex Twinっぽくもある。
インダストリアル、っていうと、落ち着きがなく、非人間的なイメージかもしれないけど、NINの、特にこのアルバムは、まったく違う。
ピアノにも、のイジーなギターにも、打ち込み系の無数の音にも、みんな溢れんばかりの感情がつまっていて、怒りや安らぎを感じることができる。いろんな音でこんなに感じるものがある音楽は、そうないと思う。
そして、やはりこのアルバムから強く感じるのは、悲壮感、虚無感、絶望といった、「暗」の感情。
そういった芸術表現が美しいと感じて、癒されると思う人なら、絶対に聴いてほしい。
相当の覚悟を持って聞かねばならない作品。聴き終わると疲労感が残るが、なぜか2年に一度の割合でラックから取り出してしまう。グランジ、インダストリアルにはあまりなじめない私がこうして聞いてしまうのは、この作品から漂う負のオーラ、黒い情念に絡めとられてしまったからだろうか。今日は久々にこの作品からの呼び声を聞いてCDプレイヤーに挿入してしまった。
極寒究極快感作。
余計にそれまでの作品、現在の作品がヌルく感じる(STILL以外)
私は歌メロ重視なんですが
その点でもこれはオススメできます
本当に素晴らしい
NINの最高傑作だと思う。
滅茶苦茶お勧め。
TDSよりこっちの方が好きですね。
全部聴いたわけじゃないけど、ninの最高傑作(個人的)。
美しいメロディの横溢する暗黒世界。
揺りかごに揺られながら深い闇に沈みこむようです。
ただ、通して聴くと長い。疲れます。
ここ最近毎日聴いてます。
今までNINは音作り>楽曲というイメージがあって聴き込めずにいたのですが、We're In This TogetherやStarfuckers Inc.のダイナミズム、そして何よりThe Great Belowの終末美にすっかり魅せられてしまい、今更になってこのアルバムが稀代の名盤である事に気付いた次第です… いやはや恥ずかしい。
無秩序な曲群とその完成度から「90年代のホワイトアルバム」的な称賛を受ける事があるようですが、その評価を確かにしている要因は、その妄執的なまでに作り込まれたサウンドであると思います。
ギターのエフェクト、ノイズ処理されたシンセ、スネアの残響ひとつにさえトレントの天賦の感性が見てとれます。楽曲のムードに必要な音色を峻別し、飾り立てるセンスに関して彼に勝るものはいないのでは。
短い曲にさえ気が遠くなりそうなほど手の込んだ音が散りばめられており、これはもはや総合芸術です。ポピュラー音楽もここまで来たか…と感服しきり。
ただ…ここまで高い次元の音楽を創造し続けねばならないとしたら、いつか絶対に壊れる日が来てしまうな…とも思うわけで(ブライアン・ウィルソンのように)。
フラジャイルから10年以上たった今、トレントは音楽業界を皮肉ってアンダーグラウンドの音楽配信で創造性を発揮していますが、彼が現役で音楽を生み出し続けている事は間違いなく喜ばしい事で、その奇跡に感謝しなければと切に思います。
新プロジェクトにも期待しています、トレントさん。
2Y1Y1Z2
2枚組みだから、とことん楽しめる。
あー快感。Leftの方が好み。
どー考えてもNINの中じゃコレが一番。
'聴きやすい'という言葉は此処には無い。好きな人だけが聴く音楽。