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SCRATCH THE SURFACE / SICK OF IT ALL
'94年発表。ハードコアバンドの顔役のメジャーデヴュー盤。
帯に「彼らこそがリアルハードコアバンドだ!!」とあるが、どう聴いてもHRにしか思えない為、HR/HMバンドとして紹介させてもらう。解説もB!誌の前田さん(俺は、B!誌執筆陣の中でもこの人はかなり好きだ。音楽の好みは決して同じではないが)なので、まあ良かろう。
思うに、'90年代中頃って、結構HR/HM起源のバンドでもハードコアっぽい音を出しているものがいたような気がする。例えば、THE ALMIGHTYとか。
作品の内容はというと、ザクザクしたリフと吐き捨て型のヴォーカル、グラインドするリズム隊によって構築された楽曲は、かなり切れが良く格好良い。ハードコア起源のバンドだからして、アルバム一枚が15曲収録で40分弱というのも見事。あっという間に駆け抜けてしまい爽快である。
音がかなりヘヴィになっていたので、最初聴いた時はビックリした。
ガッツ溢れる疾走チューンはもちろん、ミドルテンポのヘヴィな曲も入っていて
バランスが良い。6曲目の「STEP DOWN」は代表曲。
NYHCの顔って言っても良いよね、Koller兄弟を中心に結成されたニュー・ヨークの四人組。このアルバムの特徴は、もちろんシックらしいOLDSCHOOLの曲もいっぱい入ってるんだけど、ミッド・テンポのメタリックな曲が結構入ってる。んでこれがまたかっこいワケさ!90年代のNYHC/NEWSCHOOLにかなり影響を与えた一枚だと思う。無闇なテンションの高さに燃える。