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SKYSCRAPER / DAVID LEE ROTH
なぜかこのアルバムはあまり人気がないらしい。前作がインパクトつよかったからかな?しかし、個人的にはこのアルバムは前作以上であると断言したい。確かに落ち着いた感があるが、全ての曲に天才集団としてのこだわりが凝縮されている。是非きいてみて欲しい。
人気無いんですか?個人的には結構気に入ってるんですけど・・・。
STEVE VAIもBILLY SHEEHANもあくまでバンドメンバーとしてすごくいいプレイをしているので、まとまりのある佳作だと思います。
ただ、BILLY SHEEHANがレコーディングの直後に脱退してるのは頷けますね。ってかよく耐えたって私は思います。
DAVID LEE ROTHがこの作品は全てにおいてえらく口出し(何から何まで決めてしまったとか)して、BILLY SHEEHANのプレイは物凄く地味になっているんで本人も物足りなかったんでしょう。
事実、MR.BIGの1STのライナーノーツでも個人のプロジェクトじゃなくて、皆の意見が対等に出るバンド形式でやりたくて結成したみたいなことを言ってますしね。
かと言ってDAVID LEE ROTHを否定しているわけではないです。
ただ彼は、メンバーに恵まれてるようで実はそうではないのでしょう。
VAN HALLENにしてもDAVID LEE ROTH BANDにしても、持ち前のエンターテイメント性を十分に発揮してしまうと、彼の元から優れたプレイヤーが離れていってしまう。100%彼と波長の合うプレイヤーっていないですかね。
発揮しすぎるのがいけないのかな?そこが彼らしいんですけど・・・。
'88年発表。2ndソロ作。
以前から「いつか見つけて買ってやろう」と思っていたのだが、先日ようやく見つけた。
一言で言うと1stと同じくらい良い。あるいは作品のまとまり具合から言うと1stを凌ぐ。傑作である。
本作の中での代表的な曲としては②が挙げられるのだろうが、⑥や⑦なども良い。①と④もクールだ。ただし、1stに較べてスティーヴとビリーのプレイが少し抑え目だ。あのあくの強い2人を完全に制御してしまっている。それが勿体無いと言えば勿体無い。逆にいえばやっぱデイヴは凄いな・・・と。
3rdにはあの幻の名手(頑張れ!)ジェイソン=ベッカーを起用するなど、デイヴはプレイヤー選択眼を持っている。この路線でイングヴェイとかバケットヘッドとかを起用して一作ずつ「今回はデイヴ様VS○○」というノリで作品を発表していれば今ごろはもっとビッグになっていたかも。
VAN HALENの初代ヴォーカリストという肩書きは必要なのかどうなのか、ダイアモンド・デイヴの89年の大ヒット作。
ハチャメチャなヴィデオクリップが懐かしい"Just Like Paradise"、ちょっとベタで下世話なヴィデオクリップが懐かしい"Stand Up"等が収録で御機嫌なアルバムだが(クリップばっかりかよ!)、難としては、いささか"EAT 'EM AND SMILE"よりもよりヴァイ色が強まっている感じがする。いわく、ギターで参加しているスティーヴ・ヴァイが副プロデューサーとしてもクレジットされているのが気になるのである。ヴァイは職人的で超人的なギターを弾くひとで、エモーションよりは計算された美しさを演出するきらいがある。本作でもその傾向は伺える。彼のソロヒット作"Passion And Warfare"やWHITESNAKEの"Slip of the Tongue"でのプレイがその概要を物語る。ギターもすぐ彼とわかる特徴的なもので、はたして、ベースのビリーシーンがそれほど目立っていない上で(このあと脱退)、デイヴのアルバムでここまでやる必要があるのか?と疑問が出てくる。
とはいえ、ヴァイもそれほどきらいではない僕は、それなりに楽しめたりする、ソロのデイブが輝いていた頃の今んところ最後の作品だね。
「いかん、このままでは弦楽器隊ばかりが目立ってVAN HALENにいた頃と同じ状況に陥ってしまう」
とデイヴが思ったのかどうかは知らないけどスティーヴもビリーも前作と較べかなり抑え目になっている(それでも並のプレイではないが)。
前作のインパクトが強すぎたため「これだけのメンツ揃えてこれかよ!」と思われてしまい評価が低いが「デイヴ・リー・ロスのソロアルバム」ということを考えればデイヴの選択したこの方向性は正解かもしれない。
実際、曲は悪くないしデイヴの歌が活きる作りになっているし。
このアプローチが次作「A LITTLE〜」で花開く。
名盤とまではいかないが佳作であり決して駄作なんかではない。
スティーブとビリーにいい格好させない為にデイブが全てをコントロールしようとしたアルバム。
結局それが原因でビリーは脱退・・・
ビリーのいない武道館公演は寂しかった。
演奏も地味になり、キーボードが前面に出ていてPOPです。
キーボードのブレット・タグルは手堅い作曲をしており、それなりに貢献してます。
私の好みではないけど、一般的には良いアルバムではないでしょうか?
因みに近所のスーパーで"Just Like Paradise"のカラオケがよくかかっていましたが、ギターソロになるとさすがにヘニョヘニョになってました。