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UNDER THE SIGN OF THE BLACK MARK / BATHORY
1986年作の恐らく3rd。彼の作品の中で、比較的評価が高い作品。
この1枚でスラッシュ・メタル、ブラック・メタル、デス・メタル、ヴァイキング・メタルといった音楽の源泉を見ることが出来る。ある意味非常にお得な一枚! お勧めです!!
3rdとなるこのアルバムは、ミドル・テンポの楽曲における素晴しい進化が、特色になっている。WOMAN OF DARK DESIRE ,CALL FROM THE GRAVE ,ENTER THE ETERNAL FIRE ,13 CANDLE・・・この4曲に漂うdarknessは、これまでspeed一辺倒だったBATHORYが、一皮むけて、真のBLACK METALを表現する手段を、身につけた金字塔的なアルバムと言えよう。そして、その後のHAMMER HEART ,TWILIGHT OF THE GODS ,BLOOD ON ICEと言った3枚のヴァイキング・メタルのルーツにつながったことは、いうまでもない。
QUORTHONの才能に最大級の賛辞を、送り続けたい。
「一人がいいや」とクォーソンさんが思ったかどうかは知らないが、募集してもメンバーが集まらなかったため彼一人で制作した3rd(1986年リリース)。
"一人スラッシュ"などと当時はちょっと騒がれたが、実際にクォーソンさん一人で制作したのは本作のみです。
邪悪で禍々しい雰囲気に満ちた傑作。
このアルバムでBATHORYはブラックメタルを極めたと思う。
後続のバンドへの影響力も絶大な作品。
イヌスケ 2003年12月21日(日)16時25分
ギラギラとしたクォーソンの攻撃的なセンスが光る作品だと思う。
これぞBATHORYの歴史的名盤。
皆様の思いいれに水を差すようで申し訳ないのですが…このアルバムに限らず、BATHORYの初期作品はどれもセッションメンバーを迎えて制作されている、という説が非常に有力です。恐らく本当だろうと思います。打ち込みが殆ど存在しなかったこの時代、マルチプレイヤーなんてレベルの付け焼刃のプレイヤーがこのドラム叩くのは無理でしょ(汗)。まあ早回しという手もあるかもしれないけど…。
僕は「ヨーロッパスラッシュの最高峰」という宣伝文句に惹かれて、このアルバムを買いました。ちなみに当時の僕のスラッシュの認識はというと、TESTAMENTや4thの頃のKREATORのように、爽快なスピードで気持ちよく突っ走る、というものでした。ゆえに…初めて聴いた時のマイナスのインパクトは、未だに記憶が鮮明ですね。これは本物の狂人の音楽じゃないかと。このありえないほどの騒々しさは、親に散々「こんな騒音に夢中になって」と嫌味言われながらメタルにのめりこんでいた僕にとっても、想像を絶するものでした。
しかし、その邪悪な世界観、そして実は整合感がちゃんと取れている激速ビートを感じ取れるようになると、途端にこのアルバムは名作と化しました。こんなスラッシュの形もあったんだ!と、純粋なサプライズがありました。以降、初期のヨーロッパスラッシュにのめりこみ、ブラックメタルがブームになれば喜んで飛びついていったわけです(笑)。
他の方も言われているとおり、このアルバムの醍醐味は速い曲だけではなく、遅い曲も聴き所となっています。特に"ENTER THE ETERNAL FIRE"は、BATHORYが誇る永遠の名曲でしょう。この手のナンバーでは、次作の"BLOOD FIRE DEATH"という名曲もありますし、このスタイルが後続に与えた影響も本当に大きい。僕はどちらかというと偏った作風が好きなので、このアルバムが一番の愛聴盤だったわけではないんですが、それでもトータリティでこのアルバムがBATHORYの最高傑作である事は疑いもないところです。メタル史の裏側で妖しい輝きを永遠に放ち続ける、影の名作でしょう。
音としては成熟されきっていない1st〜2ndが好きなのだが、このアルバムもやはり捨てがたい。
3rdアルバムであり、この作品はBlack Metalとしては完璧だと思う。(といっても、今のBlack Metalとは全然違うが。)
スローな曲では仰々しい雰囲気かつ鋭い音で攻めてくるし、速い曲ではBATHORY独特の冷たい格好よさがビリビリ伝わってくる。
事実、"Massacre"のような速い曲よりも、私は"Call From The Grave"のような遅い曲が気に入っている。
とにかく、この格好よさと攻撃性は絶品。バンドの歴史的価値も高いし、当然マストである。
…が、これ以降は路線が変わってきつつあり、私は興味がなくなった。
このアルバムを初めて聴いた時は速くて重くてテンションが
高くて恐かったです。バソリ入門のアルバムでしょうね。
何を買って良いのかわからない方はこちらをお勧めします。
この時代にこんな曲を作ってたこと自体が驚愕に値する。
黒すぎる曲がずらりと並ぶ冥盤です。
凄いスピードと邪悪度です。
ブラックメタル黎明期の、文字通りのプリミティブブラック。
歴史的名盤とはこのような作品の事を言うのかもしれないなぁ。
全体的に若干のスラッシュ風味を感じます。完全に現在のプリブラというわけではなく、
インギーあたりがカッコつけて弾きそうなギターソロもなかなか目立つ作品。
最近のブラックメタルと比べると、古臭さを多少ながらも感じる所はあるにはありますが、
カッコよいと思える所はかなりあるし、音質もこの薄い感じが私は好きです。
思ったのですが、発売された時期が近いTormentorの1stと空気が似てますね。
私的にはTormentorの1stよりこちらのほうがずっと好みです。
プリブラの原点的な作品というのも頷ける、偉大な作品だと思います。
クォーソン率いる(・・・って率いるも何も正式メンバーは彼1人きりなんだけど)
スウェーデンのカルト・スラッシャー、'86年発表の3rdアルバム。
BATHORYと言えば、北欧地下世界音楽の帝王、もしくは宅録引き篭もりメタルの元祖とか、
BURRN!!誌のレビューで1点を獲得したとか、呪縛霊も逃げ出す密教のBGM(笑)だとか、堅気のメタル・ファンを
ドン引きさせる評判ばかりが話題になりがちのバンドだが、少なくとも本作に関して言えば、
同じように「ブラック・メタルの始祖」として崇められる初期VENOMやCELTIC FROSTの作品群よりも
遥かに明快な作風で取っ付き易く、且つ内容的にも非常に優れモノの逸品。
低音が全く効いていない、ペラペラでスカスカなチープ極まりないサウンド・プロダクションは相変わらずながら、
このボヤ〜と霧のように不明瞭な音像が、逆に「草木も枯れ果てた不毛の荒野」的雰囲気を演出している
(ような気がしなくもない)し、何より、シンセサイザーや緩急の導入で、一種、宗教的な荘厳さすら
感じさせるようになった楽曲の数々が非常に素晴しい。
特に、ヒンヤリとしたシンセの音色を纏って、クォーソンの邪悪な絶叫Voとササクレ立ったリフが激走する様が
まさにプリミティブなブラック・メタルそのものな③('86年の時点でこんな音楽を演っていたとは驚かされる)や、
葬送曲風の厳粛なインスト・パートと、クォーソンの「聴かせる」Gソロを備えたドラマチックな④、寒々としたリフ・ワークを
フィーチュアした、荘厳な空気漂うスロー・チューン⑥といった楽曲は、BATHORYがいよいよ「ブラック・メタルの元祖」と
謳われるに相応しい、本格派としての貫禄を身に付け始めた事を物語る名曲に仕上がっている。
スピード・チューンとミドル/スロー・チューンの配分も良く、4th『BLOOD, FIRE, DEATH』と並んで、BATHORY入門編に最適の1枚。
凄い今更ながらBathory初体験です。
なんでもっと早く買わなかったんだろうってくらいの名盤でした。
この時点でプリミティブブラックメタルはほぼ完成していたんですね。
多くのバンドがBathoryを崇拝してるのが良くわかりました。
邪悪さ満点ながらも何か熱い魂みたいなのを感じます。
ラフな2ビートで突進する曲はもちろん、スローテンポな曲も両方凄くカッコイイです。
VENOMやCELTIC FROSTは吐き捨てボイスですが、このBATHORYは完全なブラック系がなり声で歌ってるのがイイです。こういう声は好きですね。
QUORTHON…もっと早く知っていたかったです。