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OBSCURED BY CLOUDS / PINK FLOYD
'72作。THE DARK SIDE...の直前のアルバム。
映画のサントラらしいが、そんなことはどうでも良い。
これまでの彼らと同様に、アコースティックなナイーヴな感覚のあるフォーク調、
環境音楽っぽいインスト曲など、リフレッシュしたい時に聴きたいアルバム。
その一方で、VCS3シンセが使用されたタイトル曲は、新しい試みで、
次作に通ずる感覚も帯びる、おもしろい作品。
ラストの曲は、環境音楽風に、原住民のトラディッショナルがかぶさる
彼らの中でも異質な曲。いいアルバムだ。
大作"Echoes"を含むMEDDLEの約半年後にリリースされた、映画『ラ・ヴァレー』(MORE同様バルベ・シュローダー監督)のサントラアルバム。映画をぜひ観てみたいのだが、いまだお目にかかれない。
ドラムのnickお気に入りの1枚だそうだ。
ライヴでは『狂気』レコーディング前のツアー(この当時はDark Side of the MoonではなくA Piece for Assorted Lunatics"各種狂人のための作品"と呼んでいたそうだ)では登場しないのだが、'73になりスタジオバージョンの狂気とともにtrack1-2(Obscured by Clouds-When You are In)がよく演奏されている。
個人的にはtrack8のFree Fourが好きである。おちゃらけた曲ではあるが、その内容はRogerはで父が戦死したことを初めて歌っている。
全体としては軽い曲調なのだが、ラストのAbsolutely Curtainsでフロイドらしさに戻り、さらにワールドミュージック(この表現も10年前しか通用しないのだが)の走りにもなっている。
72年発表。邦題は「雲の影」。
アルバム「MORE」同様、映画のサントラのための作品で、今作は3週間で仕上げられたらしい。
更に前後の名作にも挟まれているため、どうしても印象が薄くなってしまうのはしょうがないことだろう。
PF入門者の方は、まず他の作品を聴くことをオススメします。
Wot's...Uh The Deal、Free Four、Absolutely Curtainsが好きです。
粗茶ですが 2004年6月19日(土)19時10分