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GIANT ROBOT / BUCKETHEAD
チキン・バスケット用のバケツを頭にかぶり、白いフェイスマスクをつけた長髪パーマの変な奴……無敵のバケットスーツに身を包み、ギターを武器に【悪の旋律】と戦い、最大で80メートルまで巨大化する……
今やガンズ・アンド・ローゼスのギタリストとして有名な、バケットヘッドのソロ作品です。'94年発表の、たぶん2ndだと思います。
馬鹿馬鹿しいキャラクター設定が微笑ましいですね。
スティーヴ・ヴァイやマティアス・エクルンドあたりと並ぶ凄腕変態ギタリストな彼、ガンズに入ると知った時はびっくりしました。アクセルにはこの人を活かしきれるんでしょうか…いや、こいつに好きなようにやらせたら、バンド名変えなきゃやっていけないだろうなぁ。
元々がPRAXISってプロジェクトでビル・ラズウェルやジョン・ゾーン等の前衛音楽のビック・ネームたちと一緒に演ってような人で、このアルバムもビル・ラズウェルのプロデュース。
そう聞いただけで内容も想像できようというもの。PRAXISよりは少しとっつきやすいかな。とりとめもなく色々な音楽要素をぶち込んで、まとまりのないごった煮状態のアルバムです。もちろんHR/HMの要素はあります。
楽器演奏する人には色々興味深いでしょうが、私は楽器やらないので、興味はいかに変態的かという点に絞られます。
で、聴いてみた感想は、キャラクター設定の奇抜さにしては、音楽がけっこう生真面目だな〜と。ふざけてるけど、音があまり可愛くない。もうちょっと弾けてくれた方が面白いなー。
ちなみにこのアルバムの日本タイトルは『ジャイアント・ロボット〜日本上陸G作戦』
彼はファンらしいですね、ジャイアント・ロボの。いいセンスだぜ。
ケンタッキーフライドチキンのバスケットをかぶったせいで、面が割れず巷にスティーヴヴァイ説がウワサされたこのヒト、とんでもなくテクニシャンでとても遊び心に長けたヒトだ。この作もそんな感じ。
電グルっぽいセンスがなんとも言えず好きだ。このヒトはいつの時代でも弾けてて欲しいと思うよ。
そんなにジャイアント・ロボ好きなの!?とつっこみたくなるアルバムです。
テクも強烈なものもってます(ポール・ギルバートに教わってたことがあるらしいし)。まあ面白いアルバムです。ヌンチャクもうまいし(笑)。
曲は、かなりひねって作りこんでいます。その為か、受け入れづらいとおもいます。かなりのテクニシャンです。
アメリカのK.F.Cのチキン・バスケットと日本のチキン・バスケットのサイズは
ビミョーに違うらしく、来日公演では違和感と戦っていたらしい。
このひとVAIと同様、変態なんですが、その変態ベクトルは違う方向を向いてます。
この人のキャラはオタクと言っていいでしょう。しかも引きこもり系の。
犬神家のスケキヨみたいなマスクをしているのもそのせいかもしれません。
アルバムでは、超絶技巧を炸裂させていますが、万人に受ける曲はありません。
キャッチーなインストはありますが、これはおそらくストーリー・アルバム。
しかし、インストだから展開されるストーリーがまったくもって解からない(笑)。
本作1枚を聴いただけでは彼の本性は解からないかもしれません。
でもこういう馬鹿馬鹿しさは好きです。