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RETURN OF GRASSHOPPER / COCOBAT
日本のヘヴィ・バンド、ココバットの4thアルバム。この音楽性はなんて言ったらいいんでしょうか。メタルとハードコアのミクスチャー?
激しくて疾走感もあって、ベースがベンベンうなってます。チョッパー・ベースって言うんでしょうか。弾けてます。音だけ聴いてたらかなりかっこいいです。個性的。
歌詞はもうちょっとなんとかして欲しいけど。
パワー全開の楽曲群。
問答無用の力技には惚れ惚れとするけれども、いかんせんハードコア色がきつく、
それもミッドテンポ主体の曲が前半に固まってるもんだから、
スピードやらかっこいいリフやら期待してると前半でことごとく裏切られます。
後半からスピードアップしてきて心地よいですが、それでもリフはそうでもなく、
スラッシャーには勧めにくいアルバムです。
なんつーか、本当に力技一本。
でもこんだけエネルギー撒き散らすバンドもそう無いかと。
音作りも評価の分かれ目。ベース音が強調され、ギターが弱めです。
スラップの音が良く聞こえていいと思うんですけどね。
初回限定版におまけ8センチCD「GRASSHOPPER」がついてます。
こっちの音作りはギター音にドスが効いてなかなか。
曲目は
1.GRASSHOPPER(アルバムとは別テイク)
2.COCOBAT CRUNCH(再録音)
3.APOCALYPSE NOW(Final Conflictのカバーと判明しました)
4.DIE DIE MY DARLINE WE BITE (MISFITSカバー、メタリカもやってましたね。名曲)
5.FAR(アルバム収録曲の別テイク)
1st『Cocobat Crunch』に比べて、ザキザキ鳴るリフにメロディが加えられ、
『I Vs. I』路線でもうちょっと激しいのが良い、という人には向くように思う。
メロディの分だけリフが少々陰鬱に聞こえ、それでもドライな質感をまだ保っているので、
聞く人によってはいい位置に置かれるアルバムか?
ギターの引きは、これはこれで味かと思う。g.リフが弱いわけではないので、完全にメタルの美学を求めない限りは問題なかろう。
だたし、「Grasshopper」は無愛想な「I vs I」といった趣で、メロが少し似てますが。