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ENTHRONE DARKNESS TRIUMPHANT / DIMMU BORGIR
ノルウェーのシンフォニック・ブラックメタル・バンドの3rdアルバムです。邦題は『暗黒の帝王』
エンペラーの邦題といい勝負ですが、こういうのってどれがどのアルバムだったかわかんなくなります。
けっこうリフなんかにメロデスっぽさもあり、とっつきやすいブラックメタルです。あんまり怖くないし。これならブラック苦手な人もすんなり聴けそう。
ところで対訳の人…たしかヴェイダーもこの人だったけど、古文っぽく重々しい言葉で訳すのいいんだけど、かなり助動詞の使い方とか怪しい気が…。
もしお持ちでない方はNuclear Blastから発売されてるものを買ってみてください。
きっと驚きますよ。
これ聴きやすいですよね
エンペラーやクレイドルよりもとっつきやすいかもしれません
3、6、11曲目あたりが好きです
5thアルバム「PURITANICAL EUPHORIC MISANTHROPIA」より前の作品への書き込みの少なさに驚いた。私はもう「昔のDIMMU BORGIR」ファンなんだな・・・えっと97年発表の3rdアルバムです。日本盤ボーナストラックは「GODLESS SAVAGE GARDEN」にも収録されている「RAABJORN(以下略)」と悪音質のライブ2曲。
5th以降しか知らない人からすれば、愕然とするほどの音圧・攻撃性のなさだろうが、少なくともこの頃のDIMMU BORGIRの魅力は、嵐のような暴虐のドラマではなく、メロディアスなシンフォニックアレンジの分かり易さだった。ブラック特有の禍々しさではなく、ブラック特有の美しさが彼らの武器だった。せわしなく複雑に展開したCRADLE OF FILTHの「DASK AND HER EMBRACE」(96年発表)とは対象的に、荘厳にそびえ建つ黒い城(Dimmu Borgir)の存在感を示したアルバムだと思う。
どっしりしたミドルテンポの「MOURNING PALACE」から始まって、メタルバラードと言える「A SUCCUBUS IN RAPTURE」で締めくくられているなど、久々に聴いた私でさえ驚いた。
必要なドラマーの技量が跳ね上がっている最近の傾向は、自らの首を絞めかねないから、これ聴いて見直したらどうかなぁ・・・次のドラム、Hellhammerでしょ?もうその上はないんだよ?
この時にも荘厳さはありますが、『Puritanical…』以降のオーケストラサウンドで膨らませた感の仰々しさほどではありません。あの音の洪水を求めると物足りないと思います。
ただ、大がかりな装飾を外した分、勝負どころであるメロディの美しさと作りこみ具合が際立っています。この辺りがサウンドの魅力の本質なのかもしれません。
大仰さばかりがDimmu Borgirではないのです。