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ゲイリー・バーデンは確実に上手くなっている。いや、味わい深くなっていると言ったほうが妥当だろうか。
野球で言えば速球投手が技巧派に転向するのとは違う、入団当初から生涯現役ナックル・ボーラーのようなもの。
誰もが打てそうな緩い球が、実際、バッターボックスに立つと七色の変化を持つナックルボールとなり、打者に襲い掛かるのである。
ただ、私はゲイリーの歌唱が別に「七色の変化球」と言っているのではない。彼は全然器用じゃないしね。
だけど、彼の歌唱を甘く見ていると3球三振だってしかねない。「150キロのストレートが打てるのに、何であの投手の緩い球が打てないの?」と不思議がられる投手、それがゲイリー・バーデンなのです。
STATETROOPER、そしてこのSILVER、是非、彼の投げる球を一度バッターボックスで味わってほしい。マウンドで仁王立ちする彼の存在感にきっと怯むはずだ。
かわち 2003年4月7日(月)22時29分

ゲイリー・バーデン(vo)(MSG、Statetrooper、Praying Mants、ソロ)
バーニー・トーメ(g)(Gillan)
マイケル・ヴォス(g/b)(Mad Max、Bonfire、Demon Drive、Casanova)
マルコ・ミネマン(ds)(Paul Gilbert)
ドン・エイリー(key)(Rainbow、Ozzy Osbourne、Gary Moore、Whitesnake、Deep Purple)

ようざん 2006年3月4日(土)19時19分

ゲイリーバーデンとマイケルヴォスのコラボバンドSILVERの作品は、
これを含めて5枚リリースされている。
これはその衝撃のデビュー作になる。
5枚のうち、私はこれと、2ND,5THを聴いているが、その2枚は、
ところどころに良いと思うものはあるものの、アルバムトータル
としてみると、バランスが悪く、これだ!というものがない。
しかし、この1STは一聴して、手ごたえを感じた。

1)まず曲がどれもいい。
デビュー作ということもあり、それぞれの音楽生命をかけたかのような、
気合の入った曲がずらっと並ぶ。

2)豪華な参加ミュージシャン
ご承知の通り、この作品には先の二人に加え、ギラン等での活躍で
よく知られるバニートーメ(G)、
レインボーなどで活躍したドンエイリー(KEY)、
といった錚々たるメンツが参画している。

3)ゲイリーバーデンの見事な歌いっぷり
これは特筆すべき安定感を持っている。一昨年リリースされら彼の
ソロでのボーカルも極めて安定していたが、それに匹敵する聴き応えの
ある歌唱を披露している。情感も目一杯込められている。
聴き手の感情を揺さぶるような歌声である。

4)マイケルヴォスの爽やかなコーラスワーク
ゲイリーのリードボカールと、ヴォスの透き通ったコーラスが
絶妙な対比をなしている。
素晴らしい楽曲を、より感動的に盛り上げている。

5)バニートーメの太いギターワーク
SILVERの2NDでは、本当のバニトーメか?と思わせるようなギターに
聴こえるが、この1STでは間違いなく彼と分かるギターの音色が聴ける。
ギラン時代や、あるいは一昨年リリースされたジョンマッコイとの
コラボ作品では派手なギターワークを聴かせるが、この作品では、
AOR的楽曲を的確にサポートしている。それでもトーメと分かる個性を
出している点はさすがだ。

6)練られたアルバム構成
途中に古くからのリスナーを喜ばせる挿入があったり、ラストも
余韻の残るような演出が施されている。
かなり時間をかけて、練りこんだ形跡をうかがい知ることができる。

以上、本作のポイントは非常に高い。
マニアの間でも、SILVERの作品の中では、特に評価の高い1STだが、
それも納得の出来である。
cozy_ima 2008年1月8日(火)21時42分

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