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THE REAL THING / FAITH NO MORE
FAITH NO MOREの出世作(?)となった2ndアルバムです。'89年発表ですが、今聴いて色褪せてないどころか、2000年代に「新しい音」として人気を得ている音楽が既にここでプレイされています。これぞプログレッシヴなロックと言うべきでしょう。当時も衝撃的だったでしょうけど、10数年経った現在こそ、早すぎた彼らの凄みがわかって衝撃です。
ファンク/ヒップホップのエッセンスとHR/HMやパンクが融合したミクスチャー・ロック。
ラップっぽいヴォーカルと叙情的でメロディアスな歌唱とが同居した音楽性や、爆発と静寂を行き来する様はそれこそリンキン・パークやらなにやらの原型じゃないでしょうか。しかも幅の広さはそれだけに留まらず、1曲1曲の面白いこと…。
すごいバンドだったんだなぁ。
3rd。ヴォーカルがチャック・モズレーからマイク・パットンに替わっての第1段。
マイクという変幻自在超絶ヴォーカリストを手に入れて音楽性の幅と表現力が格段にアップした。
後の作品と較べると、この曲は○○、この曲は△△、といったストレートなつくりになっていてわかり易い。
SABBATHのカヴァーもやっている。
個人的には①②③⑥⑨が好き。
なかでもラップメタルの草分け的なEPICのかっこいいことといったら、もう…
最初の4曲だけが、異常にイイ!
90年代のアルバムからさかのぼるように聴いていった自分からすると、一番人気があって代表作とされている「エンジェル・ダスト」より
こちらのほうがHM/HRを聴いている人には馴染みやすいような感じがします。そこまで「変態」っぷりは目立ってなくて、
あくまでヘヴィメタリックなリフが前面に出ていて結構ストレート。それでも曲はどれも一癖もニ癖もある魅力的なものばかり。
「ミクスチャー」というと敬遠する人もいるかもしれませんが、あまり「ミクスチャー」という言葉にとらわれる必要はないと思います。是非聴いてみて。
マイク・パットンの歌も恐ろしく個性がありますけど、やっぱりジム・マーティンのギターに耳がいきます。
全編にわたって聴けるこの癖がありながらもストレートな骨太メタルギターリフが気持ちよすぎ!!
パットン大活躍のサバス「ウォー・ピッグス」のカバーも好き。この当時のライヴを収録した「ブリクストン・アカデミー」のライヴアルバムも是非。
マイク・パットンのような超ド変態系ヴォーカルだけど、音はギターソロなんかでも解る様式美を意識したメタリックな音なんですよね。
この変がこの後のミクスチャー勢との違いなのかな。傑作。
Faith No Moreが贈るミクスチャーロックのアンセム的アルバム。
「Angel Dust」よりはこっちの方がシンプルでわかりやすくとても聴きやすい。
そしてマイク・パットンの個性あふれるヴォーカルはこのアルバムでも聴けます、次作とともにオススメ。
歴史に残る傑作だと思う。
ラップのリズミカルな心地よさとメタルのダイナミズムの融合は化学反応の輝きだった。
後々まで影響を与え続けるだろう。
中曽根栄作 2005年8月10日(水)22時17分
音楽好きならハマれる、というニュアンスを醸し出しているので、あえて
ハードロック好きの人にと言うのはどうかと思うが、(特に当時は)
そんな屁理屈はどうでもいい、曲やスタイルが新鮮ならいいという人には
かなりお勧めです。ほんと、今聴いて丁度いい位時代が彼らに追いついた!!
と思える斬新極まりない事をいとも容易くやっているような感じなのだ。
恐るべし・・・。
曲数もほど良く、性急な勢いといいメロディがあって聴き易い。
パットンはまだそこまでイカれてないかな。
曲が粒揃いでイイ具合に濃い。キーボードが素晴らしい。
最高傑作とは思わんが一番売れそう。入門編にばっちり。