CDタイトル↓をクリックするとチェックリストに入ります。
発言者の名前をクリックすると、その人の他のCDレビューが読めます。
(旧形式-更新停止)
FILOSOFEM / BURZUM
多分4th。記念すべきBURZUM初体験。デス・ブラックの有名ドコロは結構聴いたけど、どのバンドにも似ていない。恐らく全てがシンセサイザーで製作されたアンビエント音楽。曲によってはザラザラしたノイズみたいのが流れて来る。
音的には別に邪悪なフレーズや残虐なボイス云々ではない…はずだけど、暗い!とにかく暗い!ミョーに美しい静かな音色がこれでもかと流れる。ある意味ホラー映画のサントラを延々と聴かされるようなモノ。それはまるで葬式。ホンットにこのアルバムをどっかの葬式で流しても絶対違和感無い!美しさが逆に怖くてしょーがねえ。
インナーサークルだとかユーロニモス殺害だとか知ってしまっているからかな?何も知らない人が聴いたら、「変わった癒し系音楽ね」で済むかもしれないけど、やっぱ暗い。
自殺志願者の方には聴かせないで下さい。背中、後押ししちゃいますからコレは(笑)いやマジで
2nd→3rdよりも、更に音楽性が激しく変化した4thアルバム。
前半は激しく耳を劈くインダストリアルノイズ中心の音楽(アンビエントさも感じない事もないですが、
この音で安らげる人はかなりの好き者とみた)、後半はアンビエントで⑤は約25分というなんだか凄い構成です。
それと…ボーカルパート!!
エフェクト掛かってるのは特に問題じゃなくて、今回は歌詞がちゃんと聴き取れます(笑)
何故か歌詞カードの曲名とジャケの曲名が違います(ジャケ「DUNKELHEIT」
→歌詞カード「BURZUM」みたいな。意味は同じなのでジャケのはドイツ語訳だと思われます)。
今までより遥かに聴き手を選ぶアルバムだと思いますが、
ノイズ好きで暗いのがイケる人は是非どうぞ!!
これは、凄かった。このアルバムよりコワイ音は私は知らない。
後半の2曲は、アンビエントとか環境音楽とかとデス/ブラック・メタルが混ざったような楽曲で、キました。サード・アルバムからすでにこのアプローチは始まっていたけれど、このアルバムから完全にイってしまった。
BURZUMの音楽の重要な要素であるアンビエントとノイズの比重が大きくなり、大作志向も全作品中で最も顕著なアルバムです。
このバンドにしては珍しくストレートに疾走する②、人によっては退屈この上ないと思われる25分の大作⑤が特に好きです。
ヴォーカルが以前のようなキチガイじみたものでは無いのがちょっと残念ですが、アルバム収録時間も64分と長くまったりと暗黒に浸れるのでとても聴き応えのある作品だと思います。
夢想家・I 2004年11月24日(水)23時31分
この作品の頃、例の事件で逮捕されたのではないか、と思われる。
その理由は、
1、ギターの音が、アンプを通していない(ライン録りというやつ)
2、ボーカルはエフェクトをかけて歪ませている
3ドラムが打ち込みもしくは一部のみ叩いたものの繰り返し
推測だが、未決拘禁中「拘置所」で作ったとも解釈できる。
全く、大音量を出して録った音が入っていないのである。
それはさておき、本作品はメタルとしてのBURZUM最期の作品である。
個人的には、繰り返しを善意に解釈しないので、個々の曲が
無駄に長いという印象を受ける。
しかし、陰鬱なリフやメロディは唯一無二の世界を描いている。
「鬱蒼とした森にただよう亡霊」のようである。
これを境に、カウントは別世界の人間となった(色々な意味で)。
3rdの鬱病路線をさらに突っ切ってます。ここまでくるともう死ぬ気すらなくします。
ジャケットも今までの白黒の明らかに暗いやつから、なんだかホンワカしたものに
変わってますし。
暗いものフェチにはたまらない一品。それ以外の人にはとてもお勧めできません。
この作品の後に発表される作品は、実はどれもボクにはフィットしなかった。
で、コレよりも前の作品は悲痛でイタイ。
というワケで、この作品が一番好きですね。
曲展開とかテクとか期待してもダメで激しいブラックが好きな人にもダメ。
この作品はジャケ含め雰囲気が最高にイイ。
乾いたシャリシャリでザラついた録音に擦れるようなヴォーカルが乗る。
淡々と延々と続くそんな音世界は、むしろドゥームで感じる石になる感覚で
徐々にその石が風化して消えてしまう、そんな感覚に浸れる極上の作品だと思う。
シンセを使ったアンビエント部分は、それ単体で聴くとかなーりチープ。
それは不器用で極端に荒廃した世界観だからこそ通用するモノであってお世辞にもクオリティが高いとは言い難い。
しかし、この世界観だからこそチープでなければならない。だから雰囲気がある。
とても不思議な魅力のある作品、BURZUMの中で唯一好んで聴く作品。
前作以上にギターのザラザラ感とアンビエントが前に出るようになり、まだ5thを聴いていないがBURZUMの作品の中でこれが1番鬱になる。
とにかく暗い、もともと暗い作品は好きだけどこれはあまり聴けない、ちょっと強烈過ぎ。
ジャケットがなんかほのぼのしてますが、内容はかなりキツイです。
まったく癒されません(笑)
ヴォーカルも以前よりかはマシ(?)ですが、まだまだ凄い。(前の方が好きだけど)
この作品もまた、ハマれば別次元に飛んでいけます。
カウントの狂った真っ暗な精神世界の中を漂ってる感じになる。
狂人か天才じゃなきゃ作れない音楽。
かなりいい。
u-men 2006年8月28日(月)22時47分
Burzumは私の中では、アルバムを出す毎に進化して、ついにこの4thで極まったという感じです。
初期の作品も大好きですけど、この4thにこそ本物の凄みを感じますね。
素晴しき癒し系どん底ブラック。ホントに良いです。
6曲目がやばすぎる
Burzumのアルバム全て聴きました。私個人の意見としては、このアルバムが最も危険なアルバムだと思います。正直、体調の悪い時に聴くと本当に具合が悪くなります。躁状態の人が気分を沈める為に聴く分には癒しの効果も得られるかもしれませんが、躁鬱、鬱気質の人は手を出さない方が賢明と思います。
気分が高揚してなんだか落ち着かないときは、
これを聴くと気持ちのバランスが取れるかもしれませんね…。
ショワーーーーーってノイズと冷たいメロ!
どん底の人間がつくった業の深い音楽ですね。
本物の電波をビンビン感じます笑
波長が合ってしまえばとことん沈めます。
もう「鬱」とか「死にたい」とか通り越して「どうでもいい」
そんな境地に達してしまうアルバムです。ここまで暗いと何かもう死ぬ気すら無くなって全てがどうでもよくなります。
落ち込んでる時に聴いたら悪化する事間違いなしだけど聴かずにはいられない…くやしいびくびく