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AMNESIAC / RADIOHEAD
前作からのインターバル8ヶ月で発売されたREDIOHEADの5作目。
前作"KID A"と同時期に産み出された作品で、"KID A"との一卵性双生児のように捉えて聴くこととなった。
「記憶喪失者」を意味するタイトルは、さすがに、前作同様軽く聴き飛ばすことの出来ない、重く意味を帯びた作品となっている。サウンド面では、若干バンド形態を感じさせる楽曲が何曲かあり、聴きやすくはなっているが、依然としてトムのエレクトロニカへの傾倒傾向が浮き掘りとなっているようだ。この作品のほうが、"KID A"よりも聴きやすいし、好きになりそうだ。
というのも、トムが"KID A"で語っていた、感情を排除した作品らしさは、今作では薄れており、人間味を取り戻した(取り戻しつつある過程)ように感じ取れるからである。先行シングルだった"Pyramid Song"を聴いた時は、今作も冷たく、感情排除の作品の傾向なのかと思ったのだが…、しかし、この"Pyramid Song"すら、リズムが変拍子にしろ、暗く冷たい曲にもかかわらず、しばらく止まっていた血管に血液が流れるのを意識できたように感じたのだ。
トムは、"KIDA"と "AMNESIAC"を意識的に分けたのだろうか?2枚組には出来ないと語ったその真意がこの2枚を聴き比べることによって、明らかになってくる。
トムは、"KID A"は個人的な作品だと表現していたが、この作品はどうなのだろうか?S誌では "AMNESIAC"はシェアする作品だと語ってた。そしてここから後戻りできないRADIOHEADは、トムはいったい何処に行くのだろうか?RADIOHEADに出会ってから、音楽は耳で聞くもの、心で感じるもの、目で確かめるものといった普遍的な鑑賞方法より、感性で受け入れ、敏感に受け入れるものだと思うようになった。ここ2作でそれを痛感するようになった。今後、僕にとってどのような作品になっていくのだろうか?
"Morning Bell/Amnesiac"は"KID A"にも収録のANMESIACヴァージョンで同名同曲異ヴァージョン。
世間的には駄作というコトになってるのかなぁ?
ボクはkid a よりも好きですけど。聴きやすいし。
例えばブラックアルバムで商業的頂点を迎えた後に発表されたMETALLICAでいう「LOAD」「RELORD」の後者に当たる作品か。本作については以前の音は期待してなかったので素直に聴く事が出来たが、優れたアルバムだと思う。
映画Dancer in the DarkのサントラでBjorkがTomと共演したと聞きつけ、初RADIOHEADとして買った1枚。エレクトロニカへの傾倒も確かに見られるけれど、Bjork的な喜びと生命のほとばしりを愛する私には、聴くのがしんどいアルバムでした。逆に、エレクトロニカという手法を用いながらそこに血を通わせ暖かいものにすることが出来るBjorkの実力を再認識してしまった。でも、とことんダルな気分になりたい時とか、なんか作業に集中したい時とかは、たまぁーに引っ張り出して聴いてるアルバムです。
初めて聞いたRADIOHEADのアルバム。一聴して「わ、わからん…」と頭抱えたのを覚えています。
でも最初に聞いたからかなあ、愛着あるんですよね。
これはこれで好き。
超傑作である前作の無感情さを引き継ぐような1曲目からして期待は高まる!
やっぱこのバンド、音のセンスがめちゃくちゃいい!2曲目とか悶絶ものです。
もろエレクトロニカ!しかも完璧!
今までのようにパッとした曲、目立つ曲はないものの
全体のまとまりや音の質感なんかは一番と言っても過言ではない出来だと思う。
雰囲気、オーラが一番よくまとまっているのがこのアルバムだろうと思う。
一曲単体ではなく、このアルバム全体で一つとして聴きたくなる。
OK Computerからずっとそうだが、メランコリーな雰囲気は変わらないので、曇りの日や雨の日によく合う。
この独特のダルさを感じると「あ〜、RADIOHEADだなぁ」とつくづく思います。
ギターがあまり用いられてないためか、実体のないようなふわふわした感じを受けますね。
この空気感好きです。
ボドムっ子 2005年10月28日(金)17時58分
暗い雰囲気と美しいメロディが揃っていれば、それで良し。
耳に良い。
このアルバムは前作『キッド・A』と同じスタジオ、同じ時期でレコーディングされた。前作と比べるとすぺてがストーリーだ。前作は現実の炎を遠くから見ている様子だったが、このアルバムでは現実の炎の中にいる様子である。捨て曲なし。オアシス、コールドプレイと共に現代のロックシーンを突っ走って行くだろう。『キッド・A』と合わせて聴くと、世界観が広がるだろう。僕はこう捧げる。"KID AMNESIAC"
ほぼ同時に作られただけあって、KID Aに似た感じの曲が多い。
ピラミッドソングが個人的に神なのでそれで十分。
ほかにも名曲が多いし、かなり良いアルバム。
「『Kid A』とは双子の作品」の評通り、前作に欠けていた温かさを補うかのようなアルバム。
しかし、「Pyramid Song」で描かれるユートピア的世界、「Life In The Grasshouse」の気だるさ、そして前作と違って優しいサウンドの「Morning Bell」で最後に繰り返される「Cut the kids in half」の歌詞……それらが温かさの中に、優しい絶望と底知れぬ哀しみを潜ませる。