TOPページ(新形式)に戻るTOPページ(旧形式)に戻るBLUE OYSTER CULTのページに戻る
CDタイトル↓をクリックするとチェックリストに入ります。
発言者の名前をクリックすると、その人の他のCDレビューが読めます。


(旧形式-更新停止)
CULTOSAURUS ERECTUS / BLUE OYSTER CULT
このCDをamazonで探すstyle=border:none

'80年発表。架空の恐竜(?)であるカルトサウルス・エレクタスをアートワークの主題にし、ナメクジの大親分かつろくろ首のご先祖的な雄姿を視覚化しつつ、タマゴの化石や頭蓋骨をでっち上げた楽しさ溢れる1枚。
音的には『FIRE OF UNKNOWN ORIGIN』の前作にあたるため、『FIRE・・・』と共通するキャッチーなメロディを持つ楽曲が主体となる。'80年代初頭の作品なので、あの妙に安っぽいシンセサウンドが若干時代を感じさせるのだが、メロディとアレンジがいかにもBOCなので逆に「味」となっている。
1曲目の「BLACK BLADE」の作詞はマイクル=ムアコックが担当。この人はかの異色ヒロイック・ファンタシーの名作であるエルリック・サーガの作者。「BLACK BLADE」(黒き剣)とは主人公エルリックの愛剣かつ忌むべき存在であるストームブリンガーのことである。要するにSF作家に作詞を依頼したってこと。
笑ってしまうのが5曲目の「THE MARSHALL PLAN」で、曲の途中にあっと驚くワンフレーズが挿入され一瞬ギョッとする。ヒントは「マーティン=バーチ プロデュース」。
「BOCって何聴いても良いねえ」と改めて思わされた1枚。
クーカイ 2003年6月3日(火)6時21分

NYにて、ビクター・ヴァン・パールマン教授によって発見された、幻の大恐竜カルトザウルス・エレクタスの
復元図をジャケット・アートワークに用いた、'80年発表の7thアルバム。
明るく、ポップでコマーシャルな作風が、「血迷った」とファンからエラく不評を買った6th『MIRRORS』
(個人的には愛して止まないアルバムなんだが)の出来を反省したのか、名手マーティン・バーチをプロデューサーに起用、
前作から一転して、へヴィ・メタル然とした疾走感や重さを取り戻した内容に仕上がっている本作。
「エターナル・チャンピオン」シリーズ等で知られる、SF作家のマイケル・ムアコックが歌詞を提供した
(というかエリック・ブルームの話だと、一緒に食事した時に「歌詞を書いたんだけど、使ってくんない?」と
いきなり渡されたらしい)、重厚でスケールの大きなOPナンバー①からして、その傾向はハッキリと表れていて、
他にも、ダイナミックな曲展開が魅力な(↑の方同様、例のフレーズにはちょっと笑った)⑤や、軽やかに疾走する⑥などを
聴くにつけ、このアルバムが、折からのNWOBHMムーブメントに沸くイギリスで高く評価され、ヒットを記録したという話も
大いに納得が行くというもの。ジャケットのユーモア・センスも、何となくイギリス人の好みっぽいし。
また、その一方で、アコギを用いたソフト&メロウな④、ドラマティックなピアノの調べが印象的なラスト・ナンバー⑨を筆頭に、
『SPECTERS』『MIRRORS』の頃を思わせる、メロディへの拘りも随所で確認でき、決して、へヴィ一辺倒の大味な作品に
なっていない辺りがニクイ。特に、サックスをフィーチュアしたジャズ風味の前半を経て、後半は劇的且つ華麗な疾走へと
転じる②は、BOCというバンドの美点が余すところなく表現された、彼ら屈指の名曲の1つではなかろうかな、と。
BOCのアルバムの中ではイマイチ影の薄い作品ながら、聴き応えは十分。
火薬バカ一代 2008年4月23日(水)21時28分

意見を書きこむ

意見内容

新規 修正(名前登録済の方のみ可能)
ボタンは一度だけ押してちょっと待ってね!