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DREAM RUNNER / PHENOMENA
PHENOMENAの2作目。
先行する話題はどうも参加メンバーの豪華さだが、それもしっかりした楽曲があってこそ。
2作目も、1作目に劣らず名盤です。
フェノメナ3部作の2枚目(88年)
1枚目では全曲、グレン・ヒューズがボーカルをとっていましたが、本作は他の実力あるボーカリストも
聴けるのが特徴ですね。前作での作曲はキーボードのリチャード・ベイリー氏がかなり関わっていたので
ウェットなサウンドでしたが、本作では作曲もトム・ギャレイ氏が担当している為か、曲調も多彩に
なっています。全体的に前作よりもHR色が多少、濃いアルバムですね。
このアルバムは主役が3人もいる。故レイ・ギラン、ジョン・ウェットン、グレン・ヒューズ。どのヴォーカリストも超一流の化け物ヴォーカリストである。情感を込めたら彼等の右に出るものはそうそういないはずである。濡れた湿った空気の2ndである。
基本的にメンバーはトム・ギャレイの弟のメル・ギャレイ(G)ニール・マーレイ(B)
A-THのマイケル・スターギス(Ds)リーフ・ヨハンソン(Key)+αのゲストといった感じ。
参加ボーカリストは誰もが素晴らしく特にレイ・ギランはBLACK SABBATHのメンバーに
選ばれた理由がわかる程の熱唱を聴かせてくれている。
(レイでのBLACK SABBATHせめて1枚はアルバムだしてほしかった。。)
ジョン・ウェットン参加は③の1曲だけだがASIAぽくメロディアスでこれもまたイイ。
英国の様式美HRの名盤
PHENOMENAは1stしか持っていなかったが、皆さんのレビューを読んでいたら興味がわいてきた。AMAZONで試聴したら、かなり良さそうだったので、今日1600円のUSEDを注文してしまった。
残数が僅かだったので運が良かったです。
CDが到着したのでじっくり聴いてみたが、古き良きブリティッシュHRって感じでいいですね。それにしても、どの曲もテンポが同じ感じだな。それでこれだけ聴かせるのも、ある意味凄いが。4曲目のギターソロは中々良いなと思って聴いていたけど、弾いていたのは山本恭二だったんですね。さすが。
レイ・ギランが歌っているどのアルバムを聴いても、本当に素晴らしい。いまさらながらだが、悔やまれる。これだけ歌えたシンガーは、本当に少ないのではないのだろうか。曲のクオリティーを数段あげることが可能な、稀代なシンガーだった。BAD LANDSはもちろん、横関のアルバムでも、その驚異的な歌唱力は本来その曲が持っていた魅力を、数段引き上げていたように思う。その歌唱が優れた楽曲を得てアルバム全体の威力を増大させている。
山本恭司が参加した2作目もさすがに素晴らしくメロディーも良い。ジョン・ウェットンがボーカルをとっている曲はエイジア風。ファースト同様、傑作です。
グレン・ヒューズ全曲の1stも悪くないが、コージーが不参加なのは残念ですが、地味ながらこちらの顔ぶれの方が好きです。楽曲もシングルの③をはじめ、レイ・ギランとグレンの参加曲等、ピックアップできる曲は前作以上。私は、基本的に日本人のミュージシャンに対する知識は皆無ですが、山本恭司のプレイは「日本人もやるな!」と思ったものでした。このアルバムでのレイ・ギランは素晴らしく、ジェイク・E・リーのバッドランズは大いに期待したものですが、方向性もあるのでしょうが、線が細く何か泥臭い感じで(2ndの①とか良い曲もありますが)少しがっかりした感じでした。余談ですが、
メル・ギャレーは手の怪我が原因でホワイトスネイクを解雇のような形になりましたが、ヴィデオクリップで彼の手に特殊な機械が着けられているのを、アップで見ると何といっていいか解らない心境になります。