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DAMNATION / OPETH
このアルバムは彼等のプログレ的要素に焦点を当てていてメタル色は皆無だが、陰鬱で美しいメロディと幽玄にまどろむようなサウンドは暗黒音楽好きにとっては必聴!
本作ではヴォーカルはデス声を用いずクリーントーンで歌っている(これが非常に巧い)
また楽曲も彼等にしては割とコンパクトにまとまっており、途中でダレるような心配は無い。
逆に聴き足りなさを覚えるほどだ。個人的にはこの路線でずっとやっていってもらっても構わない、それほど気に入っているアルバム。
良く出来たアルバムだと思います。
それぞれの曲が良く練られており、雰囲気モノに成りかねない曲も、それぞれが強く自己主張しています。
黒と灰色を基調としたアルバム・ジャケットの通りのサウンドです。
鬱陶しい雨の日に一人で聴いて浸りたい、そんなアルバムです。
前作deriveranceでは彼らのアグレシブなプログレッシブデスを聞かせてくれた。本作ではそれとは対照的な彼らの華が全開で、妖しくも美しく幽玄で叙情なおとぎ話の深い森にでも迷ったかのような作品。聞き込む度にさらに奥へ奥へと逝ってしまう。opethと言えばプログレッシブ+デス声(+クリーンボイス)といった感があるが、本作ではデス声を一切使わずにクリーンボイスのみで歌い上げている。前作などは小節が変幻自在に動きまくっていたが、本作はベースもドラムもタイトにまとまっていて、メタルを知らない一般ピープルにも受けはよさそう。とは言っても全体的にダークな雰囲気なので、出来れば1人で聞き浸っていたいアルバムだと思う。
素晴らしいアルバムです。今年No1かも。
ボーカルが素晴らしいですね。
メロディーラインも良く練られていて、最後に一番鬱な曲が来る構成も◎
叙情的なギターも最高です。
gokio 2003年10月26日(日)22時2分
知的な雰囲気に心を奪われる作。
楽曲と緻密なアレンジで勝負しているところが素晴らしいと思う。
ダークでスピリチュアルな雰囲気はもはやこのバンド独自のイロですな。
デス声やアグレッションに頼ることのないクールな音楽性もツボにハマった。
脳ミソがとろけるくらいに没頭してしまいました。
「叙情的」というような言葉では表せない程に美しいです。
メタル好きなら、というより音楽が好きなら是非とも体験していただきたいサウンド。
ボドムっ子 2004年7月16日(金)17時57分
DELIVERANCEが「動」で、こちらが「静」ということらしいですね。
個人的にはあのクリーンヴォイスにはとても惹かれるものがあるので
全部クリーンヴォイスということでこのアルバムはとてもいい感じです。
これならメタルを聴かない人にも聴かせられそうだが、暗い作風なので
やや考えて聴かせないといけませんね。個人的にはあの暗さは癒し効果抜群ですが(笑)
POSさんの仰るとおり一人で聴き浸るのが良いですね。
今までの作風の、「静」のパートに的を絞ったような7thアルバム。
私はこの作品からOPETHに入ったんですが、珍しいパターンかも(笑)。
何せ一切デスヴォイス無しですからね…
色々なレヴューを読んでみると、この作品は「メロトロンを使用した、メランコリックで
知的な雰囲気のアルバム」と評されることが多いようです。
「メロトロン?何それ…?」と思ったのでちょっと調べてみると、鍵盤楽器の一つで、
その鍵盤を押すたびに内蔵されているテープに録音されている音が再生されるもので
その性質上、取り扱いや保存が難しく、レア度が高い…という楽器らしいです。
私はこのアルバムにまるで黒白フィルムによる映画をみているような、そんなレトロな雰囲気を
感じたんですが、それもこの楽器の音色から受ける印象が大きいかもしれません。
美しいメロディと雰囲気たっぷりのアルバムですが、少し怖い印象もあります。
何と言うか、全体的に凄く悲壮感、というより喪失感が漂っているんですよね…
私はすんなりと受け入れられましたが、もしかしたら思ってるより人を選ぶのかもしれません。
私もPOSさん、カズチンさんの仰るよう一人で聴き浸るのがお勧めです。
特に、雨の日の休日で外に出るのが億劫なときとか、最高だと思いますよ(笑)
物憂げな雰囲気の日には最適なアルバムです。
OPETHの中では一番好きな作品だったりします。
今回はデスヴォイスを抑えて、全編クリーンヴォイスなのですが、とても巧いです。
悲壮美を感じさせる音と非常にマッチしていて、この選択は正解だったと思う。
皆さん言われてますが、雨の日に聴きたくなる作品ですね。
アコースティックなアルバムで、自分の好きな鬱的メロディー満載です。
マーティン・ロペスがいい仕事してます。
デス声やギターのディストーションを廃した、非常にメロウで美しいアルバム。
音だけ聴けば"DELIVERANCE"とは対極に位置する作品だと言えると思う(ジャケも黒と白だし)。でも、美しいながらも暗く陰鬱な曲調は、やっぱりどこか共通する点を感じる。
↑の皆さんが仰るように、部屋を真っ暗にして一人で聴き浸っていたい。
叙情味を堪能したい気分の時には、どうしてもデス・メタル的なパートが邪魔に感じられて不満だったので、こういうアルバムも出してくれたのは嬉しいです。
ギターやキーボードの音づかいや、クリーン・ヴォーカルの美しさは、たまりませんね。暗鬱叙情プログレ好きには涎ものでしょう。彼らがCAMELファンだっていうのもうなずけます。
(5)「HOPE LEAVES」をあっさり終わらせないで、ネチっこく10分くらいの長尺曲にしてくれたらもっと良かったんだけど。
円熟した作品。
叙情的な傑作で、プログレファンにはこのアルバムが一番お薦め。
2003年発表の7th。
デス声もツーバス連打もないOpethの中では最も異端な作品でおとなしい作品ではあるが、なぜか彼ららしさをとても感じます。
悲壮感、陰鬱感は他のアルバムを凌駕してるんじゃないだろうか?
曇ってる日や雨の日なんかにぴったりだ(笑)
またOpethにしては曲が短尺なのも特徴。全部で45分ないし。
あっさりしたボリュームながら奥の深い作品だと思います。
「アルバムを二枚作れば良いじゃん」という友人の意見を聴いてヘヴィな「Deliverance」とメロウな「Damnation」を作ったらしいが、他のデスバンドがやったら笑えない冗談だ。このバンドだからやれることだと思う。
90点。
5thアルバムのThe Leper AffinityやDirge for Novemberの
アコースティックな部分が好きな人だったら特に好きになれる作品でしょう。
Opethの中ではかなり風変わりな作品だけど、静と動の内の静半分を存分に放出しているという点で貴重な作品ではないかなと思います。
Opethの7th。
本作では全編クリーンボイスを使用し、デスボイスは一切なし。
僕はOpethの中でこの作品が1番好きな作品。
別にデスが嫌いってわけではないけど、このしっとりとした雰囲気がたまらない。
Mikaelのクリーンボイスもすごく好き。
デスもうまいけど、クリーンはもっとうまい。
数多くの名盤を出してきた彼らの中でも、本作が頭一つ抜け出している印象。
Porcupine Treeが好きな人におすすめ。
全編クリーンボイス、アコースティック中心と聞いた時には、正直あまり気に入らないかもと思ってました。Opethは静と動の対比が魅力だと思っているもので。
……猛反省です。美しいだけでなく、叙情パートだけでこんなに聴かせるパワーがあるとは。しかも「え、もう終わり!?」ってぐらいあっという間の暗黒美空間でした。
鬱々としていますが、時折ジャズを思わせるリズムがあります。知らない人に聴かせたら、よもや彼らがデス声で叫んでいるとは考えないかも……。