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F.U.S.E / SABER TIGER
下山武徳を迎えてのオリジナルアルバムだと3枚目
前作「SABER TIGER」はこれでもか!と言わんばかりの音の塊のようなアルバムだった!
そしてこのアルバムはインタビューではもっとヘヴィになると言っていたがヘヴィなのには変わりはないが、個人的にはメロディアスになった気がする。
しかしそれがいい感じで中和されてヘヴィとメロディアスの音の渦に巻き込まれていく作品となった
前作がダメな人や最近のヘヴィロックが好きな人でもこのアルバムなら大丈夫だと思う。
KOTさんとは逆かなー、『SABER TIGER』『THE HISTORY OF THE NEW WORLD』から入った僕としては。。。heavyでいいことはいいんだけど、正直、あんまり心に残る曲がなかったです。
でも、『屈辱<HUMILIATION>』(かっけー)『RED SHADOW』(熱い、漢だぜ!!)『MYSELF』(構築美。あんたら凄いわ)『SLEEP WITH PAIN』(リフがかっけー)など良い曲もあって・・・
ていうか、久々に聴いたら、なかなか良いではないか!このアルバムって感じです(笑)。
5曲目の「俺は生きていてもいいですか」という歌詞に胸を打たれた。
曲もさることながら歌詞が良い。この魂の叫びは聴いた方が良い。
7thアルバム
前作『SABER TIGER』で、これでもかと言わんばかりにポテンシャルをエゲツなく解放してくれた後だけに
次回作が如何様なデキに仕上がるか、『SABER TIGER』でノックアウトされたファンにとって
その動向が大いに気になっていたところだろう。
凶獣伝説の発表、DOUBLE-DEALERの活動、シングル『eternal loop』の発売の後にリリースされた本作は、
メンバー全員でアイデアを持ち合って、曲を創っていったそうだが、
残念なことに、SABERのブレイン・木下と他のメンバー(主に下山)との音楽性の違いが浮き彫りになってしまう結果になった。
主に下山が持ち込んだ要素やフィーリングがSABER TIGER本来の旨みを殺してしまい、
限られた木下のSABER TIGERの様式サウンドだけでは、下山の求める表現は適わない。
・・・そんな皮肉なすれ違いを、このアルバムの各曲から感じた。
【SABER TIGERから下山とリズムの二人が脱退した】というニュースは、当時の自分にもショックな出来事であったが、
今にして思えば下山は、SABER TIGERの音楽性そのものである木下のヘヴィメタルを変えぬ為に、
自らが新たな音楽性を体現するバンドを求めて、進んで脱退を決めたのではないのだろうか。
今ではそんな風に思えてならない・・・。
そして、SIXRIDEの音を聴いて思ったことは、
下山達の脱退は木下・下山双方にとって英断であったということだ。
アルバム内容は『BRAIN DRAIN路線+下山の持ち込んだ要素』といった感じだろうか。
前作『SABER TIGER』のような、収録曲の大半がアップテンポの猛突するような勢いに満ちたモノではない。
SABER TIGERの音楽性の面影は、どの曲にも多分に残ってはいるのだが、
どうも煮え切らない印象の曲が多く、ヘヴィミュージックやコアといった要素を含んだ曲は、
SABER TIGER本来の(メロディアスな)音を期待すると、肩透かしを喰らうかもしれない。
・・個人的にゃ良く仕上がってるとは思うけど、SABERで期待するような音楽性ではなかった・・・。
下山が後に立ち上げるSIXRIDEの音楽性が好きな方なら気に入るとは思うが、
生粋のSABER TIGERファンには、少しばかり不純要素が強すぎる印象を受けると思う。