CDタイトル↓をクリックするとチェックリストに入ります。
発言者の名前をクリックすると、その人の他のCDレビューが読めます。
(旧形式-更新停止)
PLAY GOD / REVEREND
METAL CHURCHとヴォーカリストをとっかえっこしたHERETIC、もしくはマイク・ハウとバックバンドをとっかえっこしたデイヴィッド・ウェインの2nd。
基本はMETAL CHURCHと同様のストレートなアメリカンパワーメタル。
いいですよね、こういうバンド。
最近のパワーメタルと違ってワイルドでアグレッシヴで。
デイヴィッド・ウェインの声が特徴的で、かつ歌メロも一筋縄でいかなくて、でもどこをどう聴いてもメタル!っていうのが好き。
このアルバム、中古屋を探し回ってやっと入手したけど1stが手に入らない。聴きたいよ〜。
やはり聴きどころはデイヴィッド・ウェインのvoだろう。ウェインのvoには、他のバカテクヴォーカリストと違い、妙な下心がない。感情のままに歌っているという感じだ。
奥村氏もB誌でいっていた気がするが、彼のvo完成形、そして頂点がここにある。この後どうしてたんだろ?METAL CHURCH再結成ではその衰えっぷりに驚いたが、やっぱり歌のうまい人は衰えても味があっていい。センスがいいっちゅうのかな。
REVERENDでウェインが歌うアルバムは4枚持っているが、この「PLAY GOD」はアルバムとしては2枚目で、ファースト、ミニアルバム、あと2001年に出た再結成REVERENDである。これはちょっとアレだが(笑)。
またREVERENDのライブアルバムが西ドイツ盤で存在しているというようなことをB誌の10年位前のライブアルバム特集で読んだ気がするが、どうなんでしょ??
元METAL CHURCHのVoデヴィッド・ウェイン率いるパワー/スラッシュ・メタル・バンド、'91年発表の2ndアルバム。
メンバーの約半数が日系人という点もユニークなバンドだったが、本作発表の時点で既に彼らの姿はない。残念。
尤も(喜ぶべきか悲しむべきか)作品の完成度には全く影響なく、今回も前作に勝るとも劣らぬハイクオリティ。
ただ、METAL CHURCHっぽさはかなり後退していて、その作風はスラッシュ・メタルというより、モダンな
アメリカン・パワー・メタルといった趣き。マイケル・ローゼンが手掛けた肉厚なサウンド・プロダクションも
そう感じさせる一因で、例えば①⑦といったスピード・チューンは、何処となく
第3期LOUDNESSに通じる雰囲気も。(といってもリリースは本作の方が先だが)
また、アコギやKeyの導入等、メロディ重視の姿勢も押し進められていて、ウェインのVoも以前に比べて
メロディアスに歌い上げる場面が増えているし、バラード④⑪(後者は名曲)は基より、
Keyを隠し味にジックリと盛り上がる⑥のような新しいタイプの楽曲も収録。
とは言え、多少メロディアスになったからといって、ウェインの強力なVoを筆頭に、バンドの攻撃性が失われていない事は、
前述のスピード・チューンや、CCRの名曲のアグレッシブ過ぎるナイス・カヴァー③を聴けば明らか。
METAL CHURCH的な要素は減少したが、中期VICIOUS RUMORSを彷彿とさせる音楽性は、これはこれで十分に魅力的。
1stよりあらゆる面で完成度高いと思うけど、洗練されておとなしくなった
と受け取る人も多いかも。このアルバムのデビット・ウェインの歌いっぷりは
正直もの凄い。本当にもの凄い。叙情性と凶暴性が完全に両立しててホント見事
としかいいようがないです。このアルバムでの歌唱が彼のベストなんだろうな。
もう、デヴィッド・ウェインのディストーションヴォーカルが
2度と聴けないのが残念でなりません。
あれから3年の月日が流れてしまったのですね。
彼等を知ったのはMetal Churchが「The Human Factor」をリリースして
しばらくしてから、このアルバムをリリースしてきました。
ハマると病みつきになる声と言うかメタルチューンをこんな風に唄ってほしいと
思い込んでいるリスナーの曖昧な期待をモノの見事に表現するシンガーでした。
カート・ヴァンダーフーフも間違いなくヴォーカル選びは
今でもデヴィッドを基準にしてる筈です。