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SPELLBOUND / TEN
もう、おれはふっきれた。過去のバンドに似てたってなんだって良いものは良い。
とういうわけで、この捨て曲無しのTENの傑作です。大河ドラマの始まりか?と思わせておいて、超協力看板ミディアムファストナンバーFear the Forthにつづきます。
タイトルトラックは、黒い犬に似てるねーとお小言もらった夜の静寂にさらに似てる孫良く似た曲、だけどかっこ良いんだからいいじゃないか。
ベストチューンは8曲目のTHE ALCHEMIST。洗練されたテーマフレーズを持つミディアムファストチューン。私がこのアルバム買ったのも空耳アワーでこの曲聴いたからよん。"格好良い"で即買いでした。
6曲目の日本風インストも御愛嬌。
TENのアルバムの中でも、HR色の強い作品。“Fear The Force"は2ndの“The Name Of The Rose"とも遜色のない超名曲。中盤以降の盛り上がりも特筆モノ。10曲目の“Eclipse"、11曲目の“The Phantom"の流れは最高。後者のイントロの緊張感は凄まじい。ジャケットもいいし(他のバンドで使われてたみたいですが)、内容もいいです。
実はこのアルバムもあまり自分の中での評価は高くない。後述。
印象に残るアルバムイントロの洋太鼓のリズム、それに続くFear the Forceは代表曲になり得るクォリティを持った曲でサビのコーラスなんかカッコ良いですね。相変わらずバラードは良くてパワーバラードのWe Rule the Night、ピアノバラードのTill the End of Time。元ネタはゲイリー・ムーアだろうけどアイリッシュ風のRedも面白いですね。
ただしSpellboundはネガティブに反応しました。古いネタなら愛情を込めてパクってもいいけど出来が悪けりゃ苦情を言わせてもらうぞ。
さすがにゲイリー・ヒューズの年齢だと(俺もだけど)Led Zeppelinの世代ではなく、Whitesnakeを直接的に取り入れたみたいで何故かヴィニーはStargazerまんまのアラブ音階使ってみたりと、なんだか上手に消化出来ていないような。Still of the Nightのジョン・サイクスが秀逸だったのはDazed and ConfuzedとかWhole Lotta Loveの中間部の幻想的な雰囲気を自分なりの表現方法で昇華させて演じきれたとこでしょ?
この曲をボツにしてアルバムタイトルをFear The Forceにしときゃ3rdまでの流れと均整も取れてたんじゃ?
一番HRしているアルバム。ゲイリーが歌ってようが、バックでG弾きまくり。Vo邪魔や!って言ってるようで、なんか微笑ましい。
で、⑩が、イングヴェイの"CRYSTALBALL"にクリソツなのはやっぱり…? タイトルも"ECLIPSE"だし…。
8曲目の「THE ALCHEMIST」を空耳アワーに投稿したのは何を隠そう私です(笑)。まさか採用されるとは…。
アルバム内容はまとまりのある中々の名盤ではないでしょうか?確かにインパクトが強かった1stに比べると多少の劣りは感じますが、これでもかって程素晴らしい曲を出してくるあたりはさすがゲイリーって感じです。特に「TILL THE END OF TIME」は泣きました。最後のギターソロは反則ですね(^^ゞ
ハッキリ言って。
TENはこのアルバムが最高。
何故なら。
1stや2ndは、ゲイリー・ヒューズのボーカルラインが、常に低音部ばっかりで、
たまにはシャウトしてみれ!!というストレスが付きまとっていた。
さらに、冗長だった。
イントロから歌に入るまで、執拗に、余計に、長かったのだ。
ボブ・カトレイのソロなどは、歌を聞きたくて買ったのに、歌までが焦らされて、
それはもうイライラしたもんでした。
と・こ・ろ・が。
この「SPELLBOUND」においては、これらの欠点が随分解決されており、
もともと美しかったメロディに、ストレスなく浸れるようになったのです。
これは大きい。
作品にも一貫性が見え、「単に冗長にそこそこいいメロディを作るに過ぎないバンド」から、
ようやくしっかり脱却たのでした。
めでたしめでたし。
いや、ほんまに、これが最高傑作でしょ。(断言)
今作も最後のバラードが泣ける。
日本人がカヴァーしたら結構売れそうなほどの魅力があると思う。
曲構成、内容とも圧巻の一枚。テンは1stは超えられないと思っていたので、「SPELLBOUND」を聞いた時は衝撃的だった。何を隠そう何年たっても忘れられな
い我が名盤。多くの人に聞いて欲しい。
4th。
よくTENと言えば2ndまでと耳にするので最初聴くまではかなり不安だったけど・・・・全然悪くないじゃないですか。むしろかなりの好盤だと思います。
ジャケットデザインと曲のイメージが全然合ってない気がするけど、TENならではの哀愁タップリなメロディはいつ聴いても心地良いものです。
★★★
TENの最高傑作。
以前より入手していたが、不覚にも最近、この作品の凄さが判った。
ヴィニーバーンズのギターが縦横無尽に踊っている。
メロディの充実、パフォーマンスの充実、サウンドプロダクションの良さ
と全てに渡り秀逸。
そして何よりもエモーショナル。
アイリッシュフレーバーたっぷりな正統的英国風HM/HRサウンドがギラリと光る高次元でのメジャー感が素晴らしい出来栄えを誇る通産四枚目のフルアルバムにて彼らの最高傑作。ますます説得力を増したゲイリー・ヒューズの歌声は味わい深くエモーショナルな歌唱を披露し楽曲に息吹を与え続ける、ヴィニー・ヴァーンズもツボを押さえたメロディアスなプレイで聴き手の心に訴えかけてくる、AOR調の甘口なナンバーは影を潜めメリハリの効いたミックスがより逞しいHM/HR色を感じさせてくれるのも今作の最大の魅力。
幅広いタイプの曲を揃えてますが、借用フレーズがちょっと耳について、違和感がありました(少なくとも最初は)。
ですが、このハイクオリティの前には、そんな文句も吹っ飛んでしまいます。
まさに、メロディアス「ハード」してると思うし、サウンドプロダクションも非常に良い。
インスト小曲の配置も良く、アルバム全体がスムーズに流れていきます。
各曲がTENにしてはコンパクトにまとまっており、アレンジも気が利いていて無駄がなく、捨て曲もなし。
初めてTENを聴く人にもおススメです!