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FALCONER / FALCONER
圧倒的。RAGEのUNITY以来の衝撃です。
一曲目でグッと来て、この調子で最後まで続いたらすごいだろうなーと思っていたら最後まで続いちゃいました。
あまりにも良すぎるのでどれから紹介しようか迷うんですが、まずはメロディです。
独特のトラッド調?というんでしょうか、民謡みたいな感じのメロディとフックのあるサビ。全曲フックが大量にあります。
そして、これでもかというくらいの疾走。ミドルテンポもありますが基本的には疾走してます。
最後に決め手はヴォーカル。ハイトーンに走らず中低音域で聞かせます。
まったりしてるというか、優しい声質で包み込まれるような感じです。
この声で疾走曲を歌うから他のバンドとは違った感じを受けるんだと思います。
とにかく、聞いただけですぐにファルコナーだとわかる個性的なサウンドが1stからすでに確立しているのがすごい。
日本盤が出ていないのが非常に残念です。
鋭い!!次作の2ndが雑誌等で高い評価を得ているのを見て、オヤッ?と思った。このバンドはこの作品でしょ、絶対に。ノクターナル・ライツの「セイクリッド・タリスマン」以来、この手のサウンドでは衝撃を受けた気がする。疾走するパワー・メタルナンバーが次々に展開する前半から、テンションは最後まで確かに落ちない。あまり多くは語らないけど、騙された思って一度は聴いてみてもいいかも。くさいよ、メロディーが。
クサクサで疾走、ボーカルは美しく歌っています。
なんとなくアニソンを思い出してしまいますが、
疾走曲に咆哮系ではないボーカルの組み合わせがなかなかいい味出していると
思います。最強というほどではないけど、なかなかいいと思います。
メダリカ 2003年10月12日(日)20時56分
す、凄い。俺にとってのキラー・チューンが6曲も入っている。(①③⑤⑦⑧⑨)
他の曲もかなりいい線いってるし。(②とドイツ盤ボーナス・トラックの⑪はそんなでもないけど…) 特に③と⑧が絶品!!
曲調は勇ましさ満載のパワーメタルで、自分にはよくわからんけど、こういうのを"ヴァイキング的"なメロディというらしい。
このヴォーカルの声。やはりこれは(この頃の)このバンドの最強の武器だったなぁ。たまらんよ、これは。ハイトーンではなく、かと言ってガナリ系でもなく、温かみのあるマイルドな声で凄く魅力的。ロイ・カーンを"セクシー"ではなく"ダンディ"にして声域を少し下げた感じ……か?本職はミュージカル俳優というだけのことはあり歌唱力も十分!!
疾走パートを歌う彼も良いが、スローなパートを歌うときはさらに魅力が増しているので曲のテンポは関係なしに大いに楽しめる。こんな良いシンガーがバンドのブレイン、ステファン・ヴァイナーホール行きつけのレコード店の息子だったなんて、なんて出来すぎた話なんだ!(笑)
曲によっては展開がちょっと急かな?と思えるとか、マイナス面もあるにはあるが、曲とヴォーカルの良さがそれらを補って余りある魅力を感じさせてくれるので問題なし。疾走感もかなりある。そして何度も言うがこのヴォーカルの声!!凄く好きだなぁ。
俺の個人的名盤。
2ndよりも疾走感があるのでこっちの方が好まれるかも知れませんね。俺は2ndも大好きですけど。
これが日本盤出てないなんて……。
「いやあ、へヴィメタルって本当にイイものですねー」と思わず大仏スマイルを浮かべてしまうような音。のっけからメタルスピリッツ全開、もうこれでもかっ、これでもかっといわんばかりに確信犯的トレンド無視時代遅れ呼ばわり上等だゴラァー的超正統派疾走HMナンバーの連発にガッツポーズの連続、気づいたらあっという間に終わってました。
何でも以前はヴァイキングメタル(デスやパワーメタルに北欧民俗音楽的要素を導入し、勇壮なメロディやコーラスに載せてキリスト教以前のスカンディナヴィアの土着的なカルチャーを賛美する人たちのやるメタルをこう呼ぶらしいです。)をやってた人たちだそうですが、私はその辺にはまるっきり無知なのでちょっとパス。確かにVoの歌いまわしやメロディ・アレンジの節々にフォークっぽいセンスが感じられますが、驚いたことにそれが土台にある正統派HMサウンドとびっくりするほどマッチしてます。
ガチガチの硬質な音色で変則リフ(フォークとメタルの愛の子のようなフレーズ多数)を奏でるギターとフォーキッシュで温もりのある歌声の絡みあいなど未知の快感神経を刺戟されるようで思わずニヤけてしまいます。メタリックな基礎のストロングで無機質な感触とトラッド・フォーク由来の叙情的でヒューマンなタッチが相反するものの調和という具合で上手い具合に互いの魅力を引き出しあっている感じです(まあ、Voが始終民謡系のキャッチーなメロディを歌い続けるせいでサビの盛り上がりが弱くなってしまうという欠点はあるけれど)。特に「ここぞ」という時にやって来る「静かな湖畔」系メロディのコーラスと三拍子系リズムはインパクト大。まさかBlind Guardian以外にこの手のリズムと節回しをHMの曲調の中で使いこなすことができるバンドがいるとは思いませんでした。
バンドの看板的存在(だった)はマティアスのVoですが、ちょうど普通の声でメロディアスに歌った時のハンズィ・キアシュから高潔さを抜いてマイルドにした感じでとても優しく親しみやすい声質です。しかもいざというときには伸びやかに力強く歌い上げる(「叫ぶ」ではありません)こともできます。おまけに英語の発音が抜群にクリアで、歌詞カードを見なくてもここまで歌詞が聞き取れたのはじめてです。しかもこの人、本当に歌うことが楽しくてたまらないようで歌唱が凄く活き活きしてます。聴いているだけでこっちまで楽しくなってくるような歌い方で、彼の歌には聴き手を励ましてくれるような暖かみとパワーがあるのです。しかし、それだけに二作だけでの脱退は非常に惜しいです。音楽の道を進み続けていたら、ひょっとするとキスクやファビオ級のヴォーカリストになれたかもしれないのにね。
音像面の特徴はそのあんまりの無愛想ぶり。いや、こうなる潔いよいです。色香もヘチマもないような無骨すぎる音像、「俺たちに飾りはいらない!!」と豪語する声が響いてきそうです。アラも美点も何もかも剥きだしになる音作り、よほど曲の出来に自信があるのかあるいは単に予算がなかっただけなのか。しかしそれでいてチープな感じやハリボテ感が全然ないのは、彼らの曲が本物だということの証なのでしょう。まったく曲本体はそっちのけでクラシカルなデコレーションに血眼になっているどこかの有名バンドにはこういう「リスナーを欺かない誠実さ」を見習って欲しいものです。
それともう一つ、このバンドは歌詞が凄くいいです。歌詞カードを呼んでいて思わずハッとさせられるようなところがいくつもあります。基本的にシンプルな英語で、テーマも比較的よくあるものなのですが、不思議と書き手の想いや問題意識が素直に伝わってきます。HMバンドの歌詞を呼んでいて思わず共感してしまったり、何か考えさせられることなど滅多にないだけにこれはすごいことです。ギタリスト兼ベーシストが作詞も担当ということですが、彼には本当に詩の才能があるのかもしれません。
ふつふつと静かに燃えたぎる炎のような、男気あるヴォーカルが非常に魅力的なアルバム。純粋なメタル・サウンドにのるミュージカルチックなミドルトーンの甘い声がただならぬ雰囲気を醸し出している。
初めて聴いたときにTENのゲイリー・ヒューズを思い出したが、TENよりアグレッシヴなスピードナンバーが多く、民族的というか、戦士の歌というか、とにかく情感をあおるフック満載で、聴いていて勇気が出てくる。