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DIVISION / FORTE
1995年作の2nd。
アメリカのバンドらしからぬ、欧州風のメロディ・ラインを大事にしたパワー/スラッシュ・メタルが聞ける。
音質が良く、ヘヴィかつ非常にソリッドな音が気持ち良い。
こういうタイプのバンドはもはや希少なので頑張ってもらいたいですな!
スラッシュあり、ネオクラシカルありと色々な要素が感じられる。
アメリカン・パワー・メタルとの評判だったので、お試しに購入。
キャッチーなメロディとは無縁の、強烈なソリッド感を放つパワー/スラッシュ!
あのメタル・チャーチよりストイックな音かも知れない・・・トレンドとは無縁の
判る人だけ判れ、という世界ですね。
ザクザクしたリフ・流麗かつスリリングなギター・どことなくダークな雰囲気も
良いです。
日本デビュー作となった、'94年発表の2ndアルバム。Voにメンバー・チェンジが起きているが、
新Voも前任者同様、しっかりと歌えるタイプなので、大勢には全く影響なし。
デビュー作よりも、更にアグレッシブさが強調された印象の本作が発表された'94年と言えば、
アメリカではモダン・へヴィネスが猛威を振るい始めていた時期。重さを増したリフ・ワークや、
グルーヴィなノリが散見されるリズム面等、その影響は本作にも確かに影を落としてはいるものの、
多少、上っ面の装飾に変化があろうとも、核となるスコット兄弟の曲作りの方向性にブレはない。
スラッシーな疾走感と、メロディの質の高さは相変わらず健在なり。
①②こそモダン・へヴィネス路線の楽曲ゆえ掴みとしては物足りないが、ジェフ・スコットの
メロディックなGソロをフィーチュアした③以降は、タイト且つパワフルな楽曲が矢継ぎ早に繰り出される
従来のFORTE節が堪能できる。特に、緩急の効いたスラッシュ・チューン⑥⑦⑩、新Voの歌唱力を活かした
メロディアスなミドル・チューン④⑧、本編を厳かに締める物悲しげなバラード⑪、選曲はベタだけど
このバンドにはこれ以上ないぐらいハマってるACCEPTの名曲カヴァー⑫といった楽曲は聴き応え十分。(って殆ど全部か)
前作に引き続き、メロディアスなBプレイが味わえるインストの小曲⑨も、個人的にはお気に入り。