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BUTTERFLY EFFECT / MOONSPELL
超低音のヴォーカルが聴き手を魅了する。
少しジャジーなナンバーあり、ヘヴィさがゴキゲンなモノもありで聴き応え十分!!
エレクトロンなアレンジはなかなかにして素晴らしいッス。
明らかに他のメタルとは違う個性は、このテの音が好きなヒトは一発でハマること必至。
99年発表の4th。
前作「SIN/PECADO」の延長線上の独自性を期待してましたが、完全に「デジタル・ゴシック・デス・メタル」に鞍替え(デス声も大復活)してます。このアルバムで人気が出たというのも、これだけアグレッシブにメタルしてれば頷けます。
ディープで妖艶なボーカルがRAMMSTEINやSAMAELとの差異になってます(③「CAN'T BEE」⑧「DISAPPER HERE」に顕著)。ファストナンバーとスローナンバーが上手く織り交ぜられ、ジャズ・アレンジも上手くはまって飽きずに聴き通せる、優れたデジタル・メタル・アルバムです。
本当はエレクトロ方面に行ったのは本作ぐらいみたいなのですが、これで一気に「デジタル・ゴシック」の印象が強まったようです。
フェルナンドいわく「パラノイアと、何かが起こることへの恐怖についてのアルバム」。確かに、どこか神経症めいたプログラミング・サウンドの使い方と、冒頭を飾る「Soulsick」やM2「The Butterfly FX」の歌詞にはそのコンセプトが表れてると思います。
ゴシックものに顕著なロマンスの要素が薄れているのはちょっと残念ですが、ボーカルの妖しさがその辺をカバーしてくれています。