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HEAR NOTHING SEE NOTHING SAY NOTHING / DISCHARGE
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高校生だった頃。
私はわけもわからずフラストレーションを溜め込んでいた。
何でもいいから暴力的な音が欲しがっていた。
そんな時にこのアルバムと出会い度肝を抜かれたのを覚えている。
ひたすら暴走する曲をバックに歌とはいえない怒りのアジテーション。
いったい何なんだ、これは?
元祖ハードコアパンクだとかいう能書きとは関係無く、とにかくパワーとかっこよさの虜になった。
さらに激しい音を探してスラッシュメタルなどを聴くようになりHR/HMにどっぷりと浸かっていくようになった。

DISCHARGEよりも良い曲・激しい曲を書くバンドはたくさんいる。
DISCHARGEよりも好きなバンドはたくさんいる。
それでもなお今聴き返してみてもこのアルバムのかっこよさは色褪せない。
心の1枚。
GEORGE 2003年9月26日(金)23時27分

HARDCOREと言われる音楽の原点にして最高峰。
THRASHもGRINDCOREもDISCHARGEなくしては存在しなかった。
重く速く、不安と恐怖を煽り立てる強烈なリフの嵐!
そして、
キャル以上のアジテーターは存在しないでしょう!!
ディーク 2005年11月10日(木)22時13分

イギリスのハードコア・バンドの'82年発表のフル・アルバムとしては1stです。
ANTHRAXが「PROTEST AND SURVIVE」を、METALLICAが「FREE SPEECH FOR THE DUMB」をカヴァーしてたりするので、メタラーの間でも知名度が高いはず。私もカヴァーを最初に聴きました。
無駄を削ぎ落としたような、装飾のないストレートなハードコア・サウンドは、いま聴いても強烈です。
アルバム・タイトルとジャケのモノクロ・アートワークから漂う緊張感も、イメージを増幅させますね。
反戦・反暴力のメッセージを乗せた歌詞を、シンプルで暴力的な演奏と共に送り出す。
精神的に、かなりヘヴィな作品です。
うにぶ 2005年11月23日(水)20時33分

真摯で果敢なロックを求める人すべてに奉げられた不滅のマスターピース。
リリース以来、全世界のパンクスに絶大なインパクトを及ぼし、今日に至るまで「Dischargeの使徒」(フォロワーのこと)を名乗る者たちの列が絶えることのない偉大なバンドの唯一無二の代表作。


ヘヴィなリフのくりかえしとシンプルな高速ビート(通称Dビート)でひたすら突っ走る単調なスタイル。
腕自慢の一流HMバンドに比べれば演奏技術は下手、Cryptopsy等の前では、はっきりいって「無」。


しかし、そんなものはまったく無意味。そういう見地からしかこの音楽に接することができないなら、そういう輩はすでに「愚者」の域を通りこして「不幸」な人間だと思ってよいでしょう(極論)。
自分はメタルでハードコアは……、という分離主義の輩はさらに論外、厳しく指弾しましょう(これも極論)。
そもそも全世界の国と地域の若者に、「こういう音楽のために一生賭けても構わない」と言わせ、果てしなき求道の旅に赴かせるような音楽の力が、HMだのHCだのという「M」と「C」の一文字の差だけで消え失せるわけがないでしょう。


それほどこのアルバムでの彼らの音は、重く、激しく、怒りに震えて、抜き差しならぬ切実さに満ちています。反戦・反核という表層的なメッセージに止まらず、終わりのない搾取と争いを産む社会システムを作り上げた人類という存在そのものを激しく糾弾しているようです。おそらくこの世で最も真実に近い音の一つ。例えばQueensrycheのOperation Mindcrimeに代表されるような「作品としてのリアリティ」というのとはまったく違う次元の真実味です。人知を絶した技巧を誇るいかなデスメタルバンドといえども、未だ唯一つとして到達しえなかった領域の世界が広がっています。
音楽的には決して高レベルとはいえなくとも、アートとしては間違いなく超一流。音楽のもつパワーと求心力が圧倒的なのです。だから歌詞(もちろん英語)がまるでわからなくとも、サウンド自体が言葉以上の雄弁さで、彼らが果たして何ものであり、何を伝えんとしているか語っています。
彼らの音楽を聴いた後では、宣伝文句に「リアル」を掲げてはばからない、死すべき商業パンクはもちろんのこと、音の上では彼らよりはるかに過激で騒々しいエクストリームバンドですら、どこかしら「嘘臭く」、「フリをしている」ように聞こえてしまいます。


まさしく怒りの権化というか、音で描かれた不動明王のようなサウンドですが、ここに現れる怒りは「憎悪」よりは、かえって「義憤」に近いということを聞き逃してはいけません。攻撃的で激しくありながら、内面的な歪みや暴力性をほとんど感じさせないのが特徴で、まるで音をたてず煙を立てずに静かに燃える炎のような透明さがあります。彼らの音にはグランジ・オルタナティヴ世代以降のアーティストのようなひどく屈折した部分とか内向的な憎悪感情(ようするに「恨み」)がありません。


どうにもならない現実に対する自らの感情を、斜に構えることなく、正直に吐き出して続けていく様はある意味「すがすがしい」とも言えます。ここらへんの「握りしめた拳が示す、人としての真っ当さ」は初期のU2にも通じます。こういった点で、いかにもパンクで悪者のような外見とは裏腹に、彼らは極めて正統的なロッカーといえるでしょう(このあたりの過剰な真面目さは、どこかシニカルでファッション&商業戦略ありきのピストルズなどとは大違い。両者ならべてみると、パンク/ハードコアの両極性とダイナミズムが引き立って面白いです。)。


なにはなくとも若い頃(とくに十代)に絶対に聴いておくべきバンド。世俗にまみれて無感覚になってからでは遅すぎます。今これをご覧になっている幸運な(?)若人(年は食っていても心は若人の方もOK)のみなさん、すぐさまお店に走りこれを買ってきましょう。心の中に少しなりとも真面目な部分を持っている人なら、たとえスタイルは気に入らなくても、伝わるものが必ずあるはずです。……まあ、これを聴いて気に入ると、そのままハードコアに入っちゃいそうだけど。

絶叫者ヨハネ 2006年3月2日(木)0時18分

ニュースクーラーもモタヘとか好きなメタラーもスラッシュメタラーもみんな

必聴

これが原点、素敵なDビート、素敵なディスチャージ。
「聞かざる見ざる言わざる」なんてタイトルだけど必聴。
あと、キャル以上のアジテーターは存在しない、絶対に。
RioT 2006年4月3日(月)7時32分

僕にハードコアの魅力を教えてくれた一枚。
社会に対する怒りを、激しい音と共にぶちまけるこの音楽こそ「ロック」なのではないでしょうか。
メタルしか聴いてない人も一度は聴いてみるべし!
WINGS OF STEEL 2007年1月25日(木)2時29分

MACHINE HEADやANTHRAXが彼等の曲をカヴァーしていたことで知り、最初は興味本位で聴きましたが、
初めて聴いた時は「何じゃこりゃ!?」と思いましたね。
演奏ははっきり言ってヘタクソだし、音もこもりまくりだし、どの曲もずっと同じように聴こえるし・・・。
その後、僕はスラッシュメタルにはまり、数年間スラッシュを聴き続けた後再びこのアルバムを聴き、
その時改めてこのアルバムの「凄さ」が分かった気がします。
この手の音楽に慣れていない人にはかなり聴き難い音楽かもしれませんが、
現在のハードコアの原点でもあり青写真でもある。そんな意義の大きい1枚。
ICECLAD RAGE 2007年3月27日(火)17時50分

GBHを聴いてハードコアってなかなか良いものだと思い、Dischargeでのめり込んでしまった。とても素晴しいアルバムです。全てのパンクスが避けて通れないアルバムと言ってなんら過言はないでしょう。
モロッコ 2007年7月8日(日)11時12分

かっこいいね
歌詞カードのメンバーの写真がかっこいい
いかにもパンクスって感じでね
スターリン 2007年7月8日(日)20時47分

ハードコアの超名盤。自分はこれでハードコアが好きになりました。
安部@闇世界 2008年5月25日(日)23時56分

ハードコア・パンク、かくあるべし。

ハードコアじゃなくて『ハードコア・パンク』だ。ディスチャージは。
現代では軽々しくハードコアとかコア系とか○○コアとか細分化が進んじゃってるけど
ディスチャージ、エクスプロイテッド、GBHなんかは、おいそれと足を踏み入れちゃ
いけない雰囲気があった。
それは、資本主義社会を断罪するかのような強烈なアジテーションを、憤った演奏で
主張する彼らに対し、われわれノンポリの日本人は同調できなかったからだ。

しかし、サウンドにはシンクロできた。トラウマやコンプレックス、憤怒を抱えた
10代の僕らにこういう音は必要だった。演奏は上手くはないが、逆にそれが
リアリティを増幅させていた。

スラッシュ以前に、彼らがいたということを若い世代にも知ってもらいたい。
こんな世の中だからこそ、彼らのフォロワーが現れてもいいと思う。
はっちゃん 2009年7月10日(金)4時43分

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