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HOURS... / DAVID BOWIE
これのリリース当時(99年)、ボウイに熱心な会社の先輩に「これをやるから聴け」と勧められて聴いたアルバム。
それまでボウイはビッグネームって知ってたけど特に聴く気はしなかった。
しかし聴いてみて「なんちゅう繊細な曲を書くんだ」と驚いた。
うまくいえないが、なんか音に優しく包まれるというか。
ボウイは結局これ1枚だけで追いかけていないけど他にもいい作品あるんだろうな。
99年発表。前作Earthlingとは打って変わって、ポップで和やかなムード漂う保守的な作品。90年代以降では最もポップで聴きやすい一枚。
全体を通しての完成度は正直微妙な感じもするが、個々の曲は佳曲揃い。
自らの人生を回顧するような和やかなバラード①Thursday's Child、悲しく切ないミドルテンポの大作②Something in the Air、アコースティック弾き語りのシンプルな⑤Sevenなどのメロディの美しさには溜息が出る。他にも⑦The Pretty Things Are Going to Hell、⑧New Angels of Promiseなどのヘビーロックナンバーもカッコいい!
しかし何と言っても自分の中で本作品最高傑作は③Surviveだ。淡々としながらほのぼのとボウイが失恋、人生を歌う。澄んだギターの音色も美しい。楽曲に愛を感じる。この曲を聴くとどんなに辛くても頑張ろうと思える。そんな一曲である。
90年代以降のボウイでは最高傑作。全盛期を思わせる素晴らしい出来である。