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NANTUCKET SLEIGHRIDE / MOUNTAIN
文句なしにMOUNTAINの代表作。
ライヴのハイライトにもなったというタイトル曲を筆頭に、
故フェリックス・パパラルディによるクラシックのアイデアを原理にしたサウンドは、
まさしく彼等ならではのものだったと思います。
ハードロックの極地を表現した名盤。
71年の2nd。
前作と同様にオープニングナンバーが強力。
これでもかといわんばかりに力押ししてくる①を聴くと知らず知らずのうちに身体が反応する。
スケールの大きなタイトル曲③は必聴。
ロックンロールの躍動感が全編に充満し叙情的なメロディと融合したこれまた名盤。
⑧のイントロのギター大好きなんですよね。
繊細なクラシカル・テイストと、豪快なR&Rの絶妙なバランス。
前作と同一の方向性を持った好盤。
自分の浮気性の為にカミさんに撃ち殺されるという、なんともやりきれない
最期を遂げたフェリックス・パパラルディだがアルバムでのベース・プレイは
クラシックの素養のある彼らしく、まるでチェロで裏メロを弾いているよう。
ジャック・ブルースとの類似性は本作でも変わることはない。
後に何度もライヴ盤に収録されることとなるタイトル・チューンの出来は
やはり出色。イントロでのレスリー・ウェストのチョーキングのトーンは
自分が出したい理想のトーンでもある。
マイケル・シェンカーに多大な影響を与えた「Travellin' in the Dark (To E.M.P.) 」
では歌心に溢れたギターを聴かせてくれる。
ちなみに彼らのアルバムカヴァーは、夫を殺した妻であるゲイル・コリンズが
手がけている。
これも素晴らしいが前作の方が好き。まあ好みの問題だ。グランド・ファンクとともに後のアメリカン・ハードロック・シーンに大きな影響を与えたと思う。