CDタイトル↓をクリックするとチェックリストに入ります。
発言者の名前をクリックすると、その人の他のCDレビューが読めます。
(旧形式-更新停止)
SPHERES / PESTILENCE
1993年発表の、4枚目にして最後の?アルバム。
ベイエリアスラッシュのオイシイ所+プログレッシヴ色がより増して、ドラマチックな展開に胸を打たれる。私的には90年代の名盤Best10に入る佳作です。
初期の激しさややるせなさはどこかへ行ってしまったが、Pestilence独特のフレーズは健在。コンポジションに重きを置いているようで、新境地を切り開こうとする姿勢は音から感じることができる。
しかし・・・前作のジャケにあったオブジェが何故に宇宙に飛び立ったのか・・・。
どういう世界を描いているのか謎である。そこが楽しいんだが。
もはや疾走感だの、アグレッシヴだのとは無縁の作品になった。
シンセがガンガン導入されているし、メロディアスだし、非常にテクニカル。
まぁテクニカル・デスメタルというジャンルに置いてこの作品を評価するなら非常に完成度の高い作品になるんだろう。
個人的には初期(2ndまでの・・・)の音のほうが好みだけど、素通りするには損な作品だと思う。
リズムパターンの多彩さ。独特なリフ。デス声。大胆なシンセの導入。
3rdと比較して、よりメロディ感が増えたようにも感じるけど、所謂メロデスとは違う音。
テクニカルではあるが複雑感は薄いので、どちらかといえばシンプルな印象を受ける。
93年当時ならテクニカルデスメタルになるのかな。ジャンル的には。。。
3rd、4th共、今もって後期Pestilenceでしか聴けない特異な位置にある作品。
93年作。
当時、激しさを期待して購入したのだが、金返せ!とマジで思った作品。
しかし、今では愛着すら覚える。
テクがあるのをあまりひけらかさないで、地味に(?)シブく、スマートにまとめた感じだ。
シンセの大胆な導入も「宇宙」的でトリップ感が味わえるし、独特のデスVoも今となっては何だか味わい深い。