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GOING FOR THE ONE / YES
77年作。プロデュースは、バンドのセリフ・プロデュースとなっている。
レコーディングは、P. Morazの故郷スイスで行われた。
本作は、YESの音楽性の転換期に相当する時期に作成された。
そのため、当時のYESが意図していた方向性が随所に散見される。
それは、ズバリ前作までの大作主義の排除と曲の軽量化である。
音楽性の変化に呼応してジャケットも以前の幻想的な絵を輩出した
ロジャー・ディーンから、写真のコラージュなどを駆使する
超現実的な絵柄を得意とするヒプノシスへと担当が変わっている。
これらのことからもYESが方向転換を計ったことは明白である。
では、何が変わったというのか?
その代表例としては、Going For The One、Wonderous Storiesがあげられる。
Gonig...は、Howeのスティール・ギターで開始されるYES風ロックンロール曲である。
レコーディング途中まで参加していたMorazは、新しいRoundaboutと称していた曲で、
軽快なロックンロールに仕上がっている。過去のYESのような仰々しい変拍子や
音の厚み、装飾やトリッキーな展開が幾分後退している。
一方、Wonderous...は、シンプルなメロディにWakemanのきらびやかなkeyが装飾された
曲で、過去にない程のシンプルさが目立つ。
以上のように上記2曲は、YESの方向転換が誰の目から見ても明白な曲だと思う。
しかしながら、大作主義の残像であるAwakenの存在は、
YESの新機軸に曖昧さをもたせた。
結果、英国では1位、米国でも7位とチャートリアクションの成功をおさめた。
と角ばったことをウダウダ述べてきたが、結局のところ
本作は過去の作品と比較しても見劣りしないというのが私論である。
新機軸の2曲は、いずれも秀作で、いまやYESのクラシックにふさわしいし曲群だし、
AndersonのフェイバリットのAwakenの存在意義も無論、偉大である。
Squire作のParallelもキャッチーな曲で好きである。
本作は、The New Yes Albumと仮題したのもうなずけるYESの
新機軸を明らかにした名作と言えるであろう。
邦題は「究極」。
この頃はまだプログレッシヴ・ロックだけど後のポップさもチラホラ聴き取れる。
70年代最後の名作でしょうか?
「こわれもの」に比肩するというのは誉めすぎか。
せいぜい、サードアルバムあたりか。
なんとなく聞き流していたアルバムだが、スクワイア先生のParallelはキャッチーでいいね。インストパートのからみを何度も聞き返してしまう。Awakenは何度聞いても私にはわかりませんでした。もっと歳とったらわかるのかな。
個人的なことで申し訳ないですが、数年前このアルバムを新品で購入した際に自宅に帰って開封し、「さあ聴くぞ!」とCDを手に取った瞬間、なんとCD表面には“CLOSE TO THE EDGE"の文字が!!え?と思いながらも「もしかしたら単なる印刷ミスか何かで、中身はちゃんと正しいものが入っているのでは?」という淡い期待を抱きつつそのCDをオーディオへ。しかし案の定流れてきた音は当時既に購入済みの“CLOSE TO THE EDGE"アルバム...
しかも悪いことに購入レシートを途中で処分してしまっていた為、今でもそのCDは売るにも売れずに大切に(?)自宅にて保管されております(ToT)
とまあ余談(苦笑)はさておき、アルバム内容は概ね上で皆さんが仰っているとおりで、後のポップ路線への転換の第一歩を踏み出した反面、従来の大作主義を全く失った訳ではない、という音世界が収められていると思うが、個々の楽曲のクオリティは文句無く高いし、また最後に大曲Awakenで締めくくるアルバム構成も素晴らしく、数多くの名作を生んでいるYESの歴史の中でも堂々の名作と呼んで差し支えないでしょう。
追伸:ちなみにその後すぐにもう一枚新品でアルバムを購入しました(>_<)
あまり上位にあがっていないのが個人的には不思議だ。
このアルバムはTHE YES ALBUMの頃の感触に近いと思う。ストレートさが戻ってきたって感じかな。
Going for the One・Parallelsは動、Turn of the Century・Wonderous Storiesは静と分けられるだろうが、あまりにもアッサリ分かれてしまうのが「もうちょっと凝ったつくりがいい」って人に不満を抱かせるのだろうか。
そのような中にあってAwakenの存在は重要だと思う。これは曲展開・構成にヒネリがあってそれまでのYesとリンクする。
オススメはParallels。心洗われるチャーチオルガンが大好きです。
個人的には大好きなアルバム。
Relayerもスリリングな曲展開がいいけど、聴くと疲れる感じが・・・。
Tormatoまでいくとストレート過ぎて単純な感が・・・。
ストレートさとヒネリがちょうど良い具合のこのアルバムに一票。
タイトル曲のいきなりのロックンロールなギターに驚きますが、すぐにいつものYESに方向転換。あ〜びっくりした。この曲は皆さんも仰るとおりサードアルバムの雰囲気がありますね。
「Turn Of The Century」は透き通るようなメロディーの美しい曲。「Parallels」はとってもキャッチーで、リックの教会オルガンの音色が印象的です。というかこのアルバムの爽やかさを演出しているのがエコーの掛かったアンダーソンの歌声とこの教会オルガンだと思います。
「Wonderous Stories」は可愛い曲♪。「We Have Heaven」の雰囲気に似てるかな?。
そして本作の目玉商品はラストの「Awaken」!!!。YES大作の究極の形だと思います。「悟りの境地」という邦題も伊達じゃない。ほんと神掛かった演奏・曲構成・アレンジで圧倒して来ます。
ヒプノシスのジャケは正直YESには似合っていないと思いますが、曲は恐ろしく充実していると思います。お勧めです。
YESの頂点はリレイヤーとこの「究極」の2枚だろう。
AWAKENがある以上、YESファンにとっては外せない1枚、しかも他の4曲も全ていい!!(個々の曲については皆様のご意見のとおり。)
バラエティーに富んでいて、何回聴いても飽きさせないところは、YESの全盛期の最後の輝きか。
YESのアルバムの中では、中期の傑作と思われます。私見では若干、迷走からの復活を記念すべき作品じゃないかと思います。従来的な曲も有るし、新傾向な曲も見受けられ割りとピュアな曲が多いと感じられます。後期のYESって、なんかスッキリしない曲が多く、食傷気味なんで…。バラエティにとんだアルバムと私は思います。