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是空 / ムック
遂にメジャー進出を果たしたムックの3rdフルアルバム。
やはり楽曲の充実度は凄まじく、絶望感を吐き出すような②、X JAPANの疾走感と
フォークの叙情性を合わせたような④、キャッチーなリフとタメの効いたボーカルが格好良い⑥、
ムック特有の叙事的な歌詞の⑪など、ツボをついた曲が揃っています。
ただ、⑦だけは何がやりたいんだかさっぱり分かりませんでした。
悪いけどこれは飛ばしちゃいます…
ただ、ちょっと不満を言わせてもらうと、歌詞に技巧を使用している分、
伝わるものが少なくなっている感は否めないのと、今回の収録曲はサビへのブリッジを
殆どドラムのフィルインだけで済ましてしまっている点はかなり残念でした。
ただ、前作の重々しい空気はやや薄れた感じがしますが、
その分「躍動感」が吹き込まれていると思います(特にドラムの音に顕著ですね)。
このアルバムは当初はもっと曲数の少ない「ミニアルバム」として出す予定だったらしく、
曲を煮詰める時間が正直足りていないようにも感じました。
多分歌詞の技巧は一過性の物だと思うので、このアルバムの躍動感と「葬ラ謳」の作りこみと
叙情性を合体させれば、もっと凄いアルバムが出来るように思えます。
次のアルバムにも期待が掛かる一枚です。
たしかに、"朽木の灯"と"葬ラ謳"にはさまれた為に少々目立たない感はありますが、個人的にはけっこう好きなアルバムですね。
特に"我、在ルベキ場所"、"商業思想狂時代考偲曲"、"この線と空"の3曲は歌詞、曲、共にどツボでした。
ムックを初めて聴くなら、"葬ラ謳"か"朽木の灯"だと思いますが、このアルバムも買って損はしませんよ。
しゅんぺ〜 2005年11月16日(水)23時9分
ロック色の強いアルバムです。
カッコよくてキャッチーな楽曲が非常に多いです。
しかし、「葬ラ謳」で感じたような悲しみは感じられなくなったのは事実ですね。
それでもやっぱり完成度は高いので購入の価値あり。
メジャーということでややダークさが薄れたかなと。断じてポップではないが。
ヘヴィな曲がカッコいい。アルバム・トータルとしてではなく曲単位で好きなのが多い。
「茫然自失」、「我、在ルベキ場所」、「商業思想狂時代考偲曲(平成版)」、「死して塊」、「9月3日の刻印」、「蘭鋳」がお薦め。
単に音が重たいだけでなく、歌い方や歌詞などが全体の雰囲気にリアルな重さを加えている感じがしました。
2〜5や10〜12がかなり好きです。
1979のような変則的な曲があったり、ところどころで変化があり、なおかつ曲数が少ないので、通して聴き易いです。
重たい雰囲気が全体的に漂ってはいますが、「朽木の灯」ほどは重たくないので、あのアルバムよりは気軽に聴けるかなぁと思います。
ムックで一番音がヘヴィなアルバムだと思った。
かなりムックらしくて名曲揃いだけど、アルバム通して聴くとちょっと散漫な印象。
朽木の未完型ではあるが、こっちの方が「ヘヴィロック」として完成度が高いと思う。
2003年発表の3rd Album。
メジャー第1弾!音が破壊的にヘヴィです。
前作が絶望的に暗かったのに対し、今作は光の射す面もあり、入門編に良いのではないか?
全曲個性豊かで、その分統一感や緊張感に欠ける部分もあるが、十分傑作。
サウンド的にも結構オシャレなバンドなんですね、彼ら。
得意の昭和臭いムック節がたまらんのです。
オススメは②、③、④、⑪、⑫です。
91点。