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CROSSOVER / D.R.I.
何故、これが無い?
↑そういえばそうですね。
ちなみに本作はまさにタイトル通りスラッシュとハードコアのクロスオーヴァーです。
リフの刻みなんかは完全にスラッシュで、ヴォーカルの歌い方やはじけた雰囲気がハードコア。
アルバムを通して聴くとやや単調な感は否めないけど勢いは満点。
ドラムが前につんのめって走り気味なのが味ですね。
うん、この2ビートは潔くていい。
メタリックな非常口マークジャケもなんだか好き。
ジャケが世界で一番素晴らしいので、OK。
演奏の後から追っかけてくるボーカルが素敵です。
No Religionのベースランニングで死ねます。
初期の飾りっ気のまったくないハードコア路線が好きな僕としてはこの作品はちょっと複雑。
S.O.D.もそうだが、クロスオーバーというジャンルを世間に知らしめる事となった歴史的名盤なのだが。
どうもスラッシュっぽさが出てきた彼らの音源は好きになれない。
が、このアルバムはまだハードコア色があるため、中々聴ける。
もっと勢いがあったら、もっとカッコ良くなったと思う。
スラッシュメタルとハードコアのぶつかり合いによって、本作は生まれた。
これ以前にS.O.D.やNUCLEAR ASSAULTが同じようなアルバムを出していたが、これはどちらかというとノリ重視。
頭で考えずに、ただサウンドに身を任せましょう。
テキサス出身の4人組スラッシャー、DIRTY ROTTEN IMBECILIES(薄汚い性根の腐った悪ガキ共)ことD.R.I.が、'87年に発表した2ndアルバム。
全世界で10万枚以上を売り上げたD.R.I.の出世作として知られる本作は、『CROSSOVER』という
そのものズバリなタイトルが示す通り、メタルとハードコア/パンクのクロスオーバー現象を語る上で
欠かす事の出来ない名盤の1つであり、個人的には、彼らの最高傑作と信じて疑わない1枚でもある。
ヘヴィなイントロを経て猛烈に疾走を開始。中盤にはGソロまでフィーチュアして、最後は再びミドル・パートに戻って幕となる、
緩急の効いたOPナンバー①が端的に表わす通り、もろハードコア/パンク路線だったデビューEP『DIRTY ROTTEN EP』や
1stフル『DEALING WITH IT』の作風から一転、飛躍的にスラッシュ・メタル度を高めた本作は、重厚な音作りといい、
更に鋭くメタリックに研ぎ澄まされたリフといい、よりダイナミズムを増した曲展開といい、前2作の音圧の低さに
物足りなさを覚えたメタル者の耳すらもガッチリとキャッチする、問答無用のカッコ良さを誇るスラッシュ・チューンがズラリ。
勿論、10秒にも満たない③の如きハードコア・チューンもちゃんと収録されてはいるけれど、やはりそれ以上に魅力的なのは、
ダイナミックに疾走する②、起承転結を飲み込んだ④、切り裂くようなイントロ・リフにノックダウンされる⑦、
ベース主導で忙しなく突っ走る⑩といった、硬派な高速スラッシュ・ナンバーの数々。中でも④は
「聴かせる」インスト・パートまで備えた、本編のハイライト的存在の名曲だ。
それ以外の楽曲も総じてクオリティは高めで、捨て曲は見当たらない。D.R.I.入門編としても最適な名盤じゃなかろうか。