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TWILIGHT OF THE GODS / BATHORY
1991年リリースの6th。
BURRN!誌のレヴューで酒井康によって見事1点を付けられてしまったアルバム。
前作『HAMMERHEART』のヴァイキングメタルを踏襲した音だが、クォーソンさんが初めて全編通してクリーンヴォイスで歌ったアルバムでもある。
酒井康は「密教のBGMだ」とこき下ろしたが、ある意味クォーソンさんの世界は"密教"っぽいのでこの発言は間違っていナイ。
"under the runes"と"bond of blood"はこのアルバムのハイライトとも言うべき感動的な曲。
"hammerheart"はホルストの平原綾香の例の曲(どっちだよ)。
疲れたOLが聴いてそうな平原綾香のヴァージョンより断然クォーソンさんのほうがイイ!
BATHORYのヴァイキングメタル作品としては5thと並んで最高傑作に挙げられる。
イヌスケ 2003年12月20日(土)11時16分
歌上手くないんだけど(笑)、歌おうとしているクォーソンさんがシブイ。
楽曲的にも私は好きです。BATHORYはファーストを中古で買って、あまりのチープな音質に売ってしまったのですが、やっぱり今CDで買いなおそうと思っておりますが、ファーストしか聴いたことがなかったので、このアルバムで感動しました。
さいこー。
遂に購入してしまった!
おお!!これが「1点/100点」のCDか!!
彼の作品は大体どれもそうだが、1回や2回聞いただけでは、その良さはわからないと思う。
今回は4回めにして、奥の深い音楽性が理解出来るようになった。
あまりに崇高すぎる作品。ジャケの絵を眺めながら聴くと、彼のかもし出す世界へとのめり込んでしまう。
HAMMERHEARTの粗雑な録音状態はむしろ作品の持つ雰囲気や近づきがたい異様な存在感があったが、本作については録音状態が向上しているので、そういう魅力は半減している。
しかしBATHORYのもつ独特なヴァイキングな雰囲気が存分に楽しめる作品である。
大作主義で淡々とした遅めのリフと重たいドラムが、未来永劫続く時間の流れのようなモノを感じさせ、どこか神々しさがある。ジャケと音から感じるものは、決して過激さや流行を微塵も感じさせず、唯一無二の固有の色がある。
基本的にこのヒトは音程をとるのがヘタなんだろう。このヴォーカルに歌唱力を期待するのは野暮というモノ。但し、コレでウタが上手ければ魅力は薄い。というのも、中世を感じさせる音世界の中で、どこか土着的で「格調高くない良さ」を感じさせるからだ。
なかなか理解されにくい世界観とは思うが、BATHORY特有の孤独感と時の流れを良質の録音で体験できる盤である。個人的にはHAMMERHEARTの方がお気に入りではある。
ファンの間では「BURRN!!で1点を獲得した作品」として知られる、'91年発表の6thアルバム。
1点を付けられるなんてどんなに酷い作品なんだ?と思われるかもしれないが、実際は、前作『HAMMERHEART』の作風を
順当に受け継いだ、暗く、重く、壮大にしてドラマチックなヴァイキング・メタル・チューンがアルバム全編に渡って敷き詰められた、
非常にハイクオリティな内容の逸品。(音質も向上しているし、幻想的なジャケット・アートワークも美しい)
敢えてこれまでと異なる部分を挙げるなら、クォーソンが濁声を封印し、全編をノーマル・ボイスで歌うようになった点で、
線が細く、ピッチも甘いその歌唱はお世辞にも上手いとは言えないながらも、北欧にはこの手のシンガーがゴロゴロ居るので
いちいち目くじらを立てる程のものではないし、聴き慣れるとこれが結構味わい深くて、楽曲の雰囲気を良く盛り立てているので無問題。
但し、深淵へと引き摺り込まれて行くような錯覚に陥る陰鬱なリフが延々と刻まれ、そこにクォーソンの淡々としたVoと
悲壮感に満ちたGソロ、そして呪文の如き厳粛なコーラスが乗っかる、30分近くに及ぶ大作組曲①で
いきなり本編の幕を開ける極端な作風ゆえ、かなり聴く人を選ぶ、敷居の高い作品なのは確か。
(上で別の方が指摘されてる通り、BURRN!!のレビューも(点数はともかく)内容自体はそれほど的外れな事が書かれているわけではない)
なので、BATHORY初体験の人には、4th『BLOOD,FIRE,DEATH』や、5th『HAMMERHEART』を聴いてから
このアルバムにトライする事をお薦めさせて頂く。そうすれば、MANOWARとBLACK SABBATH(名作『TYR』の頃の)を足して2で割って、
アンダーグラウンド風味に味付けしたかのような、本作のドラマチック極まりない魅力にヤられること請け合い。