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マグマ / 稲葉浩志
B'zのボーカリストとして名を馳せた、稲葉浩志のソロ名義による1stフル。
やはりB'zと比較してしまいますが、バンドの時よりも歌メロが複雑になり、
実験的な音も沢山入っているような印象です。
何より異なるのはその歌詞世界で、B'zで見せたようなポップともいえる言葉遣いは
完全になりをひそめ、聴き手の内的世界に共鳴するような繊細な描写が多く見受けられます。
特に「Soul Station」における情景と心情の描写を交えながらのストーリーテリングは
目を見張るものがあり、B'z時の彼しか知らない人は聴いた方がいいです。
ちなみに、2ndフル「志庵」も悪くはないですが「気持ちが外に向いた」とかいうことで、
正直歌詞の内容がB'zとあまり変わらなくなってしまった様に思えたので、
私としては断然このアルバムをお勧めします。
私も志庵よりこちらをお勧めします。アルバム全体を漂う世界観が凄くすきです。
でも多分万人受けしないと思います。ちょっぴり妖しい稲葉ワールドはまれば最高ですよ〜
B'zと違い、全然ロマンチックでも無ければPOPでも無い。全体的にダーク。メタリックに弾きまくるM氏のようなギタリストがいないためw、リズム隊が強調されジャジーな印象も受ける(眠れないのは誰のせい、で顕著)。詞も、かなりパーソナルでココロに良く響く。まさにマグマのように濃いアルバム。
歌詞もそうだが、ジャケット、歌詞カード内の絵などから、
「この人自殺しない?大丈夫?」って思ってしまった(爆)
しかし、歌詞が深い!深い!!深すぎですわ稲葉さん!!!
Friends、7thと並び、稲葉の歌詞の深さを堪能できる1枚。
但し、理解するには相当の時間を要する。
タイトル通り、内から出てくるものを表現した、稲葉ワールド全快のアルバム。
バランスは悪いですが名曲揃いです。
B'zとは違いダーク。
あんまり激しい曲もないですしジャンルもロックとは言い難い。
ですが、凄く心に入ってくるんです。
内面暴露みたいな強烈な詞が!
初期のCoccoか!っていうくらい内臓むき出しのアルバム。
ジャケットや歌詞の内容から、最初聴いた人はちょっと引くかもしれません。曲も一回で好きになれるようなものは少ないので、ある程度聴き込みが必要です。
しかしハマればその内臓むき出し具合がこのアルバムの魅力だと思えてくるはずです。
「志庵」の「Touch」のような超名曲はないですが、「志庵」よりも捨て曲が少なく(というかほぼ無い)、アルバムとしてはこっちの方が出来はいいと思います。個人的にはディープな歌詞とラストのジャジーなトランペットとハスキーシャウトがカッコイイ「眠れないのは誰のせい」がお気に入り。
個人的にHYDEの1stと並んで、
「日本人のくせにようこんなん作ったよ!!」
ってアルバムです、マグマ。
個人的にはB'zのほとんどのアルバムよりも聞き込んでます。
曲数が多い割りにどれも良い曲ばかり。名曲と銘打って万人に薦められるような曲はないかもしれませんが、魅力の詰まった曲というのではB'zのどの曲にも全曲ひけをとってはいません。
B'zが好きなら何も問題ないと思います。しかしB'zでは絶対に聞けないような曲があるので非常に面白いのです。
これも、とっつきにくさから脱してハマると離れられなくなるアルバムの一つ。
このアルバムはB'zのどのアルバム(松本のソロや、志庵)より好き…です。
神懸かり的な完成度。
「Soul Station」は個人的に思いでたっぷり。
全編にわたって歌詞がすごい…。最近のJPOPとかとは全く別の次元にいるかのよう。
いい意味で陰鬱な作品。そして、超名盤!
ハード・ブルーズ・ロックといった印象の曲が中心で、B'zのような華やかさは薄い。
ほど良く歪みどこかヘタウマなギターと手数の少ないドラム、高めに滑るベース。
割とスキマのある音に、いつもの稲葉の声がのる。高らかにメロディを歌い上げる
本家よりもややひねくれたメロディ展開で、どの曲もどんより沈み込むような憂いが
ある。詞も、お得意のダメ男路線を更にネガティブにしたような、ちょっと?病んでる
感じ。
ちゃんとロックしてる曲も多いが、どこかアダルトな1枚。
ハマると病み付きな作品である。
オススメ曲は、イントロが印象的な①、我が身を鼓舞するかのようなネガティヴかつ
控えめな激励調の詞が強烈な③、壮大かつパーソナルな世界観がかなり素晴らしい④
、ジャジーでファンキーな⑤、稲葉怒り節のハードロック⑩、ボサ・ノヴァっぽい⑪
、唯一ポジティヴな⑭など。
B'zとはぜんぜん違う音楽性に最初は戸惑ったんですが
聴いているうちに凄く心地よくなりました・ドロドロとした歌詞も多いんですが
懲りずに(笑)聴いてみて下さい。ある時期をすぎればとたんに離れられなくなりますから!
稲葉浩志という人物は完全無欠なんだって思ったね。
バンドのボーカリストで作詞家、あのルックスにあのボディー(笑)
よく『男が惚れる』みたいに言われるけどわかる気がする。
このアルバムはそんな稲葉の処女アルバムにして最高傑作。
いや、作品としてはきっと後の『PEACE OF MIND』の方が完成度は高いんだろうけど
なんかムキダシの魅力みたいなのがこのアルバムにはあるんだよね。
煮え切らないというか不器用な転調とかがあったり
ありえないような歌詞が飛び出してきたりするんだけれど
その不安定さが最高にいいと思う。稲葉にしか作れない作品だな。
B'Zっぽいのかな、とおもって聴いたらぜんぜん違ってビックリ。
なんかすごくオシャレなサウンドになってますな。ベースの音がめだってる。
これはこれでカッコいいです!
1. 冷血
2. くちびる
3. そのswitchを押せ
4. 波
5. 眠れないのは誰のせい
6. Soul Station
7. arizona
8. 風船
9. 台風でもくりゃいい
10. 灼熱の人
11. なにもないまち
12. Chopsticks
13. JEALOUS DOG
14. 愛なき道
15. Little Flower
1997年、1st。シングル、タイアップ無しでミリオン。
ジャンルに囚われず、様々な楽曲に挑戦している。全体としては、明るい曲もあるのにダークな印象。
とりあえずB'z系を期待してはいけない。稲ソロの深みをゆっくり噛み締めよう。
1、4、6、11、14がお薦め。
ヒット曲というのは時流と運とレコード会社などの営業の成果が伴い
初めて生まれてくるものだと思う。
しかしながらB'z、サザンオールスターズなどのようなモンスターグループに関しては、その方程式を超えた何かが関係しているように思えてならない。
まず運、時流というものは数多くのミリオンセラーを生み出してきたグループにはもはや関係のないものだと思う。
そして残るはネームバリューに期待される要素である。
B'zの場合、時代ごとにそのサウンドは形を変え続けてきたが、松本のたしかなテクニックを持ったギター、そして進化し続ける倍音を多く含んだ稲葉の歌声。
そして人間の闇の部分、共感できる弱さを赤裸々に語る歌詞。
この三つが不特定多数がB'zに期待する要素であると思う。
そして本作マグマは稲葉の持つ二つの要素を強調したサウンドになっている。
いかにもソロアルバム、稲葉というシンガーをもっとという人の期待に答えられる内容になっている。
B'zとは違う落ち着きはらった中でも、しっかりと存在を発揮する楽器陣はマグマのように熱く、稲葉の歌詞、歌はマグマの赤に照らされて、妖しくも美しく輝く。
詩人稲葉の切り取った言葉は鮮明で、僕たちの経験を鮮やかに映しだす。
そしてその言葉を語る歌も、最高のストーリーテラーである。
歌詞を聞くリスナーには強くお勧めできる作品である。
ハッキリ言って劇薬的アルバム。
「B'zの稲葉浩志」というネームバリューで売れはしたようだけど、明るくノリの良いものしか求めない現代では一般受けはまずしないであろう。
自分も最初は余りの重苦しさに、精神的に辛い時などは聴く事が出来なかったほど。
しかし、聴けば聴くほど稲葉が自身をナイフで抉り切り取る様な、痛々しく、そして人の心の深淵をまざまざと見せ付けられるような歌詞の圧倒感に、次第にのめり込んでいった。
もし「稲葉?あぁ、あのB'zのね(笑)」とソロワークも過小評価されているとするなら、それは余りにも悲しい事だ…